「なんと、なんと、64年ぶりの夢かなう!」
(フジテレビ・塩原恒夫アナウンサー)
オークスを選ばずに、
敢えてダービーを選んだ牝馬。
勝てるのか?本当に勝てるのか?
ウオッカ
誰も行かない道を行け。
茨の中に答えはある。
一生に一度の栄光へ。
《2013年JRA・CM「THE LEGEND」》
概要
開催前までの動き
第67回皐月賞はヴィクトリーが勝利。田中勝春は1992年の安田記念(ヤマニンゼファー)以来15年ぶりのGⅠ勝利を挙げた。
ダービーの注目は、前年の阪神ジュベナイルフィリーズを勝利し、桜花賞でもダイワスカーレットの2着に健闘したウオッカが1996年(第63回)のビワハイジ以来となる牝馬でのダービー挑戦を表明したことだった。
しかし、単勝1番人気に推されたのは、ウオッカでもヴィクトリーでもなく、皐月賞3着のフサイチホウオーだった。
出走馬
枠番 | 馬番 | 馬名 | 騎手 | 人気 |
---|---|---|---|---|
1 | 1 | タスカータソルテ | 武豊 | 7 |
1 | 2 | ゴールドアグリ | 勝浦正樹 | 16 |
2 | 3 | ウオッカ | 四位洋文 | 3 |
2 | 4 | ゴールデンダリア | 柴田善臣 | 6 |
3 | 5 | トーセンマーチ | 内田博幸 | 15 |
3 | 6 | マイネルフォーグ | 川田将雅 | 18 |
4 | 7 | フィニステール | 藤田伸二 | 11 |
4 | 8 | ドリームジャーニー | 蛯名正義 | 8 |
5 | 9 | ヒラボクロイヤル | 武幸四郎 | 5 |
5 | 10 | プラテアード | 北村宏司 | 17 |
6 | 11 | ナムラマース | 藤岡佑介 | 10 |
6 | 12 | サンツェッペリン | 松岡正海 | 9 |
7 | 13 | ローレルゲレイロ | 池添謙一 | 13 |
7 | 14 | アドマイヤオーラ | 岩田康誠 | 4 |
7 | 15 | フサイチホウオー | 安藤勝己 | 1 |
8 | 16 | アサクサキングス | 福永祐一 | 14 |
8 | 17 | ヴィクトリー | 田中勝春 | 2 |
8 | 18 | フライングアップル | 横山典弘 | 12 |
レース展開
↑フジテレビ版(実況:塩原恒夫)
※スタートの瞬間、あろうことか塩原は「第74回東京ダービー」と競走名を言い間違う大失態を犯した。
↑JRA公式版
レース結果
着順 | 枠番 | 馬番 | 馬名 | 着差 | 人気 |
---|---|---|---|---|---|
1着 | 2 | 3 | ウオッカ | 2分24秒5 | 3 |
2着 | 8 | 16 | アサクサキングス | 3 | 14 |
3着 | 7 | 14 | アドマイヤオーラ | 1と3/4 | 4 |
4着 | 6 | 12 | サンツェッペリン | クビ | 9 |
5着 | 4 | 8 | ドリームジャーニー | 3/4 | 8 |
払い戻し
単勝 | 3 | 1,050円 |
---|---|---|
複勝 | 3 | 420円 |
複勝 | 16 | 2,140円 |
複勝 | 14 | 350円 |
枠連 | 2-8 | 1,990円 |
馬連 | 3-16 | 54,470円 |
ワイド | 3-16 | 12,900円 |
ワイド | 3-14 | 2,000円 |
ワイド | 14-16 | 15,140円 |
馬単 | 3→16 | 97,890円 |
3連複 | 3-14-16 | 248,790円 |
3連単 | 3→16→14 | 2,155,760円 |
まさかの目撃者
松岡利勝農林水産大臣の招待を受けて、皇太子徳仁親王(現・第126代天皇陛下)が本競走を台覧なされた。陛下は欧州留学時代に競馬を観戦した事はあるが、日本競馬の御観戦は初めてである。
また、当時の内閣総理大臣であった安倍晋三も内閣総理大臣賞を授与するために陛下と共に来場。
結果的に御二人は、歴史の目撃者の一人となった。
勝利騎手・四位洋文はレース後、貴賓室付近で馬を止め、馬上から脱帽・最敬礼した。
奇しくもこの日は、ZARDの坂井泉水が急逝した日であり、また、翌日にはダービー当日に欠席した松岡農相が自ら命を絶っている。
関連タグ
2007年クラシック三冠
第74回東京優駿:ウオッカ
【前回】第73回東京優駿(2006年) 優勝:メイショウサムソン(石橋守)