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テーオーケインズ

てーおーけいんず

日本の競走馬(2017 -)。主な勝鞍は2021年の帝王賞(Jpn1)・チャンピオンズカップ(GⅠ)、2022年のJBCクラシック(Jpn1)。
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概要編集

生年月日2017年2月16日
欧字表記T O Keynes
性別
毛色栗毛
シニスターミニスター(USA)
マキシムカフェ(JPN)
母の父マンハッタンカフェ(JPN)
生産者ヤナガワ牧場
馬主小笹公也
管理調教師高柳大輔(栗東)

マキシムカフェの4番仔で、米国からの輸入種牡馬シニスターミニスターを配合して誕生した。生産牧場はキタサンブラックや、テーオーケインズと同じくダート戦線で大活躍したコパノリッキーを輩出したヤナガワ牧場。

メイン画像の鞍上・マンハッタンカフェ(ウマ娘)は、現実では母父にあたる。


2-3歳編集

10月にダート1400mでデビューし、7番人気ながら3着に好走。次走の同条件の未勝利戦で勝ち上がる。3歳2月に1勝クラスを勝ちあがると、鳳雛Sに出走するも大出遅れが響き7着。その後、レパードステークスに登録するも除外。その後は新潟競馬場の2勝クラス戦に登録するも、後述するとある事情で回避して休養に入る。

休養後は2勝クラス・3勝クラスを連勝してオープン入り。この2勝クラス以降、松山弘平騎手が主戦になる。その後、ペテルギウスSに出走し2着。同年の東京大賞典でG1初挑戦するも勝ち馬と0.2差の6着に敗れる。


4歳(2021年)編集

古馬になって名古屋S、アンタレスSで連勝し、重賞初制覇を挙げ、帝王賞に出走。鞍上は前週末の負傷から復帰した松山弘平に戻る。

好位の内を立ち回り、力強い伸び脚で他馬を突き放す。3馬身差の快勝でG1級初勝利を挙げた。


その後、JBCクラシックにも挑んだが、出遅れが響き4着。


そして、チャンピオンズカップに出走。このレースには芝、ダートの二刀流を目指すソダシが出走を表明していた。前売りではソダシの方が人気を集めていたが、最終的には1番人気に推される。

好スタートから好位を追走し、最後の直線でインティを交わすと、もう後は彼の独壇場。ぐんぐんと後続を突き放していき、終わってみれば、昨年覇者チュウワウィザードに6馬身差を付け完勝。ダート界の世代交代を証明した。これがシニスターミニスター産駒としても母父マンハッタンカフェとしても初の中央G1勝利となった。

また、帝王賞やチャンピオンズカップでの勝利が評価され2021年度JRA賞最優秀ダート馬を受賞。最優秀4歳以上牡馬の部門でも、同世代の三冠馬コントレイルに次ぐ2位の票数を集めた。


2022年(5歳)編集

年内初戦は初の海外遠征となるサウジカップに遠征予定。鞍上は引き続き松山弘平騎手。同レースには引退レースと決めているマルシュロレーヌも出走。人気は3番だったが結果は振るわず8着であった。


5月21日、平安ステークス(GⅢ、ダート1900m戦)に出走。本来の開催地である京都競馬場の改修工事のため中京競馬場で実施された本番では、1番人気に応え2着のケイアイパープルに2馬身半差をつけ勝利。


史上初の連覇を懸け帝王賞へ。スタートも決まり好位から運ぶが、クリンチャーの早仕掛けにまともに付き合ってしまい、一度は先頭に立つも最後の伸びを欠いて後続に交わされ4着に敗れた。


休養を挟んで復帰戦はJBCクラシック。昨年唯一敗れたレースでリベンジを期す。

五分のスタートから中団の外目を追走。カフジオクタゴンをマークする形から3コーナー手前で仕掛けると捲って位置をぐいぐいと押し上げ直線入り口では逃げるクラウンプライドを射程圏に捕らえ、残り100m付近で抜き去ると2馬身の差を付けてGI級3勝目を飾った。


続いて連覇の懸かるチャンピオンズカップに参戦。ここまでの実績がダントツであり、前走のパフォーマンスも圧倒的で、1.5倍の1番人気に支持される。スタートで少し後手を踏んだが、行き脚よく好位の外目に付ける。直線先団を捕らえにかかり好位3番手まで押し上げたが道中終始外々を回った影響か伸びきれず先行2頭に先着を許し、一気の脚で突っ込んできたジュンライトボルトにも交わし去られ4着に敗れた。


2023年(6歳)編集

3月のドバイワールドカップを春の目標に据えて川崎記念で始動。前年の東京大賞典勝馬ウシュバテソーロを抑え僅差の1番人気となる。好スタートから前目の内に付けて好位を立ち回り、4コーナーで外に持ち出して脚を伸ばすが、内を通って先に抜け出したウシュバテソーロに届かず1/2馬身差の2着に敗れた。


備考・余談編集

3歳の休養について編集

先述したように、テーオーケインズは3歳時に休養しているが、この休養には本馬の現役生活(というより下手すれば生涯そのもの)が終わる可能性すらあったある出来事が関係している。

レパードステークス除外後、テーオーケインズは2勝クラスのレースに登録していたのだが、レース2日前に所属する高柳厩舎の隣の厩舎で火災が発生逃げ遅れた4頭と被災した1頭がこの世を去り、高柳厩舎にも延焼するという大惨事となってしまった。幸い、延焼したといっても高柳厩舎の被害は雨どいが溶ける程度で留まっている。

テーオーケインズも巻き込まれることなく無事救出されて難を逃れたが、大事をとって上記レースを回避し、休養に入ることとなった。


帝王賞前の松山弘平の負傷について編集

帝王賞前週の日曜日、阪神5Rの新馬戦にて同馬主のテーオーコンドルがローマンネイチャーにマウントする事象が発生。ローマンネイチャー鞍上の松山弘平は負傷、後にテーオーコンドルは去勢され、ローマンネイチャーも屈腱炎を発症し長期休養と、ただただ不幸な出来事であった。

この数日後に本馬が松山弘平を鞍上に帝王賞を勝ったことにより、「テーオーの馬の被害を受けた騎手がテーオーの馬で帝王賞を勝つ」というサインとも言われた。また、この馬とは関係ないが、同レースには後にホープフルステークスを勝利したキラーアビリティも出走している。


縞々成績表編集

4歳6月に帝王賞を勝ってから、1着4着1着8着1着4着1着4着と、勝利と馬券外を繰り返している。また、国内GI級競走に限れば1着4着1着4着1着4着と見事な縞模様を描いている。チャンピオンズカップ前にも、この法則に当てはめて「テーオーケインズは4着になる」と予言する者まで現れた。実際そうなってしまったので否定しにくいのだが…

なお、このパターンは川崎記念2着によって途切れた。


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