- 概要
1998年5月21日生まれ、父ディンヒル母キサグラム。通算17戦8勝。
名前の由来は冠名のエア+米国の著名なヒップホップMCのエミネムから。
2001年デビュー、若草Sで8着に負けたため皐月賞もダービーも出られなかったが駒草賞で4馬身差の圧勝、古馬相手の巴賞も連勝、札幌記念でダービー馬ジャングルポケットを退け重賞初制覇、神戸新聞杯ではNHKマイル覇者クロフネ、春二冠で二着のダンツフレームをも破り重賞連勝、生涯でただ一度挑めたGⅠ菊花賞は3着。
なお菊花賞を勝ったのはマンハッタンカフェであったが、場内実況も兼ねるラジオたんぱ実況の北野守アナウンサーが1位入線した馬を「エアエミネム」と読み上げてしまい、その一瞬だけ「幻の菊花賞馬エアエミネム」が生まれてしまう珍事が発生した。
俗にエアエミネム事件と呼ばれるこの一件でJRAとラジオたんぱ双方が謝罪メッセージを発信、北野アナは一時競馬実況を離れ、後に退社するきっかけにもなるなど大きな影響があった。
菊花賞後に故障で1年ほど休養、2002年11月の復帰戦に選んだOPでは2人気ながら斤量が出走馬中一番重く、まさかの12着に沈んでしまう。続いて挑んだ鳴尾記念も5着としばらく不調が続く。
2003年金鯱賞3着、函館記念で復活の重賞3勝、札幌記念2着、オールカマーで重賞4勝、後に引退。
最終的な戦績はGⅡ3勝、GⅢ1勝。
この世代は〇外開放元年のダービー・菊花賞時代で、クロフネが〇外開放元年のダービー初出走馬なら、エアエミネムは〇外開放元年の菊花賞初出走馬だった。
種牡馬としては代表産駒(ワシャモノタリン、障害重賞2着)の名前通りの成績に終わった。