札幌記念
さっぽろきねん
準中央と呼ばれる中京競馬場を除き、ローカルで唯一開催されるGⅡである。夏競馬における総決算のレース。
実質的にGⅡ時代の高松宮杯(現在の高松宮記念)と同じ位置づけのレースであり、秋戦線を見据えて過去のGⅠ馬や後のGⅠ馬が多く出走してくるため、「スーパーGⅡ」とも呼ばれ、実際、中央のGⅡレースで唯一、ファンファーレの生演奏が行われるレースである。また、1着賞金の7000万円はGⅡの中では最高額であり、そのこともあってGⅠ昇格が切望されているレースである。(ちなみにGⅡ時代の高松宮杯も賞金額が他のGⅡ競走より僅かに高く、ファンファーレの生演奏が行われていた点が現在の札幌記念と共通している。)
近年の出走馬を見ても、レースレーティングはGⅠ昇格の基準を満たしているが、JRA側としては当レースが天皇賞(秋)や凱旋門賞のステップレースの機能を持ち合わせており、ステップレースとしての位置づけのままではGⅠレースに相応しくないこと、また札幌記念をGⅠに昇格させると新たに札幌記念を目指す有力馬が出てきたり、また札幌記念へのステップレースとなる別の重賞競走を整備する必要があることなどから、その結果として有力馬の出走の分散が起きて他のGⅠレースの出走馬のレベルが下がりかねないとして、消極的な態度を見せているのが実情である。
1965年に4歳以上のダート2000mレースとして誕生。
1975年にそれまでの左回りから右回りに変更された。
1990年から芝2000mに変更された。
1997年にGⅡに昇格し、開催時期がそれまでの7月上旬から8月下旬に移動した。
2001年の馬齢表記変更により出走資格が「3歳以上」に表記が変更された。
2006年より「サマー2000シリーズ」の第4戦に位置付けられた。
出走資格:サラ系3歳以上
JRA所属馬
地方競馬所属馬(認定馬のみ、2頭まで)
外国調教馬(8頭まで、優先出走)
負担重量:定量(3歳54kg、4歳以上57kg、牝馬2kg減)
JRAが施行する古馬混合のGⅡ競走において、負担重量を定量としているのは本競走と阪神カップのみ。
芝2000mに変更された1990年から記載する。
(GⅢ時代)
1990年(第26回):グレートモンテ
1991年(第27回):メジロパーマー
1992年(第28回):サンエイサンキュー
1993年(第29回):ナリタチカラ
1994年(第30回):ホクトベガ
1995年(第31回):スーパープレイ
1996年(第32回):マーベラスサンデー
(GⅡ昇格後)
1997年(第33回):エアグルーヴ
1998年(第34回):エアグルーヴ(連覇)
1999年(第35回):セイウンスカイ
2000年(第36回):ダイワカーリアン
2001年(第37回):エアエミネム
2002年(第38回):テイエムオーシャン
2003年(第39回):サクラプレジデント
2004年(第40回):ファインモーション
2005年(第41回):ヘヴンリーロマンス
2006年(第42回):アドマイヤムーン
2007年(第43回):フサイチパンドラ
2008年(第44回):タスカータソルテ
2009年(第45回):ヤマニンキングリー
2010年(第46回):アーネストリー
2011年(第47回):トーセンジョーダン
2012年(第48回):フミノイマージン
2013年(第49回):トウケイヘイロー
2014年(第50回):ハープスター
2015年(第51回):ディサイファ
2016年(第52回):ネオリアリズム
2017年(第53回):サクラアンプルール
2018年(第54回):サングレーザー
2019年(第55回):ブラストワンピース
2020年(第56回):ノームコア
2021年(第57回):ソダシ
2022年(第58回):ジャックドール
2023年(第59回):プログノーシス
2024年(第60回):ノースブリッジ
2024年(第61回):
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