繁殖牝馬を所有あるいは預託され、種牡馬を交配し、子馬を生産し、1歳の秋ごろまで育てる。
市場での売却を目的とするマーケットブリーダー、自ら馬主として出走させるオーナーブリーダーがある。
主な生産地・牧場
伝統ある生産地として、北海道の十勝・日高・胆振地区、青森県、宮城県、茨城県、栃木県、千葉県、熊本県、宮崎県、鹿児島県があげられる。 生産頭数は北海道が約98%、その中でも日高地区が全体の約80%を占めている。
茨城の坂東市、福島の田村郡三春町などは古来から馬産地として有名で、日本馬の南部駒が生産され、武士の戦いに用いられてきた。
明治維新になり、日露戦争が勃発すると馬が大量に必要になった。日本馬では平地の多い大陸部での戦闘に不向きであり、サラブレッドの生産が進むようになった。サラブレッドが主になり、日本馬は頭数を一気に減らしていった。
北海道に競走馬が多いのは明治の開拓時代の影響であり、道産子は本州から連れてきた南部駒が先祖といわれている。ばんえい馬は海外から連れてこられたペルシュロンなどの交配種であり、ばんえい馬も開拓に用いられた。
北海道は広大であり、温暖で降水量が少なく、馬の食糧となる牧草が育てやすかったことが生産拡大に繋がったと思われる。