概要
ドバイの首長であり、国際的な競馬団体であるゴドルフィンのファウンダーであるシェイク・モハメドによって創設されたレース。1着賞金は720万ドルでありGⅠレースとしては世界最高クラスの額である(賞金最高額はサウジアラビアのサウジカップで1着1000万ドル)。
現在は芝・ダートの様々な階級の国際重賞レースが開催されるドバイワールドカップデーのメインレースとして位置付けられており、ダートの本場アメリカのみならず、芝レースが主流のイギリス、フランス、アイルランド、日本などといった国々もドバイに集う。
レースデータ
グレード | GⅠ |
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コース | メイダン・ダ2000m(左回り) |
条件 | 4歳以上 |
斤量 | 定量 |
1着賞金 | 720万USドル |
※2022年現在
レースの歴史・傾向
第1回目(1996年)はナド・アルシバ競馬場で、ダート2000mで開かれた。アメリカで前年10戦10勝と無敗であったのシガーが優勝したことで国際的な評価が高まった。
2000年にはモハメド殿下がミレニアムイヤーでの期待を込めて名付けられたドバイミレニアムが快勝。僅か1シーズンの種付けで命を落としたが、残された産駒よりドバウィが競走馬・種牡馬として活躍するなど繁殖面での評価にも繋がった。
2009年よりメイダン競馬場に変更となり、同時にオールウェザーでの開催となった。しかし、維持管理の問題やアメリカ勢の敬遠などから2015年以降はダートでの実装となった。
2018年~2019年はゴドルフィンのサンダースノーが史上初の連覇を達成。その後引退し、現在はダーレー・ジャパンで種牡馬として供用中である。
2020年はCOVID-19の影響で同年での開催を中止した。
日本馬の活躍
日本馬は第1回にライブリマウントが参戦(6着)。翌年にはホクトベガが参戦するも競走中止、その場で安楽死となり、帰国することも(検疫の問題で)許されなかった。
以降、ナド・アルシバではトゥザヴィクトリーの2着(2001年)が最高順位となった。
2010年にメイダンに移ってからは、オールウェザーでの開催となり、レッドディザイアがメイダンの前哨戦で勝利するも、本番ではその前哨戦で2着だったフランスのグロリアデカンペオンの11着。
2011年、ヴィクトワールピサが日本馬として初のドバイワールドカップ制覇を達成。2着にトランセンドが入り、日本勢ワンツーフィニッシュとなった。
ダートに戻って以降は2021年のチュウワウィザードの2着が最高成績だったが、2023年、遂にウシュバテソーロがダートでの初優勝を決めた。