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第89回東京優駿

だいはちじゅうきゅうかいにっぽんだーびー

2022年5月29日に開催された日本ダービー。ドウデュース号がレースレコードで勝利し、鞍上の武豊騎手が同レース最年長勝利記録を更新した。
目次 [非表示]

武豊の想いが、ドウデュースに伝わった‼︎」

「ドウデュース逆襲の末脚‼︎」

(フジテレビ倉田大誠アナウンサー)


概要編集

2020年コントレイルによる無敗の二冠達成、2021年は無敗の皐月賞優勝馬エフフォーリアと毎日杯をレコード勝ちしたシャフリヤールの2頭によるクビの上げ下げの大激闘と見どころ満載であった直近の東京優駿(日本ダービー)。

この年は皐月賞を制したジオグリフと僚馬イクイノックスとの木村哲也厩舎2頭出しに加え、皐月賞好走組のドウデュースダノンベルーガなどが名をつらね、重賞馬でも抽選というハイレベルな面々になった。

また前年・前々年と連覇している福永祐一騎手(この年は皐月賞馬ジオグリフに騎乗)による、史上初のダービー3連覇も注目されていた。


出馬表編集

牝馬の出走はなかった。

性齢はすべて3歳牡馬、斤量は57キロ。



出走馬紹介VTR

 

騎乗騎手入場式


展開・結果編集

デシエルトが速いペースで逃げる展開で、外枠の有力馬は軒並み後方待機。

直線でデシエルトのリードがなくなり、後方待機馬が一斉に襲い掛かる。

その中で早めに抜け出したドウデュースが猛然と追い込むイクイノックスをクビ差で振り切って、朝日杯フューチュリティステークスに続くGⅠ2勝目を挙げた。


着順番号着差人気
113ドウデュース2:21:93
218イクイノックスクビ2
33アスクビクターモア27
412ダノンベルーガクビ1
56プラダリア35
616キラーアビリティ3/48
715ジオグリフハナ4
87オニャンコポン1/26
99ジャスティンパレス1+1/410
108ビーアストニッシド1+3/417
112セイウンハーデス2+1/216
121アスクワイルドモア3/413
134マテンロウレオハナ18
1417ロードレゼルハナ11
1514デシエルトクビ15
1611ジャスティンロック414
1710マテンロウオリオン79
185ピースオブエイト大差12

その他・記録など編集

記録

ドウデュース鞍上の武豊2013年(第80回)のキズナ以来9年ぶり6度目のダービー制覇。

また53歳2か月での日本ダービー勝利は、1986年(第53回)にダイナガリバーで勝利した増沢末夫の48歳7か月を抜いて史上最年長のダービー制覇となった。


勝ちタイム2分21秒9は、前年のシャフリヤールが記録した2分22秒5を0.6秒更新する新記録であった。


イクイノックスは皐月賞に続いて日本ダービーでも2着に終わり、皐月賞と日本ダービーで連続2着を記録したのは2020年のサリオス以来2年ぶりとなった。


観客動員

観客動員数は約6万人。

過去2年は新型コロナウイルスの影響で2020年は無観客、2021年は約5,000人と制限されていたが、本年は入場制限が少し緩和されていた。

未だ歓声などは憚られる状況ではあったが、ダービー最年長制覇記録を更新した武を讃え、レース後には「ユタカコール」も沸き起こった。


故障の続発

ダービーウィークの週末、5月27日(金)の東京はまとまった雨に見舞われたが、一転して28日(土)・29日(日)は晴天に恵まれた。

ダービー当日の朝5:00、東京競馬場の芝クッション値・含水率は標準的な良馬場の値であったが、この日の東京は最高気温31.2度という早い真夏日で馬場は徐々に乾燥、高速馬場の様相を強めていった。


この状況の中ドウデュースはレコード勝ちを収めたが、6月1日には本戦7着の皐月賞優勝馬ジオグリフの右前脚第一指骨骨折(全治3ヶ月)、13着できさらぎ賞優勝馬マテンロウレオの左橈骨遠位端骨折(全治未定)が判明。

さらに6月2日には2着イクイノックスも左前脚腱損傷が判明し、秋まで放牧休養が決定した。


一方勝ち馬であるドウデュースは、レース翌日に平然と調教メニューをこなす謎の頑丈さを見せていた。


関連動画編集

NHK

実況:高木修平


ラジオNIKKEI版(JRA公式)

実況:小塚歩


フジテレビ

実況:倉田大誠


JRA公式英語実況


CX公式ch こっそり裏実況

声優高橋ミナミ(『ウマ娘プリティーダービー』・エルコンドルパサー役)が当てに来て失敗。


関連項目編集

東京優駿(日本ダービー)


2022年クラシック競走

第82回皐月賞ジオグリフ

第89回東京優駿:ドウデュース

第83回菊花賞アスクビクターモア


【前回】第88回東京優駿(2021年)

優勝:シャフリヤール(福永祐一)


【次回】第90回東京優駿(2023年)

優勝:タスティエーラ(ダミアン・レーン)


第57回東京優駿(1990年)

今回と同じく優勝ジョッキーの中野栄治騎手(アイネスフウジンの鞍上)を称えて「ナカノコール」が湧き上がった。


第71回東京優駿(2004年)

勝ち馬であるキングカメハメハを始め10着までが従来のレースレコードを塗り替える驚異的な高速決着となった。

その一方で、レース中の故障で一頭が予後不良、その他多くの馬が故障を発症したため死のダービーと称された回であり、今回のダービーもこれの再来という呼び声があった。

なおドウデュースの父馬ハーツクライはこのレースで2着に入り、その後長いスランプには陥ったものの古馬になってから覚醒し数少ない生き残りとも言われた。

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東京優駿 とうきょうゆうしゅん

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