概要
性別は牡。
父キングカメハメハ、母マネーキャントバイミーラヴ。
主戦騎手はテイエムオペラオーの鞍上として知られる和田竜二騎手。
2015年12月の新馬戦でデビュー。
翌2016年1月に初勝利を挙げるが続く梅花賞とつばき賞は2着、スプリングステークスは5着と善戦が続く。迎えた皐月賞では13着と大敗し休養に入り、夏には北海道で3戦して2勝と2着の成績を挙げる。秋に入ると和田騎手と初コンビを組京都新聞杯でサトノダイヤモンドの2着に迫るが本番の菊花賞では5着に破れた。
明けた2017年には日経新春杯に出走し、前目につける競馬で見事重賞初勝利を飾る。その勢いのまま大阪杯や秋天など中距離G1に挑戦するが掲示板入りも敵わないままこの年は終わった。
そして2018年。まずは前年制した日経新春杯から始動するが4着。天皇賞(春)でも4着に入った。
そして迎えた運命の宝塚記念。このレースの前に和田竜二の代表的騎乗馬であったテイエムオペラオーが逝去しており、更にミッキーロケットの馬番はオペラオーのG1連勝記録のストップした2001年宝塚記念と同じ4番と、この時点で運命的なものを感じる展開となっていた。そしてレースが始まり、終始前目につけていたミッキーロケットは、第4コーナーで馬群をするりと抜けて先頭に立つ。最終直線で外から香港馬ワーザーが凄まじい勢いで突っ込んできたが、和田騎手が「オペラオーが後押ししてくれた」と評したほどの勝負根性で粘り一着でゴールイン。ミッキーロケットにとってはG1初制覇、そして和田騎手にはテイエムオペラオーの2001年天皇賞(春)以来17年振りのG1制覇となった。勝ちタイムは前述の2001年宝塚記念でのメイショウドトウの勝ちタイムを0.1秒上回る2分11秒6であり、和田騎手は勝利後のインタビューで涙を見せていた。
その後秋は体調が整わず始動が遅れ、天皇賞(秋)と有馬記念に出走し5着と4着。脚部不安を発症し引退することになった。現在は優駿スタリオンステーションで種牡馬生活を送っている。
関連項目
和田騎手主戦のG1級馬