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メイショウハリオ

めいしょうはりお

日本中央競馬会(JRA)に所属している競走馬(2020-)。主な勝ち鞍は主な勝ち鞍は2022年・2023年の帝王賞、2023年のかしわ記念(以上JpnⅠ)。
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プロフィール編集


2017年2月25日生まれの日本の現役競走馬(20世代)。戦績は2022年6月現在で17戦7勝。


父のパイロはアメリカでGⅠを1勝し、日本で種牡馬入り後は毎年安定した成績を残し、ミューチャリーなど多数の重賞馬を輩出する名種牡馬。母父は芝・ダートで長さを問わず活躍馬をだし、リーディングサイヤーも獲得したマンハッタンカフェという血統。

半弟には2022年ダイヤモンドステークス、2024年天皇賞(春)勝ち馬テーオーロイヤルがいる。


馬名の「ハリオ」は水平飛行世界最速の鳥類・ハリオアマツバメから。


戦績編集

3歳~4歳時編集

デビューは遅く、3歳となった2020年4月頭の阪神での未勝利だった。11番人気の低評価だったものの5着に好走。次の福島で初勝利を挙げる。

しかしここから1勝クラスで足踏み、10月にやっと2勝目を挙げたがこの年はこれで休養に入った。


2021年になると夏までに2勝を挙げオープン入り。ジュライカップ(L)と太秦ステークス(オープン)で連続2着になる。

GIIIみやこステークスでは浜中俊を鞍上に迎え(この後すべてのレースで騎乗)、先行総崩れの展開で前を飲み込み、後ろの追撃を振り切って重賞初挑戦で初制覇を成し遂げた。

優先出走権を得て臨んだ暮れの中央ダートGⅠチャンピオンズカップでは7着に敗れた。ここで圧巻のパフォーマンスを見せ、この年JRA賞の最優秀ダートホースに輝いたのが同世代のテーオーケインズであった。


5歳時(2022年)編集

GIIIマーチステークスから始動、2番人気に応えて勝利を挙げると、続くGIII平安ステークスでテーオーケインズと再戦。後ろから追い込んだが斤量2キロ重い相手を捉えきれず、3着に敗退。


続いて出走したのは大井のJpnⅠ帝王賞。当初は補欠1番手にいたがダノンファラオが回避したこともあり出走順に滑り込んだ。ここではテーオーケインズオメガパフュームチュウワウィザードが3強を形成、クリンチャーノンコノユメなども集まり、9頭立てではあったが豪華メンバーがそろった。この中でもメイショウハリオは5番人気に支持されたが、単勝は19.2倍と伏兵だった。

ややスタートは決まらなかったが出脚を効かせテーオーケインズのすぐ後ろに付けて道中を進め、直線で前を捉えて先頭に立つと、テーオーケインズが伸びあぐねる中内から迫るチュウワウィザードと外から伸びるオメガパフュームを振り切りゴールを先頭で駆け抜けた。これは「メイショウさん」こと松本好雄オーナーにとっては9年ぶりのGⅠ級勝利で、地方のGⅠ級競走の勝利は初となった。


次走はJBCクラシックを選択。左回りが得意なテーオーケインズ、3歳馬ながらも日本テレビ盃で古馬相手に2着と善戦するクラウンプライドに次ぐ3番人気に支持される。レースはいつもと同様に中段に構えて競馬をするも直線で伸びあぐね5着に敗れる。

年末のレースは多いのGⅠ東京大賞典を選択。同条件の帝王賞を制していることや、出走を予定していたオメガパフュームが引退しメンバーの力関係が変化したこともあり1番人気に支持される。道中中段に構えて最終直線で十分な手応えで進出するもここで手前を変え損ねたのが仇となり末脚が伸び悩み、その横を逆手前のまま猛然と伸びていくウシュバテソーロに突き放され、この年のジャパンダートダービー覇者ノットゥルノにも交わされ3着となり22年シーズンを終える。


6歳時(2023年)編集

フェブラリーステークスから始動。1600mのコースが2021年5月の条件戦以来であること、本格化してからは戦場を主に1800m~2000mの中距離を中心にしていたことから距離不安もあり4番人気。

ゲートが開きスタートをした瞬間いきなりバランスを崩しあわや落馬寸前の状況に陥る。浜中騎手が何とかこらえて競走中止は免れたが結果として大きく出遅れる形となり展開の早いマイル戦で大きな不利を背負ってしまう。しかしながら4コーナー通過までに少しずつ馬群に進出して最終直線で最後方から外に出すと垂れてきた先行集団を猛烈な勢いでごぼう抜きしていく末脚を発揮して先団を捕まえようとする。だがより前の位置(とはいえ道中最後方から2頭目)から同じ勢いの末脚が炸裂したレッドルゼルと先行集団に取り付きながら抜群の手応えで脚を伸ばしたレモンポップは流石に捕らえ切れず3着。久しぶりのマイル戦でありながら能力は示したレースになった一方で出遅れなければ…と思わせるような結果となった。


続いてかしわ記念に参戦。前走は展開に助けられた面もあり圧倒的な支持を得るには至らず、この年DG競走勝率100%だった川田将雅が騎乗するシャマルが人気を集めたこともあり、大きく離れない2番人気に留まる。

スタートは五分に決め少し押していくが、やはりマイルの流れは少し忙しく後方からになる。向こう正面で仕掛けて位置を押し上げて3角4角大外を回して直線入口で先行勢に並びかけ、200mを通過したあたりで先頭に立つと、競りかけるタガノビューティーをクビ差抑えて勝利。GI級競走2勝目を飾った。なお、松本オーナーは船橋競馬場に来るのが65年ぶりであることが勝利騎手インタビューの際鞍上を務めた濱中俊から明かされた。


そして連覇を狙う帝王賞に挑む。テーオーケインズ、プロミストウォリアとの3頭でやや抜けて人気となり、最終的に2番人気に支持される。

五分のスタートから中団後方に位置取り、終いの脚に賭ける策を取る。3,4コーナー中間で外に持ち出して追い込み、内で粘るクラウンプライドに1完歩ごとに詰め寄ってハナ差前に出たところがゴール版であった。

帝王賞の連覇は史上初で、複数回勝利もチヤンピオンスターフリオーソホッコータルマエに次ぐ4頭目。勝ちタイム2:01.9はスマートファルコンの2:01.1に次ぐ帝王賞史上2位のタイムで、大井2000mの勝ちタイムとしてもスマートファルコンの東京大賞典2回と先述の帝王賞に次ぐ史上4番目に速い勝ち時計であった。


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