概要
馬主:竹園正繼
調教師:西浦勝一(栗東トレーニングセンター)
通算18戦7勝
2000年代初めにJRAで活躍。
2000年JRA賞最優秀3歳牝馬、2001年JRA賞最優秀3歳牝馬(2001年から馬齢表記が改正された)。
主な勝ち鞍は阪神3歳牝馬ステークス(2000年)、桜花賞(2001年)、秋華賞(2001年)など。
同世代のローズバドやレディパステルと併せ、牝馬3強と呼ばれた。
名馬の肖像
大いなる海
滴が集まり
奔流となって
やがて大海と化す
泡立つ波は
ただ激しく強く
渦をなす潮は
荒々しく速く
そうなればもう
誰も抑え切れない
何者も逆らえない
「名馬の肖像」2021年阪神ジュベナイルフィリーズより
来歴
1998年
4月9日、川越ファーム(場長:川越敏樹)に誕生。
父はヨーロッパ最強馬ながらマリー病に罹患し日本軽種馬協会で種牡馬となっていたダンシングブレーヴ、母は1勝に終わり200万円ほどで購入されたリヴァーガールであった。
母に似て小柄な牝馬だったが、テイエム技研株式会社の竹園正繼は一目見て気に入り「この馬なら重賞が獲れる」と言った。
2000年
栗東の西浦勝一厩舎に入厩。
8月5日、札幌競馬場の新馬戦(芝1200m)でデビューし1着。
8月26日、札幌競馬場の500万下に出走し1着。
9月23日、札幌3歳ステークス(GⅢ)に出走しジャングルポケットの3着に敗れる。
12月3日、阪神3歳牝馬ステークス(GⅠ)に出走し1着。最優秀3歳牝馬を受賞。
2001年
馬齢表記が改正された。
3月3日、チューリップ賞(GⅢ)に出走し1着。
4月8日、桜花賞(GⅠ)に出走し1着。
5月20日、優駿牝馬(GⅠ)に出走しレディパステルの3着に敗れる。
10月14日、秋華賞(GⅠ)に出走し1着。牝馬2冠を達成。史上初のオークス⇒秋華賞のぶっつけローテーションを克服して勝った馬となる(この5年後に同厩舎のカワカミプリンセスも、ぶっつけローテーションを克服して制す)。
11月11日、エリザベス女王杯(GⅠ)に出走しトゥザヴィクトリーの5着に敗れる。
12月23日、有馬記念(GⅠ)に出走しマンハッタンカフェの6着に敗れる。最優秀3歳牝馬を受賞。休養に入る。
2002年
8月18日、札幌記念(GⅡ)に出走。休養明け8ヶ月ぶりのレースで馬体重+38kgと太目だったが1着。
10月27日、天皇賞(秋)(GⅠ)に出走。1番人気に推されたもののシンボリクリスエスの13着に敗れる。
11月24日、ジャパンカップ(GⅠ)に出走しファルブラヴの9着に敗れる。
12月22日、有馬記念に出走しシンボリクリスエスの10着に敗れる。
2003年
4月19日、マイラーズカップ(GⅡ)に出走しローエングリンの3着に敗れる。
5月31日、金鯱賞(GⅡ)に出走しタップダンスシチーの9着に敗れる。
7月13日、マーメイドステークス(GⅢ)に出走しローズバドの2着に敗れる。
8月17日、クイーンステークス(GⅢ)に出走しオースミハルカの3着に敗れる。
10月、エリザベス女王杯へ向けての調教中に骨折し、引退した。
2004年
川越ファームに繋養され、繁殖牝馬となった。テイエムオペラオーの仔を受胎するが流産。
2006年
テイエムオペラオーとの初仔・テイエムユメノコがJRAに登録され「10冠ベイビー」と話題となる。
2020年
繁殖牝馬を引退し、功労馬として引き続き川越ファームに繋養される。