歩き出さなくちゃ 走り出さなくちゃ
あの場所に 近づく事さえ 出来ないから
だけどゆっくり たまに休んだり
どんな時も 速けりゃいいってもんじゃない!
マイペースで行こう!
※ソフト競馬テーマソング「速けりゃいいってもんじゃない!」
(作曲:MKT 作詞:福元弘二 歌:実清祖父斗
PV出演:ナイスネイチャ、ハルウララ、キョウエイボーガンら「第3回第二有馬記念」出走馬)
概要
「ソフト競馬」は日本ソフト競馬協会が行っている馬術競技。あくまで馬術競技であるが、名前のとおりタイムを競うので「競馬」の要素が強い。
目指す場所は、人も馬もみんなが主役になれる「国民的競馬ごっこ」。
競技の考案者は川崎競馬場や高崎競馬場のジョッキーだった福元弘二氏(日本ソフト競馬協会会長)。乗馬クラブのインストラクターをしながら「ジョッキーの気分を安全に味わえるように」と考案した体験イベントが元になった。
- ”競馬“と、元競走馬の引退後の受け皿である”乗馬“の隙間を埋めたい
- 競走馬や乗馬馬(じょうばうま)達が活躍できる場所が増えて欲しい
- 全ての馬達が長生きできる場所が増えて欲しい
との願いから、ソフト競馬は
- 競馬や乗馬の楽しさを知ってもらい、互いのファンを増やし、その交流の架け橋となる
- 馬や乗馬ファンの新たな活躍の場となる
- 馬事文化の普及と社会貢献を通じ、競馬と乗馬の更なる社会的地位向上の為の力になる
ことなどを使命とし、引退馬達を世話する養老牧場等の支援にも一役買っている。
競技ルール~速けりゃいいってもんじゃない!~
それぞれの馬がコースを走破し、そのタイムを競うという点は競馬と同じ。ただし、競馬と大きく違う点は「安全第一」というテーマにある。
着順の決め方は通常の競馬と異なり、出走馬をタイム順に並べて「3番目のタイムで走行した人馬」が1着、以下4番目から順に2着、3着…となり、「2番目に早かった人馬はブービー」「最も早かったコンビは最下位」となる。
(2021年「そふと桜花賞」以降改正されたルール。それ以前は「2番めのタイムで走行した人馬」が1着)
競馬の「距離」の代わりとして、レース毎に「距離タイム」という規定タイムが存在し、それよりも速いタイムでゴールした場合はタイムオーバーにより失格(除外)となる。
(距離タイム1600→16秒00 距離タイム2400→24秒00など)
形式は2種類存在するが、主に行われているのはインターネット上で競うというもので、各人馬に距離タイムより遅いタイムの走行動画を投稿してもらい、日本ソフト競馬協会がYou Tubeライブでその動画とレース結果を発表する…という流れ。
コースは各人馬がそれぞれ安全に走ったり歩いたり出来るコースを自前で用意する。コースといっても、動画視聴者が見てわかる何らかの目印(パイロンなど)がスタート地点とゴール地点にあればよい。
騎手も自分の騎乗レベルや馬の状態に合わせて好きな形で出場できる。騎乗しても良く、なんなら乗らずに引き馬をしてもいい。
出場できる馬に制限はなく、 サラブレッドでも輓馬種でも乗馬種でもポニーでもなんでも良い。スタートからゴールまでの走り方や歩き方にも規定は無く(ギャロップのみ、それが可能な競馬施設で行う必要がある)、元気な馬なら状態に合わせて速歩や駈歩、馬術競技で用いられる特殊な歩法や障害飛越を行っても良いし、老いた馬でも自分のペースで歩けるなら引き馬で参加できる。
(ただし、トレセン等のしっかりした環境で撮影が出来る“元気で技術が確かな人馬”の場合は「1ハロンでのタイム計測」とする)
各人馬は、勝利タイム(3番めのタイム)になると思うコースを各自で設定して挑戦。その様子を動画撮影し、馬のアピールとなる「パドック動画」と合わせて投稿して結果を待つ。
なんなら、馬のアピールに繋がるおまけ動画を任意で投稿しても良い。
ばけん
競馬と銘打っていることから、「ばけん」という馬券のようなものも発売されており、その売上は出走馬に均等に配分される。「ばけん」を購入した人は「ばけん」の見せびらかし用画像データを手に入れる事ができ、SNSなどで思う存分見せびらかすことが出来る。
これは、出走している馬とその馬のオーナーを支援してもらおうというシステム。もともとは特定馬へのおひねりという「おひねりばけん」、全ての出走馬へのおひねりという「全頭BOXばけん」の2種類を販売していたが、2020年から全ての出走馬に均等に配分するものに統一された。
なお、「ばけん」は「頑“張”る馬・頑“張”った馬達を応援・支援する“権”利」の略である。
レース名
開催されるレースには
「2月S(フェブラリーステークス)」
「天柔賞(天皇賞)」
「休んだ記念(安田記念)」
「スマイルチャンピオンシップ(マイルCS)」
「第二有馬記念(有馬記念)」
など、実在する競走名をもじった名前がつけられていて、距離タイムも元レースの距離に合わせられており、レースによっては特殊な条件を設定しているものもある。
出走経験のある有名馬
出走馬の中にはもちろん引退した競走馬や輓馬達もおり、その中には重賞馬、GⅠ馬も少なからず存在する。
- ハルウララ…99世代。高知競馬場のアイドルホース。ソフト競馬で念願の初勝利達成。
- オペラシチー…04世代。05年目黒記念勝ち馬。プペペポピーの被害者(?)
- ノーリーズン…02世代の皐月賞馬。
- キョウエイボーガン…92世代。神戸新聞杯勝ち馬。同年菊花賞でも存在感。
- ナイスネイチャ…91世代。有馬記念3年連続3着、愛されるブロンズコレクター。
- ローズキングダム…10世代。09年朝日杯FS、10年ジャパンカップ勝ち馬。
- ヒルノダムール…10世代。10年天皇賞(春)勝ち馬。
- タニノギムレット…02世代のダービー馬。ウオッカの父。
- アドマイヤジャパン…05世代。05年京成杯勝ち馬。
- ウイニングチケット…93世代のダービー馬。
- サンツェッペリン…07世代。07年京成杯勝ち馬。
- ツルマルツヨシ…98世代。99年京都大賞典勝ち馬。
ウマ娘プリティーダービーとの関連
ソフト競馬のエンディングにうまぴょい伝説を使用したり、ソフト競馬版の「“ウマ娘”っぽいイラスト」を募集してみたり本物のハルウララとウマ娘のハルウララとのコラボをしてみたり。「おひねり支援」のお礼品として「UMABON」が用意されていたこともある。
また、2018年の岩手競馬の危機の際にはTwitterで「トウケイニセイやメイセイオペラ、ロックハンドスターといった岩手競馬の名馬のウマ娘を描いてほしい」とウマ娘絵師達に呼びかけたり、ユキノビジンを紹介したりしている。
関連動画
「第4回第二有馬記念」
※ウイニングチケットとタニノギムレットのダービー馬対決が実現。ハルウララも出走。
関連タグ
外部リンク
You Tube「GuNYAAんCHANNEL(by日本ソフト競馬協会)