プロフィール
生年月日 | 2005年5月5日 |
---|---|
死没日 | 2022年12月22日 |
欧字表記 | Success Brocken |
性別 | 牡 |
毛色 | 青鹿毛 |
父 | シンボリクリスエス |
母 | サクセスビューティ |
母の父 | サンデーサイレンス |
5代内のインブリード | Hail to Reason4×4×5 |
主戦騎手 | 横山典弘、内田博幸 |
競走成績 | 19戦7勝(中央11戦5勝 + 地方8戦2勝) |
獲得賞金 | 4億847万2000円 |
馬名は冠名の「サクセス」に、日本では「御来光」などとして知られる光学的大気現象の一つ「ブロッケン現象」を組み合わせて命名したもの。
下記戦歴の通り、カネヒキリ、ヴァーミリアン、エスポワールシチー、スマートファルコン、ワンダーアキュートなど、当時の日本競馬ダート界を牽引した優駿たちと火花を散らし、その中でGⅠ級競走3勝と確かな実績を挙げた馬である。
しかし、後述する日本ダービー最下位時のネット掲示板の顛末からネタ馬として、また引退後は東京競馬場の誘導馬となり同競馬場の広報担当として、実績とは別に独自の形で人気を博した馬でもあった。
戦歴
サクセスブロッケンは、2005年5月、北海道浦河町の谷川牧場で生を受ける。
父は有馬記念と天皇賞(秋)の2つのGⅠを連覇したシンボリクリスエス。母サクセスビューティは2002年フィリーズレビューの勝ち馬、母の父がサンデーサイレンスという血統だった。
生まれつき前脚が曲がっていたため入厩の時期になっても受け入れ先が見つからず、結局牧場長が親交のあった、栗東の藤原英明調教師に頼み込んで入厩させてもらう事になった。藤原調教師は紹介された馬が、幼駒時に牧場で見かけ、いい姿の馬だとチェックしていた馬であることを知り、喜んでブロッケンを受け入れたという。
2007~8年(2~3歳)
脚への負担を避けるため、新馬戦はダート競走に決定。2007年11月の福島新馬戦でデビューした。しかし、生来の足が曲がってたどうこうを感じさせず大爆走し、2着のクリノコブオーに3秒近くのタイム差をつけ圧勝した。
その後2008年に入っても、500万下条件の黒竹賞やオープン特別のヒヤシンスステークス、端午ステークスでも勝利し、デビュー以来4戦負けなしの戦績を誇った。
と、ここで陣営は「これなら芝でも通用するハズ」と思い至り、ブロッケンは日本ダービーに追加登録料を支払い出走する事に。それまでの戦績が評価され、当日は3番人気に推された。しかし慣れない芝コースが災いしたか、最後の直線で失速し名も無き>>1の断末魔(後述)とともに馬群へと沈んだ。
結果は最下位の18着だった(勝ち馬はディープスカイ)。
これ以降のブロッケンはダートへと戻り、まずは地方交流競走のJpnⅠジャパンダートダービーに参戦。2着のスマートファルコンに3馬身半差をつけて快勝し、芝で取り逃したダービー馬の称号を手に入れた。
しかし、その後のブロッケンはJBCクラシック2着、ジャパンカップダート8着、東京大賞典3着と地方や世界の壁に阻まれ勝利を取り逃がしてしまう。
2009年(4歳)
が、次走のフェブラリーステークスではレコードタイムを叩きだし、6番人気を覆して勝利。
後にGⅠ級競走を9勝するヴァーミリアン、当時のダート最強馬カネヒキリ等を退け、久しぶりの白星を挙げた。
その後長い休養を挟み、盛岡のマイルチャンピオンシップ南部杯に出走したブロッケン。フェブラリーステークスでの見事な勝利から1番人気に推されたが、エスポワールシチーに4馬身差ちぎられ2着。
その後は中央のGⅢ武蔵野ステークスやGⅠジャパンカップダートに出走するも、馬券圏内にすら入れなかった。
が、暮れの交流重賞東京大賞典ではヴァーミリアンをハナ差で制し1着。GⅠ級競走3勝目を挙げた。
2010~11年(5~6歳)
2010年の始動戦、連覇を狙ったフェブラリーステークスはエスポワールシチーの3着。
その後、かしわ記念4着、帝王賞8着と精彩を欠き、状態回復のために2010年夏以降を全休する。
2011年、1月のGⅢ根岸ステークスで復帰するが、ここでも13着と大敗したことで引退する事となった。
引退後
サクセスブロッケンは父シンボリクリスエス産駒初のGⅠ馬であるにもかかわらず、引退後は種牡馬にはならなかった。
ダート種牡馬の需要が限定される中、サンデーサイレンスの血を受けたダート種牡馬としては既にゴールドアリュールが地位を確立しており、さらに同年代のダート界にブロッケン以上の怪物馬が複数いたことなどが影響したと思われる。
2012年より東京競馬場で誘導馬として勤務。GⅠ級競走を3勝もした馬が誘導馬を務めるのは異例のことだった。
現役中から(ネタ的な側面も含め)人気のある馬だったことから、誘導馬入りは競馬ファンに歓迎され、府中のマスコット役として活躍した。
ブロッケン名義でfacebookも開設され人気を博したが、なぜか関西弁でしゃべっていた(トップ画像では「おれ」という名刺を差し出しているが、これはfacebookの一人称が俺だったため)。
2013年に第80回日本ダービーの特命宣伝部長に任命されたときには、府中を飛び出して大手町のオフィス街に登場し、
2017年にはジャパンカップの広報のため、なんとサクセスブロッケン型馬ロボットまで作られてしまった。
2020年には、かつて自分が惨敗した日本ダービーで初めて誘導馬を務めた。
2021年2月、自身が制したフェブラリーステークスを最後に誘導馬を引退。引退に際しては、誘導時のゼッケンや実際に使用した蹄鉄などファンプレゼントの企画が行われ、なぜかおがわじゅり先生デザインのブロッケンおしりマウスパッドまで製作された。第二の馬生引退までネタに事欠かず、愛された馬であった。
誘導馬引退後は鹿児島県のホーストラストで余生を送っていたが、同団体を特集した『情熱大陸』のなかで歩行困難が伝えられるほど足腰の状態が悪化しており、ホーストラスト側も回復に向けて尽力したが、2022年12月22日に死去した。17歳没。
サクセスブロッケン!!!!!!
サクセスブロッケンが最下位に沈んだ日本ダービーにおいて、2ちゃんねる競馬板にはあるスレが立っていた。
この項では、そのスレの>>1のレスについて述べる。
~以下転載~
146 名無しさん@実況で競馬板アウト New! 2008/06/01(日) 15:22:52 ID:FWcUp0c/0
返し馬キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
サクセスブロッケン、めちゃ落ち着いてる。王者の雰囲気。カスケードのダービーの時みたいだ!!
※ちなみにカスケードは、漫画『みどりのマキバオー』に登場する競走馬であり、ダービーを制覇している。
161 名無しさん@実況で競馬板アウト New! 2008/06/01(日) 15:38:24 ID:FWcUp0c/0
よし、発走じゃーーーーー!!!!!!!
サクセスブロッケンの伝説の幕開けじゃーーーーーーーーっっ!!!!!
163 名無しさん@実況で競馬板アウト New! 2008/06/01(日) 15:39:52 ID:FWcUp0c/0
サクセスブロッケンのためのファンファーレキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
164 名無しさん@実況で競馬板アウト New! 2008/06/01(日) 15:41:24 ID:FWcUp0c/0
よし!サクセスブロッケン好スタート!見て!これがGⅠ馬の好スタート!!
165 名無しさん@実況で競馬板アウト New! 2008/06/01(日) 15:41:59 ID:FWcUp0c/0
サクセスブロッケン、絶好の先行策!!
166 名無しさん@実況で競馬板アウト New! 2008/06/01(日) 15:42:51 ID:FWcUp0c/0
サクセスブロッケン、内で溜めてるぞ~、ワクワク。
168 名無しさん@実況で競馬板アウト sage New! 2008/06/01(日) 15:43:25 ID:FWcUp0c/0
さぁ、サクセスブロッケン、弾けるがいい!お見せっ!お前の末脚を!!
169 名無しさん@実況で競馬板アウト New! 2008/06/01(日) 15:43:52 ID:FWcUp0c/0
サクセスブロッケン!!!!!!
~転載終了~
終始ハイテンションだった>>1。
一体いくらつぎ込んでいたのか、それとも単純に応援していただけなのか・・・
それは定かではないが、確かなのはサクセスブロッケンは弾ける事も末脚をお見せする事も無く馬群に沈み、結果>>1が絶叫したという事実。
現在でも、競馬板では有名なネタである。
ちなみに、この>>1をもじったレスをする場合「!」の数は6つ、基本は全角文字でなければならない。
競走成績
※R=レコード勝ち
2歳新馬 1着
黒竹賞 1着
ヒヤシンスステークス 1着
端午ステークス 1着
日本ダービー(JpnⅠ) 18着
ジャパンダートダービー(JpnⅠ) 1着
JBCクラシック(JpnⅠ) 2着
ジャパンカップダート(GⅠ) 8着
東京大賞典(JpnⅠ) 3着
川崎記念(JpnⅠ) 3着
フェブラリーステークス(GⅠ) 1着R
マイルチャンピオンシップ南部杯(JpnⅠ) 2着
武蔵野ステークス(GⅢ) 10着
ジャパンカップダート(GⅠ) 4着
東京大賞典(JpnⅠ) 1着
フェブラリーステークス(GⅠ) 3着
かしわ記念(JpnⅠ) 4着
根岸ステークス(GⅢ) 13着
関連イラスト
関連タグ
外部リンク
ニコニコ大百科の本記事は「サクセスブロッケン!!!!!!」。「サクセスブロッケン」と「!!!!!!」はリダイレクトになっている。