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概要編集

1998年生まれ、2001年に3歳を迎えた世代。

2001年に国際基準に合わせて馬齢表記の変更(数え歳表記 ⇒ その年に迎える満年齢で表記)が行われたため、この世代に関する過去のニュース表記などは特に注意を要する。


牡馬クラシックはアグネスタキオンジャングルポケットクロフネダンツフレームマンハッタンカフェの5強世代で、牝馬クラシックはテイエムオーシャンが桜花賞・秋華賞の2冠、オークスはレディパステル、他にローズバドなどがいた。

「朝日杯3歳ステークス」の名称での最後の勝ち馬メジロベイリーは、メジロ牧場最後のGI馬でもある。


また、この世代から競馬の国際化の取り組みとして外国産馬(マル外)のクラシック出走が解禁。

ダービークロフネルゼル菊花賞エアエミネムがマル外馬として出走を果たすが、それぞれ5着と14着、3着となり、優勝することは叶わなかった。

なお、牝馬クラシックは6年後オークスマル外が優勝を達成するが、牡馬クラシックは今なおどの競走でも果たされていない。



故障して早期引退した馬が多かった一方、引退後に種牡馬として成功した馬も多い。

無敗で皐月賞を制し、この世代を牽引するかと思われたアグネスタキオンは4戦4勝のまま故障引退、しかし2008年に内国産馬として1957年のクモハタ以来51年振りのリーディングサイアーを獲得。翌2009年にはマンハッタンカフェもLSを獲得した。前者はダービー馬ディープスカイや女傑ダイワスカーレットを出し、母父でもノンコノユメワイドファラオといったダートG1馬を出した。後者はクイーンズリングヒルノダムールレッドディザイアを出している。ジャングルポケットも牝馬クラシックで活躍したトールポピーアヴェンチュラ姉妹や菊花賞馬オウケンブルースリ、秋天勝ちのトーセンジョーダンなどを出した。

NHKマイルカップ・ジャパンカップダートと芝・ダート両方に実績を残し、引退後は優秀な短距離牝馬を多く出して種牡馬として成功したクロフネもこの世代。種牡馬としてはフサイチリシャールホエールキャプチャカレンチャンソダシなどを出し、母父でもレイパパレノームコアクロノジェネシス姉妹などを出している。

アグネスタキオンの同オーナー・同厩で、ブラジルでGⅠ馬を16頭も輩出して大成功したアグネスゴールドも該当する。

このように、タレント揃いで98世代と並ぶ最強世代と評される一方、長期間活躍した馬が少なく、世代ごとの獲得賞金で比較すると意外と下の方だったりする。


その他、ダート戦線の雄として世代中最高の獲得賞金を得て史上初の8歳馬(旧9歳)による平地GI制覇を達成したタイムパラドックス、安田記念馬ツルマルボーイ、短距離戦線では生粋のスプリンター牝馬ビリーヴのほか、カルストンライトオショウナンカンプなどが出た。

障害戦線では4250mに延長された中山グランドジャンプを初めて4分40秒台で走ったビッグテーストや、グレード制導入後初の重賞牝馬となったテンビーエースが出た。


またアサカディフィートは11歳まで現役を続け、2008年の小倉大賞典(GⅢ)を10歳で制した。

地方競馬では南関東4冠馬トーシンブリザードがこの世代にあたる。


繁殖牝馬としては、ゴールドシップの母ポイントフラッグスマイルジャックの母シーセモアコディーノの母ハッピーパス、先述のレッドディザイアの母グレイトサンライズ、スノードラゴンの母マイネカプリースなどがいる。


一方、ヨーロッパでは後のイギリス・アイルランド11年連続リーディングサイアーとなるガリレオが活躍していた他、ジャパンカップや香港などで活躍し、後に種牡馬として日本に輸入されたファルブラヴもここの世代。

米国はストリートクライが活躍。骨折を乗り越え6歳になってBCスプリントを勝ったスパイツタウンは種牡馬として成功した。


勝利したG1編集

01年から馬齢表記が現在の方式に変更されたため、この世代が「朝日杯3歳S」「阪神3歳牝馬S」の名称での最後の施行。

2-3歳編集


古馬編集

短距離~マイルにかけて5勝を挙げているが、芝の中長距離は1世代下のシンボリクリスエスやヒシミラクルなどが台頭した4歳秋以降は未勝利に終わった。

距離勝ち馬
短距離
  • ビリーヴ(2)
  • カルストンライトオ
  • ショウナンカンプ
マイル
  • ツルマルボーイ
天皇賞(秋)
長距離
  • ジャングルポケット
  • マンハッタンカフェ
エリザベス女王杯
グランプリ
  • マンハッタンカフェ
  • ダンツフレーム
ダート
  • クロフネ
  • タイムパラドックス(5)
障害
  • ビッグテースト
海外

代表的な競走馬編集

国内馬編集

馬名性別勝利レース
アグネスタキオン皐月賞
クロフネ(USA)NHKマイルC/JCダート
ジャングルポケット日本ダービー/ジャパンカップ
マンハッタンカフェ菊花賞/天皇賞(春)/有馬記念
ダンツフレーム宝塚記念
メジロベイリー朝日杯FS
テイエムオーシャン阪神JF/桜花賞/秋華賞
レディパステルオークス
ビリーヴスプリンターズS/高松宮記念
ツルマルボーイ安田記念
カルストンライトオスプリンターズS
ショウナンカンプ高松宮記念
タイムパラドックスJCダート/JBCクラシック連覇
トーシンブリザード(船橋)南関東牡馬クラシック三冠/ジャパンダートダービー
ムガムチュウダービーグランプリ/北海道3歳優駿
ダイタクバートラム阪神大賞典/ステイヤーズS
アグネスゴールドきさらぎ賞/スプリングS
アサカディフィートセン小倉大賞典
ローズバドフィリーズレビュー/マーメイドS
ポイントフラッグチューリップ賞2着
シーセモアカーネーション特別2着
ハッピーパス京都牝馬S
コイントス白富士S/有馬記念3着
マイネカプリースまりも特別/桜花賞5着
グレイトサンライズ7戦1勝/秋華賞馬レッドディザイアの母


外国馬編集

馬・出身国性別調教国主なレース
ガリレオ(IRE)IRE英・愛ダービー/キングジョージ
ファルブラヴ(IRE)ITRジャパンカップ/香港カップなど多数
ストリートクライ(IRE)USA→UAEドバイWC
スパイツタウン(USA)USABCスプリント
チチカステナンゴ(FRA)FRAパリ大賞
モナーコス(USA)USAケンタッキーダービー
マッチョウノ(USA)USABCジュヴェナイル
イピトンベ(ZWE)ZWE→ZAF→USAドバイデューティーフリー

種牡馬成績編集

上述の通り、この世代は種牡馬として成功した馬が何頭も出ている。

ガリレオはサドラーズウェルズの筆頭後継種牡馬として現在まで長きにわたりヨーロッパの覇権を握っており、後継種牡馬にも恵まれた。

ストリートクライは名牝ゼニヤッタを出したことで有名。スパイツタウンは米国の短距離戦線を長く牽引し、日本でも輸入馬からG1馬が出た。


ウマ娘プリティーダービーにて編集

以下の競走馬がウマ娘として登場している。01世代(ウマ娘)も参照。


当初はタキオンとカフェの2人だけだったが、ジャングルポケットが2周年時に、ダンツフレームが3周年時に、ぱかライブTVでそれぞれ追加発表された。また、2024年5月にはこの世代を中心としたアニメ映画劇場版『ウマ娘プリティーダービー 新時代の扉』が公開される。

さらに、映画公開中の6月24日には、短距離路線で活躍したビリーヴとカルストンライトオが揃って追加された。


関連タグ編集

    91世代

00世代 01世代 02世代

    11世代

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