概要
1991年に生まれ、1994年に4歳(現3歳)を迎えた競走馬の世代。
史上5頭目の牡馬クラシック3冠馬・1994年年度代表馬のナリタブライアンが代表格で「ブライアン世代」と呼ばれるが、ナリタブライアンが衰えた後に故障から復帰したサクラローレルが台頭し1996年年度代表馬となったという珍しい世代である。
クラシック3冠馬が誕生する世代はレベルが低いと言われやすいが、中央平地GⅠが16しかなかった時代なので、そこまで酷い世代ではない。
世代のダート王者にライブリマウント、障害王者にポレールがいる。
牝馬は、エアグルーヴと共に1990年代を代表するヒシアマゾン、オグリキャップの半妹で笠松競馬場からJRAに移籍したオグリローマンなどがいる。
繁殖牝馬としてはブラックタイド・ディープインパクト兄弟の母として知られるウインドインハーヘアが存命中である。
ナリタブライアンやチョウカイキャロルなど、ブライアンズタイム産駒が存在感を見せた。
2023年5月30日に91世代のナイスネイチャが死去したため、この世代のサクラエイコウオーがJRAの最高齢重賞勝利馬となった。
代表的な競走馬
馬名 | 性別 | 主な勝利レース |
---|---|---|
ナリタブライアン | 牡 | 牡馬3冠/有馬記念 |
ヒシアマゾン(USA) | 牝 | 阪神3歳牝馬ステークス/エリザベス女王杯 |
サクラローレル | 牡 | 天皇賞(春)/有馬記念 |
タイキブリザード(USA) | 牡 | 安田記念 |
シンコウキング | 牡 | 高松宮杯 |
チョウカイキャロル | 牝 | 優駿牝馬 |
オフサイドトラップ | 牡 | 天皇賞(秋) |
オグリローマン | 牝 | 桜花賞 |
ライブリマウント | 牡 | 帝王賞/マイルチャンピオンシップ南部杯 |
キョウトシチー | 牡 | シーサイドステークス/東京大賞典 |
ビコーペガサス(USA) | 牡 | セントウルステークス |
オースミタイクーン | 牡 | マイラーズカップ/セントウルステークス |
エアダブリン | 牡 | ステイヤーズステークス/ダイヤモンドステークス |
ヤシマソブリン | 牡 | ラジオたんぱ賞 |
サクラエイコウオー | 牡 | 弥生賞/七夕賞 |
サムソンビッグ | 牡 | きさらぎ賞 |
スターマン | 牡 | 神戸新聞杯/京都新聞杯/鳴尾記念 |
ナムラコクオー | 牡 | シンザン記念/黒潮スプリンターズカップ |
フジノマッケンオー | 牡 | 根岸ステークス/さきたま杯 |
ゴールデンジャック | 牝 | 報知杯4歳牝馬特別 |
メルシーステージ | 牡 | アーリントンカップ/毎日杯 |
ポレール | 牡 | 中山大障害(3連覇) |
トラストカンカン | 牡 | いちょうステークス |
海外馬
英国馬
ウインドインハーヘア | 牝 | アラルポカル |
---|---|---|
エルハーブ | 牡 | ダービーステークス |
ホーリング | 牡 | インターナショナルステークス |
キングスシアター | 牡 | キングジョージ6世&クイーンエリザベスステークス |
バランシーン | 牝 | アイリッシュダービー/オークスステークス |
米国馬
アルファベットスープ | 牡 | BCクラシック |
---|---|---|
エンドスウィープ | 牡 | ハイランダーステークス |
タバスコキャット | 牡 | プリークネスステークス |
デヒア | 牡 | シャンペンステークス |
トワイニング | 牡 | ピーターパンステークス |
ホーリーブル | 牡 | フロリダダービー |
アワエンブレム | 牡 | 種牡馬ウォーエンブレムの父 |
ジッピーチッピー | セン | 対サラブレッド100戦100敗を記録した「米国版ハルウララ」。ただし対クォーターホース戦と対人間戦ではそれぞれ1勝ずつを挙げている |
仏国馬
ブラジル馬
サイフォン | 牡 | ハリウッドゴールドカップ(アメリカ競馬に移籍) |
---|
アイルランド馬
種牡馬
エンドスウィープの活躍が顕著。早世したもののアドマイヤムーンやスイープトウショウを輩出し、アドマイヤムーンやサウスヴィグラス、スウェプトオーヴァーボードが後継種牡馬となった。
種牡馬 | 産駒 | 母父 | 父父・ひ孫以上 |
---|---|---|---|
エンドスウィープ | |||
トワイニング |
ウマ娘プリティーダービーにて
以下の競走馬がウマ娘として登場している。94世代(ウマ娘)も参照。
全体としてみるとやはりというか三冠馬ナリタブライアンと女傑ヒシアマゾンが主に描かれており、後者は美浦寮長という立場になっている。
ゲーム1.5周年ではサクラローレルも登場し、後にサクラローレルを主人公としたコミカライズ「スターブロッサム」では、彼女や同世代たちが活躍したレースが描かれている。
また、共にクラシック三冠を走り抜いた数少ない1頭・サムソンビッグもスターブロッサムにて初登場。同馬は後に障害レースへと転向しており、いずれその辺りが描かれる可能性が出てきている。
ビコーペガサスはどちらかというと前後の世代のサクラバクシンオーやヒシアケボノといった短距離組との絡みが期待されている。