概要
- 外国産馬は20年ダーリントンホール以来4年ぶりの出走。フランス産馬はダービー初出走。
- ビザンチンドリームの西村淳也騎手と、ショウナンラプンタの鮫島克駿騎手、ダノンエアズロックのジョアン・モレイラ騎手がダービー初騎乗。
- 新種牡馬産駒はスワーヴリチャード産駒のアーバンシックとレガレイラ、アルアイン産駒のコスモキュランダ、ブリックスアンドモルタル産駒のゴンバデカーブース、レイデオロ産駒のサンライズアースの4種牡馬5頭。
出馬表
番 | 馬 | 性別 | 騎手 | 調教師 |
---|---|---|---|---|
1 | サンライズアース | 牡 | 池添謙一(栗東) | 石坂公一(栗東) |
2 | レガレイラ | 牝 | C.ルメール(栗東) | 木村哲也(美浦) |
3 | ジューンテイク | 牡 | 岩田望来(栗東) | 武英智(栗東) |
4 | ビザンチンドリーム | 牡 | 西村淳也(栗東) | 坂口智康(栗東) |
5 | ダノンデサイル | 牡 | 横山典弘(美浦) | 安田翔伍(栗東) |
6 | コスモキュランダ | 牡 | M.デムーロ(栗東) | 加藤士津八(美浦) |
7 | ミスタージーティー | 牡 | 藤岡佑介(栗東) | 矢作芳人(栗東) |
8 | アーバンシック | 牡 | 横山武史(美浦) | 武井亮(美浦) |
9 | ダノンエアズロック | 牡 | J.モレイラ(BRZ) | 堀宣行(美浦) |
10 | サンライズジパング | 牡 | 菅原明良(美浦) | 音無秀孝(栗東) |
11 | シュガークン | 牡 | 武豊(栗東) | 清水久詞(栗東) |
12 | シックスペンス | 牡 | 川田将雅(栗東) | 国枝栄(栗東) |
13 | シンエンペラー(FR) | 牡 | 坂井瑠星(栗東) | 矢作芳人(栗東) |
14 | ゴンバデカーブース | 牡 | 松山弘平(栗東) | 堀宣行(美浦) |
15 | ジャスティンミラノ | 牡 | 戸崎圭太(栗東) | 友道康夫(栗東) |
17 | ショウナンラプンタ | 牡 | 鮫島克駿(栗東) | 高野友和(栗東) |
18 | エコロヴァルツ | 牡 | 岩田康誠(栗東) | 牧浦充徳(栗東) |
※16番メイショウタバル(浜中俊)は挫跖のため枠順確定後に出走取消。
※優先出走権→ジャスティンミラノ/コスモキュランダ/アーバンシック/シンエンペラー/シュガークン/ショウナンラプンタ/ダノンエアズロック
事前評価
人気 | 馬 | オッズ |
---|---|---|
1 | ジャスティンミラノ | 2.2 |
2 | レガレイラ | 4.5 |
3 | シックスペンス | 8.3 |
4 | アーバンシック | 8.3 |
5 | ダノンエアズロック | 12.7 |
結果
着順 | 馬 | タイム/着差 |
---|---|---|
1 | ダノンデサイル | 2:24:3 |
2 | ジャスティンミラノ | 2 |
3 | シンエンペラー | 1¼ |
4 | サンライズアース | 1¼ |
5 | レガレイラ | ハナ |
大外枠から岩田騎手のエコロヴァルツがハナに出し、シュガークンが番手につける形。ただ、ペース自体は1000m62.2のスローペース。
インから抜け出した9番人気ダノンデサイルが、史上8頭目の無敗2冠を狙ったジャスティンミラノを振り切った。じりじりと伸びたシンエンペラーが3着でフィニッシュし、2番人気の紅一点レガレイラは後方から上り最速を繰り出すも5着まで、3番人気アーバンシックは11着大敗。
- 横山典弘騎手は09年ロジユニヴァース、14年ワンアンドオンリー以来10年ぶり本レース3勝目となり、武豊騎手の持つ最年長GⅠ・ダービー勝利記録を「56歳3ヶ月3日」に更新した。ダービー3勝以上の騎手は史上3人目(武豊騎手が6勝、福永祐一元騎手が3勝)。
- 安田翔伍調教師はダービー初挑戦での初制覇のうえ、JRA(中央)GⅠ初制覇がダービーとなった(G1級レースの勝利自体は東京大賞典が初となる)。他にも11年オルフェーヴルで勝利した池江泰寿を超え、史上最年少のダービートレーナー(41歳10ヶ月22日)の栄誉を手にした。
- エピファネイア産駒はダービー初勝利となった。2着は史上初の親子三代ダービー制覇を狙っていたキズナ産駒で、11年前の借りを産駒で返す形となった。またダノックス所有馬は22年NHKマイルカップのダノンスコーピオン以来2年ぶりのGⅠ勝利、クラシック及び八大競走初制覇がダービーとなった。
- 京成杯勝ち馬によるダービー優勝は10年エイシンフラッシュ以来14年ぶり。エイシンフラッシュとは社台ファーム生産馬という点も同様で社台ファームは生産者として同馬以来14年ぶりのダービー勝利。京成杯勝ち馬がクラシックを制するのはソールオリエンスの皐月賞から2年連続。
- 皐月賞未出走馬によるダービー優勝は21年シャフリヤール以来3年ぶり。前走除外ないし取消となった馬のGⅠ優勝は08年フェブラリーSのヴァーミリアン(前走川崎記念出走取消)以来、芝及びクラシック競走では初の事例となった。
- ダノンデサイルはセレクトセール1歳で1億3500万(税抜き)で取引された。セレクトセール取引馬によるダービー優勝は19年ロジャーバローズ以来5年ぶり。ロジャーバローズとは皐月賞未出走でのダービー勝利という点も同じ。セレクトセールにおける億越え取引馬のダービー戴冠は初となった。
動画
NHK
ラジオNIKKEI
フジテレビ系
実況担当者
余談
- 近年の日本競馬の国際的な注目の高さを受けてか、イギリスの競馬メディアRacing TVが本レースを生中継で放送した。