曖昧さ回避
概要
ワンダーアキュートは2006年3月14日生まれの競走馬(09世代)。
父カリズマティック、母ワンダーヘリデージ。
1戦を除いて全てダートを走り、通算48戦13勝。
GⅠ級は3勝。とくに9歳での平地GⅠ級勝利は史上初の快挙。
一方でGⅠ級2着7回、更に史上初の同一GⅠ3年連続2着も記録したというシルバーコレクターでもある。
略歴
2009年1月にデビュー。5戦目にGⅡ青葉賞で重賞初挑戦、10着。これが最初で最後の芝レースとなる。1000万下条件戦を勝利後、JpnⅠジャパンダートダービーで初のGⅠ級挑戦、5着。
7戦目から和田竜二騎手に乗り代わり1600万下、GⅢシリウスステークス(重賞初制覇)、GⅢ武蔵野ステークスと3連勝。更にGⅠジャパンカップダートに初挑戦、6着。
その後GⅢみやこステークス6着、オープン勝利、GⅠ東京大賞典10着。
2011年、東海ステークスで重賞3勝目。 ジャパンカップダートで2着(勝ち馬トランセンド)、東京大賞典も2着。
2012年、GⅠフェブラリーステークス3着。
JBCクラシックで6歳にしてGⅠ級(JpnⅠ)初制覇。鞍上の和田竜二騎手にとっても、テイエムオペラオー以来11年ぶりのGⅠ級制覇だった。
ジャパンカップダートでは2着(勝ち馬ローマンレジェンド)。
2013年、川崎記念2着、フェブラリーステークスと帝王賞で連続3着、JBCクラシック2着。
そして ジャパンカップダートでも2着(勝ち馬ベルシャザール)。
これにより、史上初の同一GⅠ3年連続2着、史上3頭目の同一重賞3年連続2着という珍記録を達成。
続いて東京大賞典でも2着。
2014年、JpnⅠ帝王賞を勝ちGⅠ級2勝目。
2015年、JpnⅠかしわ記念に勝利し、GⅠ級3勝目。
9歳馬の平地GⅠ級勝利は史上初であり、2022年現在も日本の最年長記録である。
その後は帝王賞8着、南部杯3着、チャンピオンズカップ6着と走り、年末の東京大賞典の3着をもって引退。アロースタッドで種牡馬入りしたが、目立った活躍馬を輩出できず、2024年10月にアロースタッドを退厩。Yogiboヴェルサイユリゾートファームへ移動し、功労馬として過ごすこととなった。
レース映像
2011年のGⅠ「東京大賞典」では、武豊騎乗で覚醒し7連勝中のスマートファルコンをハナ差まで追い詰める激走で、前走のGⅠ「ジャパンカップダート」に続く連続2着。
2012年のJpnⅠ「JBCクラシック」では和田騎手に11年ぶりのGⅠ級勝利(テイエムオペラオーの2001年GⅠ天皇賞(春)以来)をプレゼント。
2014年のJpnⅠ「帝王賞」では武豊騎手を鞍上に、コパノリッキーを2馬身千切って勝利。
2015年のJpnⅠ「かしわ記念」制覇時の馬齢は9歳。これが平地GⅠ級レースの最年長勝利記録となっている。
2011~13年のGⅠ「ジャパンカップダート」(現チャンピオンズカップ)では3年連続2着惜敗。
JRA同一平地GⅠ3年連続2着は史上初(※2)の出来事だった。
(他の例は2024年5月現在、2017~19年、クロコスミアのエリザベス女王杯及び2021〜2023年、ディープボンドの天皇賞(春)、2018〜2021オメガパフュームのJBCクラシック(4年連続)の3例)
ラストランは2015年12月29日のGⅠ「東京大賞典」。サウンドトゥルーとホッコータルマエからは離されたが、コパノリッキーをゴール前で交わし3着と意地を見せた。
ライバル
同時代にはスマートファルコン、ホッコータルマエ、コパノリッキーなど強大なライバルが多かった。
ホッコータルマエとは3勝9敗、コパノリッキーとは4勝5敗、トランセンドとは5勝3敗、エスポワールシチーとは5勝4敗。
関連項目
和田竜二騎手のGⅠ級お手馬
最年長GⅠ勝利記録
◯JRA平地GⅠ(8歳)
・カンパニー(09年天皇賞(秋)、マイルチャンピオンシップ)
・ウルトラファンタジー(10年スプリンターズステークス)
◯JRA障害J・GⅠ(12歳)
・カラジ(07年中山グランドジャンプ)
同一重賞3年連続惜敗の仲間たち
・ディープボンド……GⅠ「天皇賞(春)」で同一GⅠ3年連続2着(2021-2023年)
※3戦全て和田竜二騎乗
・クロコスミア……GⅠエリザベス女王杯で同一GⅠ3年連続2着(2017-2019年)
・ヤマニンフォックス……GⅢ「愛知杯」で同一重賞3年連続2着(1993-1995年)
・ロサード……GⅢ「北九州記念」で同一重賞3年連続2着(2000~2002年)
・ナイスネイチャ……GⅠ「有馬記念」で同一GⅠ3年連続3着(1991-1993年)