データ
概要
生い立ち
母マーゴットディドは2011年ナンソープステークス勝ちがあり、繁殖入り後にノーザンファームへ輸入。
本馬は5番仔。
競走馬時代
栗東・友道厩舎へ。
デビューから皐月賞まで
2歳11月に、秋の東京新馬戦を短期免許で来日していたトム・マーカンド鞍上でデビューし、新馬勝ちを果たす。12月の2歳GIや条件戦に向かわず、2歳はこの1戦のみで終えた。
明けて3歳初戦としてGⅢの共同通信杯を選択。鞍上に戸崎圭太を迎えた。
前年の朝日杯馬ジャンタルマンタルを破り、重賞初勝利。クラシック路線で前哨戦として扱われている重賞で勝利したことから、クラシック候補に名乗りを上げる。
次走は皐月賞へ直行し、鞍上も継続して正式にクラシック路線へ向かう。この年の主役は牡馬相手にGⅠホープフルSを制した牝馬レガレイラが目立っていたが、それ以外にも弥生賞の勝ち馬コスモキュランダのような年明けの上り馬と言った有力馬も参戦。
7枠13番からゲートは五分に出て、中団の好位につけたが、毎日杯勝ち馬メイショウタバルが1000m57秒5で飛ばし、ハイペース戦となる。それでも、鞍上の戸崎は3コーナー手前から早めに動き、ジャンタルマンタルの背後を取り4番手で直線に入ったが、共同通信杯でも見られた直線でのエンジンの掛かりの悪さから、一時はジャンタルマンタルに3馬身近いリードを取られてしまう。しかし、残り100m、外からコスモキュランダが追い込んできたところで末脚が爆発。最後に止まったジャンタルマンタルを一瞬で抜き去り、残るコスモキュランダもクビ差で振り切ってゴール。レースレコードをコンマ7秒更新する1分57秒1の超高速決着を制し勝利。前年のソールオリエンスに続き無敗での皐月賞制覇となった。
日本ダービー
次走は日本ダービーに直行、本番では好位から進め、直線での叩き合いの末ダノンデサイルの2着。
その後は休養を挟んで菊花賞を回避し秋の天皇賞へ向かうことが発表された。
順当にいけば今年で引退することを表明した、同じ友道厩舎のドウデュースとの対決となる。
ところが10月11日に右前浅屈腱炎を発症、休養に9ヶ月以上を要する見込みとされ、登録抹消となった。今後は種牡馬入りする予定。
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藤岡康太 - 本馬へのレースでの騎乗はなかったが、調教でよく乗って追い切りを行っていた。皐月賞直前でも追い切りに乗るが、直後の4月6日に落馬し意識戻らぬまま4日後に死去。皐月賞勝利は藤岡康太への餞の勝利となった。