世界が見上げた月。
遠く離れた熱砂の国ドバイ。
彼が見せた月光の切れ味に、世界は驚嘆し、熱狂した。
人々は、夜空に輝く月を見上げた。
そして舞台は宝塚。人々は再び、空を見上げた。
そこに輝く月、ひときわ煌々と。
≪JRAヒーロー列伝No66≫
概要
2003年2月23日生まれ、父エンドスウィープ母マイケイティーズ。通算17戦10勝。松田博資厩舎。
2005年にデビュー、札幌2歳Sで重賞初制覇、ラジオタンパ杯2歳S2着。
2006年共同通信杯と弥生賞を連勝、皐月賞4着、ダービー7着、札幌記念で重賞4勝、天皇賞(秋)3着、香港カップ2着。
2007年京都記念で重賞を5勝するも中々GIを勝てなかった。
しかし海外のドバイデューティフリーでGI初制覇、そしてGI馬が7頭(アドマイヤムーン・メイショウサムソン・ウオッカ・カワカミプリンセス・ダイワメジャー・コスモバルク・シャドウゲイト)揃い史上最高メンバーと言われた宝塚記念で同期の宿敵メイショウサムソンに勝ち、ついに中央GI初制覇。
その後は天皇賞(秋)へ向けての放牧に入ったが、この間に金銭トレードが行われ、所有権が近藤利一氏からゴドルフィン傘下のダーレー・ジャパンへと移った。
迎えた天皇賞(秋)ではレース中不利がありまたもメイショウサムソンに負けたが、JCを勝ち同年の年度代表馬に選出される。
引退後はダーレー・ジャパン・ファームで種牡馬として繋養。産駒としてセイウンコウセイやファインニードルなどを輩出している。
デビュー前は1600万円の安い馬だった。