データ
馬名の意味は「冠名+王にふさわしい」。
父のリオンディーズは父が変則二冠馬のキングカメハメハ、母が日米オークス馬のシーザリオという良血馬で、2015年の朝日杯フューチュリティステークス優勝馬。朝日杯後は勝ちに恵まれず早期に故障引退を余儀なくされたが、その良血とGⅠ馬という実績を評価されて種牡馬入りした。
テーオーロイヤルはその初年度産駒であり、そして初のGⅠ馬でもある。
母メイショウオウヒは名ステイヤーマンハッタンカフェの産駒。本馬はその3番仔で、一つ上の兄に2022・2023年の帝王賞連覇の他、2023年のかしわ記念を制すなどダート重賞路線で活躍するメイショウハリオがいる。また、母の半弟に重賞で好走したメイショウカドマツがおり、いとこには地方重賞勝ちのあるストリームがいる。
このように「メイショウ」血統だが、本馬はメイショウの松本オーナーではなく「テーオー」の小笹オーナーが所有。ちなみに同冠名には同じく母父にマンハッタンカフェを持つ馬にして、メイショウハリオのライバルでもあったテーオーケインズがいる。
競走馬時代
2-3歳(2020年~2021年)
兄ハリオと同じ岡田稲男厩舎へ入厩。
12月に阪神競馬場のマイルの新馬戦でデビューし、この時は3着となる(この時の勝ち馬は後の重賞馬エリザベスタワー)。年明け3歳となった1月の中京競馬場での未勝利戦(こちらもマイル)では9着に終わる。
ここまでのデビュー2戦は幸英明騎手が乗ったが、3戦目から岡田厩舎所属の菱田裕二騎手が主戦として乗ることとなる。合わせて陣営は距離延長を選択し、3月に2000mの未勝利戦で4着となり、3歳4月に更に伸ばした2400m戦の未勝利戦でようやく4戦目で勝ち上がった。
ここで陣営はダービートライアルの青葉賞に挑戦。ようやく勝ち上がったばかりの本馬には支持材料が無く本番では単勝15番人気だったが、大外を回すロスがあれど後方から追い込んでいき4着と入線した。
以後は2400m路線を歩み、秋の1勝クラスから2勝クラス、3勝クラスと連勝する。
4-5歳(2022年~2023年)
古馬初戦は一気に距離延長しダイヤモンドステークスへ。ここで重賞初制覇して天皇賞春へ出走し3着に入る。秋はオールカマー→アルゼンチン共和国杯→ジャパンカップと出走した後、翌年にレッドシーターフハンデキャップの招待を辞退した後、右後肢寛骨を骨折して故障休養に追い込まれる。
5歳秋のアルゼンチン共和国杯で復帰し、ステイヤーズステークスで2着。この2戦は菱田騎手が負傷離脱中だったため、兄ハリオの主戦である浜中俊騎手が乗った。
6歳(2024年)
鞍上を復帰した菱田騎手に戻してダイヤモンドステークスから始動し、ここで2年ぶり重賞2勝目。次は直行せず阪神大賞典を使い、ここも勝利して天皇賞(春)へ。
本番では1番人気タイである去年の菊花賞馬ドゥレッツァを終始マークする形で先行策を取ると、伸びないドゥレッツァから天皇賞(春)3年連続2着のディープボンドにマーク対象を変え、最終直線入り口でディープボンドを捉えると一気に伸びていく。最後は一気に追い込んで来たブローザホーンを2馬身差で退け、人気に応えて重賞3連勝でGⅠ初勝利を挙げた。
鞍上の菱田騎手や管理する岡田調教師、また父・リオンディーズもGⅠ初勝利となった他、菊花賞未出走だった競走馬の優勝は2010年のジャガーメイル以来となる実に14年ぶりの快挙であった(菊花賞当日は、菊花賞の2レース前に開催される『2勝クラス・兵庫特別・芝2,400m』に参戦していた)。
その後5月2日に次走として6月にイギリスのアスコット競馬場で開催されるアスコットゴールドカップ(GⅠ、芝4014m)に登録を行ったことが発表された。しかし、骨折が判明した為レースの登録は取り消しとなった。
下半期は年末の有馬記念に出走する予定であったが回復しきれてないとのことで回避。