概要
主な勝鞍は帝王賞(2019年)、東京大賞典(2018年~2021年)など。
地方競馬の大井競馬場で行われる国際GⅠ競走の東京大賞典を4連覇しているが、ダートの国際GⅠ4連覇は世界記録である。
GⅠを5勝しているが2着も7回あり、史上初の同一GⅠ4年連続2着、史上2頭目の同一重賞4年連続2着という珍記録も持っている。
プロフィール
性別 | 牡 |
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毛色 | 芦毛 |
父 | スウェプトオーヴァーボード |
母 | オメガフレグランス(母父:ゴールドアリュール) |
生産者 | 社台ファーム(北海道千歳市) |
馬主 | 原禮子 |
調教師 | 安田隆行(栗東)→ 安田翔伍(栗東) |
生涯成績 | 26戦11勝-
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略歴
2015年
4月6日、北海道千歳市の社台ファームで誕生。
父:スウェプトオーヴァーボードはエンドスウィープの子で、父の死により代替種牡馬としてアメリカから輸入された。現役時代はGⅠを含む重賞を4つ勝っている。
母:オメガフレグランスは下級条件馬だったが、サンデーサイレンス直仔で唯一ダートGⅠを勝利したゴールドアリュールの子だった。
オメガパフュームには社台ファームで研修中の安田隆行の次男・安田翔伍が調教をつけていた。
2017年
千葉サラブレッドセールで原禮子によって1500万円で落札される。原は安田隆行調教師と親しく、オメガフレグランスも所有していた。栗東の安田隆行厩舎に入厩。
2018年
1月14日、ミルコ・デムーロ騎手を鞍上に京都競馬場の新馬戦(ダート1800m)でデビューし、初勝利を飾る。
3月1日、開業した安田翔伍厩舎に移籍。
3月4日、阪神競馬場の条件戦(500万下)に出走し1着。安田翔伍厩舎に初勝利をもたらした。
5月13日、青竜ステークス(オープン)に出走しグリムの3着に敗れた。
6月10日、加古川特別(1000万下)に出走し1着。
7月11日、川田将雅騎手に乗り替わってジャパンダートダービー(JpnⅠ)で重賞初挑戦。ルヴァンスレーヴの2着に敗れた。秋まで休養。
9月29日、和田竜二騎手に乗り替わってシリウスステークス(GⅢ)に出走し1着。重賞初勝利。
11月4日、JBCクラシック(JpnⅠ)に出走し、ケイティブレイブの2着に敗れた。
12.月2日、クリスチャン・デムーロ騎手に乗り替わってチャンピオンズカップ(GⅠ)に出走し、ルヴァンスレーヴの5着に敗れた。
12月29日、ミルコ・デムーロ騎手に乗り替わって東京大賞典(GⅠ)に出走し1着。GⅠ初勝利。
2019年
2月17日、フェブラリーステークス(GⅠ)で始動。インティの10着に敗れた。
5月18日、平安ステークス(GⅢ)に出走し、チュウワウィザードの3着に敗れた。
6月26日、ダミアン・レーン騎手に乗り替わって帝王賞(JpnⅠ)に出走し1着。秋まで休養。
11月4日、ミルコ・デムーロ騎手に乗り替わってJBCクラシックに出走し、チュウワウィザードと並んで入線。有利かと思われたが写真判定の結果ハナ差で2着に敗れた。
12月1日、ランフランコ・デットーリ騎手に乗り替わってチャンピオンズカップに出走し、クリソベリルの6着に敗れた。
12月29日、ミルコ・デムーロ騎手に乗り替わって東京大賞典に出走し1着。2連覇となった。
2020年
5月23日、北村友一騎手に乗り替わって平安ステークスで始動し1着。
6月24日、ミルコ・デムーロ騎手に乗り替わって帝王賞に出走し、クリソベリルの2着に敗れた。秋まで休養。
11月3日、JBCクラシックに出走し、クリソベリルの2着に敗れた。
12月29日、東京大賞典に出走し1着。史上初の3連覇となった。
2021年
1月27日、川崎記念(JpnⅠ)で始動。カジノフォンテンの2着に敗れた。
6月30日、帝王賞に出走し、テーオーケインズの5着に敗れた。
11月3日、JBCクラシックに出走し、ミューチャリーの2着に敗れた。
12月29日、東京大賞典に出走し1着。自身の記録を更新する4連覇となった(いずれもミルコ・デムーロ騎乗)。
2022年
引退してレックススタッド(新ひだか町)で種牡馬入りする予定だったが、撤回して現役続行。クリソベリルが引退して種牡馬入りしており、ダート種牡馬需要の食い合いを回避するためという見方もあった。
4月17日、横山和生騎手に乗り替わってアンタレスステークスで始動し1着。
6月29日、ミルコ・デムーロ騎手に乗り替わって帝王賞に出走し、メイショウハリオの3着に敗れた。秋まで休養。
11月6日、横山和生騎手に乗り替わってみやこステークス(GⅢ)に出走し、サンライズホープの3着に敗れた。東京大賞典に向けて調整していたが、疲労が抜け切れなかったことから回避。現役引退となった。
12月20日、レックススタッドで種牡馬入り。種付料は受胎条件50万円に設定された。
2023年
1月、2022年度のNARグランプリで特別表彰馬に選出された。種牡馬として供用開始。