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概要編集

1999年に生まれ、2002年に3歳を迎えた世代。


98年世代と06世代の中央平地GⅠ23勝を超える中央平地GⅠ25勝を挙げ、当時の史上最多数を更新した世代(2021年現在は歴代4位)。


岡部騎手最年長中央GⅠ制覇・史上初の秋の天皇賞連覇・有馬記念史上最大着差での圧勝シンボリクリスエスが代表格で、「シンボリクリスエス世代」と言える。


中長距離路線にシンボリクリスエス・ヒシミラクル、短距離路線にデュランダルテレグノシス、ダート路線にアドマイヤドンゴールドアリュール、牝馬路線にファインモーション……と各路線に活躍馬がおり、長く活躍した馬が多かったのも特徴。

一方で、皐月賞馬のノーリーズンは菊花賞で1番人気になりながらもスタートで落馬競走中止になり、当レースの売上のうち110億円を紙屑に変えてフェードアウト、ダービー馬タニノギムレットは屈腱炎により早期引退を余儀なくされた。この年の世代限定GⅠは波乱が多くタムロチェリー(阪神JF,7番人気)・アローキャリー(桜花賞,13番人気)・ノーリーズン(皐月賞,15番人気)・ヒシミラクル(菊花賞,10番人気)、タニノギムレットも早期の引退となったことで主役が定まらなかった中で、シンボリクリスエスが3歳で天皇賞を制したことが大きなターニングポイントとなったといえる。


クラシック三冠馬が全頭存命している最も年上の世代でもあり、ダービー馬のタニノギムレットと、菊花賞馬のヒシミラクルはそれぞれ最年長でもある。(皐月賞馬は96世代イシノサンデーが最年長)


2年連続年代表馬シンボリクリスエス、2年連続最優秀ダート馬アドマイヤドン、2年連続最優秀短距離馬デュランダル、とJRA賞の同一部門を2年連続受賞した馬が3頭もいる。


GⅠを勝っていない馬でも個性派が多かった「バランスオブゲーム(重賞7勝)・メイショウカイドウ(小倉3冠馬)・ローエングリン(重賞4勝)・マイソールサウンド(4年連続重賞制覇)・ファストタテヤマ・カンファーベスト(伝説の大斜行で有名)」。

GⅠで同期の産駒と走った事がある重賞勝ち馬が3頭もいるのは、そうそうないと思われる。


騎手にとってGI初制覇のパートナーであったのは、池添騎手のアローキャリー・勝浦騎手のテレグノシスなどが該当する。


海外競馬ではヨーロッパマイル王者ロックオブジブラルタルや、アメリカでGI3勝・2着6回の活躍を見せ後に大種牡馬となったメダグリアドーロ、アメリカ二冠馬で日本で迷種牡馬として名を馳せるウォーエンブレム、そして香港最強スプリンターサイレントウィットネスがこの世代にあたる。

代表的な競走馬編集

馬名性別主な勝利レース
シンボリクリスエス(USA)'02〜'03天皇賞(秋)・有馬記念
ヒシミラクル'02菊花賞、'03天皇賞(春)・宝塚記念
ゴールドアリュール'02ジャパンDダービーダービーグランプリ東京大賞典、'03フェブラリーS
アドマイヤドン'02〜'04JBCクラシック、'03マイルCS南部杯、'04フェブラリーS・帝王賞
デュランダル'03スプリンターズS、'03〜'04マイルCS
イングランディーレ'04天皇賞(春)
サニングデール'04高松宮記念
アドマイヤマックス'05高松宮記念
アサクサデンエン'05安田記念
タニノギムレット'02日本ダービー
テレグノシス'02NHKマイルカップ
ファインモーション(IRE)'02秋華賞エリザベス女王杯
スマイルトゥモロー'02優駿牝馬
ノーリーズン'02皐月賞
アローキャリー'02桜花賞
タムロチェリー'01阪神JF
バランスオブゲームダービースタリオンシリーズで知られる園部氏の持ち馬。史上最多GⅡ勝ち馬。
ローエングリン
ファストタテヤマ
マイソールサウンドマイラーズカップ(1600m)と阪神大賞典(3000m)をともに勝ったオールラウンダー
メイショウカイドウ小倉競馬場の3重賞レースを全制覇。
カンファーベスト
セニョールベスト(高知)日本競馬国内サラブレッド最多出走記録の持ち馬。

海外編集

馬・生産国性別調教国主な勝利レース
ロックオブジブラルタル(IRE)IRE英2000ギニー/アイルランド2000ギニーなどGI7勝
メダグリアドーロ(USA)USAトラヴァーズS/ドンハンデ/ホイットニーハンデ
ウォーエンブレム(USA)USAケンタッキーダービー/プリークネスステークス
サイレントウィットネス(AUS)セン香港スプリンターズS/香港スプリントなど
サンデーブレイク(JPN)USAピーターパンS
ケイムホーム(USA)USAホープフルS/サンタアニタダービー
ムーンバラッド(IRL)GBR→UAEドバイワールドC
ヨハネスブルグ(USA)IRLBCジュヴェナイル
ハイシャパラルIREイギリスダービー・アイルランドダービー・ブリーダーズカップターフ連覇・アイルランドチャンピオンステークス
スラマニFRA→UAEフランスダービー・ドバイシーマクラシック・アーリントンミリオン・イギリスインターナショナルステークス・カナディアン国際ステークス

種牡馬成績編集

シンボリクリスエス、タニノギムレット、ゴールドアリュール、アドマイヤドン、デュランダルなどが種牡馬入りした。

最も成功したといえるのはシンボリクリスエスで、菊花賞馬エピファネイアが後継種牡馬として大物を出している他、ダート路線のルヴァンスレーヴも種牡馬入り。タニノギムレットはG17勝馬にして64年振りの牝馬のダービー馬ウオッカを、ゴールドアリュールはダートの大物を何頭も出した。

ロックオブジブラルタルも一時期日本で繋養されていたが、海外産駒も複数輸入されている。メダグリアドーロは香港マイル王ゴールデンシックスティの父としても知られる。


繁殖牝馬編集

繁殖牝馬としては、サクセスブロッケンの母サクセスビューティ、サダムパテックの母サマーナイトシティ、ジャスタウェイの母シビル、フェノーメノの母ディラローシェ、コパノリチャードの母ヒガシリンクスなどがいる。


ウマ娘プリティーダービーにて編集

以下の競走馬がウマ娘として登場している。02世代(ウマ娘)も参照。


最初から登場しているのはファインモーションのみで、それ以外は全てアプリリリース後に追加実装されたウマ娘である。

牡馬クラシック~シニア王道路線は22年にクリスエスとギムレット、23年にミラクル、24年にノーリーズンが登場し、短距離路線のデュランダルが24年6月に追加された。


関連タグ編集

    92世代

01世代 02世代 03世代

    12世代

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