概要
父のグラスワンダー同様、数々の故障に苦しみ、4歳の年末に初の重賞勝利を上げるなど晩成だったが息の長い活躍をつづけた。
主な勝ち鞍は宝塚記念(2011年)など。
プロフィール
性別 | 牡 |
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毛色 | 鹿毛 |
父 | グラスワンダー |
母 | レットルダムール(母父:トニービン) |
生産者 | ノースヒルズマネジメント(新冠町) |
馬主 | 古谷道昌 → 前田幸治(ノースヒルズ) |
調教師 | 佐々木晶三(栗東トレーニングセンター) |
生涯成績 | 29戦10勝 |
略歴
2005年(当歳)
5月17日、ノースヒルズの生産牧場に誕生。大柄で好馬体の持主だった。
父・グラスワンダーはグランプリ3連覇などGⅠ4勝。母・レットルダムールは条件戦止まりだったが母父は凱旋門賞に勝ったトニービン。
2007年(2歳)
栗東の佐々木晶三厩舎に入厩。
7月8日、佐藤哲三騎手を鞍上に阪神競馬場の2歳新馬戦(芝1800m)でデビューし1着。このレースには後に重賞馬となるトールポピー、ドリームシグナル、キャプテントゥーレが出走していた。東京アイテックの代表取締役・前田幸治(ノースヒルズ代表)に名義が変更された。秋まで休養の予定だったが、ソエ(骨膜炎)を発症。
2008年(3歳)
3月15日、阪神競馬場の条件戦(500万下)で8ヶ月ぶりに復帰。ドリームキューブの3着に敗れる。その後、右腰椎の捻挫で休養に入り春シーズンを棒に振った。
8月31日、知床特別(500万下)で5ヶ月ぶりに復帰。38kg増と絞れておらず、マイネルスターリーの5着に敗れた。
9月21日、札幌競馬場の条件戦(500万下)で1着。
10月26日、北野特別(1000万下)で1着。
11月24日、修学院ステークス(1600万下)でタガノヴァレオの2着に敗れた。
2009年(4歳)
2月1日、松籟ステークス(1600万下)で始動し、ハギノジョイフルの3着に敗れた。
2月28日、御堂筋ステークス(1600万下)で1着。オープン馬となる。
3月28日、日経賞(GⅡ)で重賞初挑戦。アルナスラインの4着に敗れた。
6月14日、エプソムカップ(GⅢ)でシンゲンの10着に敗れた。1600万クラスに降級。
10月10日、夕刊フジ杯大原ステークス(1600万下)で1着。オープン馬に戻る。
11月8日、アルゼンチン共和国杯(GⅡ)でミヤビランベリの2着に敗れた。
12月12日、中日新聞杯(GⅢ)で1着。重賞初勝利となった。
2010年(5歳)
3月、中京記念(GⅢ)を目標にしていたが、右前脚の蹄壁欠損で回避。
5月29日、金鯱賞(GⅡ)で5ヶ月ぶりに復帰し、1着。
6月27日、宝塚記念(GⅠ)でナカヤマフェスタの3着に敗れた。
8月22日、札幌記念(GⅡ)で1着。
10月31日、天皇賞(秋)(GⅠ)でブエナビスタの3着に敗れた。有馬記念(GⅠ)を目標にするが、腰痛により回避。休養に入る。
2011年(6歳)
5月28日、金鯱賞で7ヶ月ぶりに復帰し、ルーラーシップの3着に敗れた。
6月26日、宝塚記念で1着。GⅠ初勝利、父・グラスワンダーとの父子制覇となる。コースレコードを記録した。
8月、札幌記念へ出走を予定していたが、左前脚球節の捻挫で回避。
9月25日、オールカマー(GⅡ)で復帰し、1着。
10月30日、天皇賞(秋)でトーセンジョーダンの14着に敗れた。逃げるシルポートの3・4番手を追走し、1分56秒1(日本記録)という決着に直線で失速し惨敗となった。
12月25日、有馬記念でオルフェーヴルの10着に敗れた。
2012年(7歳)
4月1日、産経大阪杯(GⅡ)で始動し、ショウナンマイティの6着に敗れた。
6月2日、鳴尾記念(GⅢ)でトゥザグローリーの5着に敗れた。
6月24日、宝塚記念でオルフェーヴルの7着に敗れた。
10月28日、天皇賞(秋)でエイシンフラッシュの11着に敗れた。
12月1日、吉田隼人騎手に乗り替わり、金鯱賞でオーシャンブルーの10着に敗れた。
12月23日、福永祐一騎手に乗り替わり、有馬記念でゴールドシップの11着に敗れた。
2013年(8歳)
1月9日、登録を抹消し引退。ブリーダーズ・スタリオン・ステーション(日高町)で種牡馬入り。
2015年(10歳)
2019年(14歳)
11月15日、種牡馬を引退。ノースヒルズに戻り、功労馬として余生を送っている。