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レシステンシア

れしすてんしあ

2017年生まれの競走馬。主な勝ち鞍は2019年阪神ジュベナイルフィリーズ。2019年最優秀2歳牝馬。
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プロフィール編集

生年月日2017年3月13日
欧字表記Resistencia
香港表記拉丁城市
性別
毛色鹿毛
ダイワメジャー
マラコスタムブラダ
母の父リザードアイランド
主戦騎手北村友一武豊クリストフ・ルメールなど

ダイワメジャーにとっては、通算8頭目のGⅠ産駒。


母マラコスタムブラダはアルゼンチン生産・調教の競走馬で、主な勝ち鞍に2014年のヒルベルト・レレナ大賞(G1・3歳以上牝馬・芝2200m)がある。

引退後に日本に繁殖牝馬として輸入され、北海道安平町ののノーザンファームで繋養されている。レシステンシアはその2番仔である。

馬名の「Resistencia」はアルゼンチン北東部の都市名で、母の生国にちなんでいる。


戦歴編集

レシステンシアはキャロットファームをオーナーとするいわゆる「クラブ馬」、一口馬主の馬で、1口65,000円×400口で募集がなされた。また、クラブ規定により現役活動期間は最長でも6歳の3月いっぱいとされていた。

2019年編集

2019年(2歳)、栗東トレーニングセンター松下武士厩舎からデビュー。10月の新馬戦(京都・芝1400m)を武豊の騎乗で勝利。


2走目は中2週で同じ京都のファンタジーステークス(GⅢ)に挑む。北村友一に乗り替わり、道中2番手好位から直線で抜け出し、重賞初制覇を挙げた。


2連勝で挑んだ阪神ジュベナイルフィリーズでは、単勝11.2番手の4番人気。

このレースでは2枠4番から好スタートを決めてハナを取り、逃げの形になる。道中は先頭と内回りの位置を維持しつつ、最終直線でスパート。ぐんぐん後続を突き放し、2着に5馬身差、かつ2006年ウオッカのレースレコードを更新する快勝で初GⅠ制覇を挙げた。

デビューからの順調な3連勝で、文句なしの満票にてJRA賞最優秀2歳牝馬に選出された。

2020年編集

2020年(3歳)、桜花賞では1番人気に推される。道中2番手から最終直線で先頭に立つが、後に同年の牝馬三冠を達成するデアリングタクトに差し切られ2着に終わった。


次走は、距離適性を鑑みてオークスには向かわず、NHKマイルカップを選択。クリストフ・ルメールとの初コンビを組み、牝馬ながら1番人気に推されたが、逃げを打ったレシステンシアを追走し続けたラウダシオンに最後かわされ、2戦連続のGⅠ2着となった。


その後骨折が判明し休養。復帰戦に選んだ11月のマイルチャンピオンシップグランアレグリアの8着に敗れた。

2021年編集

2021年(4歳)、始動戦の阪急杯(GⅢ)を制し、1年以上ぶりの勝利と重賞3勝目。阪神競馬場1400mのコースレコードを更新し、復活を印象付けた。

しかし、GⅠ2勝目を狙った高松宮記念ダノンスマッシュの2着とGI3回目の2着、ヴィクトリアマイルはグランアレグリアの6着に敗れた。


秋はセントウルステークス(GⅡ)から始動。最終直線で先頭に立つと、ピクシーナイトの猛追をしのぎ重賞4勝目。スプリンターズステークスの優先出走権を確保した。


スプリンターズステークス(GI)ではダノンスマッシュに次ぐ2番人気に推されたが、ピクシーナイトに雪辱され2着、GI4回目の2着。


12月にはダノンスマッシュ、ピクシーナイトと共に香港スプリントへ遠征。しかし第4コーナーで多重落馬事故が発生し、ピクシーナイトは巻き込まれて落馬・競走中止、ダノンスマッシュは辛くも回避したがそれによって先頭から大きく離され最下位となる。レシステンシアもこれによって不利を受けたが何とか追走し、地元の馬スカイフィールドに3/4馬身迫って2着となった。これでGIでは5回目の2着。見事なシルバーコレクターっぷりである。


2022年編集

2022年(5歳)は高松宮記念から始動。鞍上は横山武史と新コンビ。

1番人気に推されスタートを切ると逃げの手を打つがナランフレグの6着に終わる。

その後ヴィクトリアマイルに出走。鞍上は横山武史と継続騎乗。前走の負けのせいか人気を落とし6番人気に推される。

スタートから逃げようとしたがローザノワールが強引にハナを取ったので2番手を追走する。

直線でじわじわ足を伸ばすが抜けたソダシを捉えられず最後ファインルージュにも差されたがなんとか粘り3着でゴール。

次走は同じ府中マイル、安田記念。しかし直線で伸びきれずソングラインの11着と惨敗を喫してしまった。さらにレース後に「左第1指骨剥離骨折」を発症したと判明し、休養に入る。

復帰したのは12月の香港・シャティン。2年連続の香港スプリント出走であった。鞍上にはジョアン・モレイラを迎え挑むも、13着敗退。

2023年編集

クラブ規定により2023年(6歳)の3月いっぱいまでに現役引退とされていたレシステンシア。

1月にサウジアラビアで行われるGIII「1351ターフスプリント」の招待を受け、これを受諾。

初のサウジ遠征が引退レースということになった。

イギリスの名手ライアン・ムーアを鞍上に迎えて挑んだが、おなじく日本勢のバスラットレオンに逃げ切られ、自身は4着争いにアタマ差及ばず5着。


これをもって現役引退。通算成績は18戦5勝。以後は生まれ故郷であるノーザンファームに戻り、繁殖牝馬となる。


余談編集

現役時代、なぜかやたらと馬体重測定現場を激写されていた。撮影していたのは東スポ。Twitterアカウントでは「女の子の秘密を垣間見てしまった」のキャプションが御約束であった。当のレシステンシアも体重計をみて驚いたような仕草や、体重計からそっぽを向く仕草を見せており好評だった。

クラブもこれを知ってか知らずか、最後のサウジ遠征の際、現地での体重測定現場をクラブの近況として掲載していた。


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