奇跡の旅
赤道の向こうに
まわり道の先に
幸せは待っていた。
奇跡のようなこの長旅も
いつか終わるのだろう。
気づけばここは
そうだあの場所だ。
最後にもう一枚
記念写真を撮ろう。
誇らしい微笑みとともに。
≪「名馬の肖像」2018年高松宮記念≫
経歴
通常サラブレッドの出産シーズンは1月から6月なのだが、この馬の誕生日は9月24日である。
南半球では当然ながらシーズンが真逆になるため、馬産は8月から10月に集中するのである。
父はフジキセキ。母はケルトシャーン。
馬名はモハメド・アリとジョージ・フォアマンが戦ったボクシングの試合「キンシャサの奇跡」に由来し、父の名にも掛かっている。
この年はJRA賞最優秀短距離馬を受賞した。
4年連続の出走となった2011年の高松宮記念も連覇し、カンパニーやウルトラファンタジーに続く8歳でのGⅠ勝利を成し遂げ、この競走を最後に引退。
通算成績は31戦12勝。
現役引退後は種牡馬として社台スタリオンステーションに繋養され、2022年の種付けをもって種牡馬を引退。
現在はノーザンホースパークにて功労馬として過ごしている。