プロフィール
生年月日 | 2017年1月31日 |
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欧字表記 | Lotus Land |
性別 | 牝 |
毛色 | 鹿毛 |
父 | ポイントオブエントリー |
母 | リトルミスマフェット |
母の父 | スキャットダディ |
生産 | ウィンチェスターファーム(アメリカ) |
調教師 | 角居勝彦(栗東)⇒辻野泰之(栗東) |
主戦騎手 | 田辺裕信、岩田望来など |
アメリカ合衆国生産・日本調教のいわゆる「マル外」馬。馬名は英語で「桃源郷」を指す。
父ポイントオブエントリーはアメリカの芝戦線でGⅠを5勝。
母父スキャットダディはアメリカのダートGⅠで2勝。種牡馬入り後は米国三冠を達成したジャスティファイなどを輩出。日本調教の産駒では2019年の高松宮記念馬ミスターメロディ、母父としてはロータスランドの他にカレンブーケドールが出ている。
馬主はゴールドシップを保有していた小林英一氏。
2015年限りで現役を引退し、種牡馬生活に入った愛馬をアシストするため、将来ゴールドシップと交配させて良い仔を産んでほしいと血統面や体質が考慮されて米国から買い付けた馬であり、端的に言えばゴルシの許嫁である。ある程度走って時機に嫁入りする……ハズだった。
ところが彼女は毎年走っては成績を残す女傑であった。
2021年には関屋記念・2022年には京都牝馬ステークス(共にGⅢ)を勝利。更には同年の高松宮記念では1着のナランフレグに差し切られるもクビ差の2着に入る活躍を見せ、以降も豪華メンバー相手に善戦するに至り、婿の現役期間を越した7歳の2024年になってもまだ現役を続けている(成績面でも、小林氏にとってゴールドシップ以来の獲得賞金1億円超えホース)。
このため一部競馬ファンからは「嫁入り延期」・「花嫁修業続行」などとネタにされる始末である。
経歴
2019~20年(2~3歳)
2019年9月、栗東・角居勝彦厩舎からデビュー。新馬戦(阪神芝1600m)では1番人気から上がり最速の末脚を繰り出して勝利と、順調な滑り出しを見せる。(同じレースには大逃げスタイルを確立する前のパンサラッサ[6着]がいた。)
しかし2戦目の2歳オープン・もみじステークスは後にこの世代のNHKマイルカップ馬となるラウダシオンの2着に敗れる。
阪神ジュベナイルフィリーズは、レシステンシアの12着と大敗。3戦1勝で2歳を終えた。
2020年5月の1勝クラス・早苗賞で復帰するが、バビット(その後ラジオNIKKEI賞・セントライト記念と重賞2連勝を挙げる)にクビ差2着。その後、挫跖(ざせき、蹄をぶつけたり硬いものを踏んでしまったりしたために起こる蹄の内出血)で、再び9ヶ月の休養を強いられる。
2021年(4歳)
2021年2月に復帰するが、角居調教師の勇退に伴い、同年3月より辻野厩舎に転厩。3・4月に条件戦を2連勝して3勝クラスまで進み、6月に米子ステークス(L)に格上挑戦。これを制してオープン入りを果たした。
続く7月の中京記念(GⅢ)は5着に敗れたものの、8月の関屋記念(GⅢ)を田辺裕信の騎乗で重賞初制覇。
この結果により、2021年のサマーマイルチャンピオン(全4戦、米子ステークス・中京記念・関屋記念・京成杯オータムハンデキャップの結果をポイント化して合計)となった。
秋戦線ではさらに上を目指したものの、富士ステークス(GⅡ)10着、マイルチャンピオンシップ(GⅠ)12着と跳ね返され、4歳シーズンを終えた。
2022年(5歳)
2022年は京都牝馬ステークス(GⅢ、この年は阪神競馬場開催)から始動。2歳時以来の1400m戦に加えて、当日は馬体重+18kgと懸念要素もあったが、直線問題なく抜け出し重賞2勝目。
前年2021年にはJRA騎手リーディング6位まで上りながら、デビュー以来重賞騎乗97連敗という珍記録を更新していた鞍上の岩田望来に、待望の重賞初勝利をもたらした。
続いてはスプリント戦の高松宮記念に挑戦。
残り100mで一度は先頭に立ったが、内から抜け出したナランフレグに差されクビ差の2着だった。
続く安田記念では中団から伸び悩み10着。その後秋もスワンステークス6着、マイルチャンピオンシップ8着、阪神カップ9着と振るわず5歳シーズンを終えた。
2023年(6歳)
2年連続で京都牝馬ステークスから始動。スタートが決まらず、先行策を取れないと判断し大外枠から内々にいれて最後方待機で道中を運ぶ。直線、スローペース最後方待機で溜まりに溜まった脚を内ラチ沿いで炸裂させ、勝利は逃したものの、阪神芝1400m史上最速となる上がり3F32.8の豪脚で3着に追い込み新たな一面を見せた。