データ
概要
生い立ち
シーザリオを母に持ちエピファネイアの半弟、サートゥルナーリアの半兄にあたる馬。
競走馬時代
母シーザリオと同じ、角居厩舎へ。
11月の京都競馬場芝2000mの新馬戦で岩田康誠騎手を鞍上にデビュー。終始かかり気味ながらも4コーナーから抜群の伸びを見せ見事デビュー戦を勝利で飾った。
次走はデビュー戦の2000mから距離を一気に1600mに短縮し、ミルコ・デムーロ騎手を鞍上に迎え重賞およびGⅠ初挑戦となる朝日杯フューチュリティステークスへ。前走GⅡを圧勝し、武豊騎手の平地GⅠ完全制覇(※)と共に注目されていたエアスピネルに続く2番人気に推される中、直線では先に抜けだしたエアスピネルを4コーナー最後方から追い込んでGⅠ初制覇。奇しくもお互いの母シーザリオとエアメサイアが戦った10年前の優駿牝馬と同じ結果となった。
3歳初戦は弥生賞に出走。単勝1.9倍の1番人気に支持された。レースは、4コーナーで先頭に立ち押し切りを狙うが、上がり3ハロンが34秒4のリオンディーズに対して上がり3ハロン33.6秒と自身を上回る末脚を繰り出した2番人気マカヒキに差され2着。
続いて4月のクラシック三冠第一戦、皐月賞に出走。8枠16番からスタートを決めるとそのまま先行、逃げるリスペクトアースの直後につけた。しかし向正面で強い向かい風の中1000m通過58.4、最終的には皐月賞レコードとなる速いペースでも抑えきれず先頭に立つ展開となり、直線粘るもののディーマジェスティの4位入線、さらに最後の直線で馬体を併せに行った際にエアスピネルの走行を妨害したことで5着に降着となった。
次走には5月のクラシック三冠第二戦、東京優駿(日本ダービー)を選択。ディーマジェスティ、サトノダイヤモンド、マカヒキと共に4強を形成し4番人気に支持された。レースはスタート後後方に下げるもやや折り合いを欠く展開となり、直線は後方からメンバー最速の上がりで追い込むも届かずマカヒキの5着。春を無冠で終えることとなった。
秋は神戸新聞杯に向けて調整が進められていたものの、浅屈腱炎を発症し休養で3歳シーズンを終えることとなった。さらにその後、前浅屈腱繋部の不全断裂を確認。復帰は極めて困難と判断され、10月13日付で競走馬登録を抹消され現役引退となった。
引退後は種牡馬として供用されており、産駒のテーオーロイヤルが2024年の天皇賞(春)を勝利し、産駒のGⅠ初制覇を飾った。
※大阪杯(当時産経大阪杯)・ホープフルステークスは当時GⅡ。