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阪神カップ

はんしんかっぷ

JRA阪神競馬場で年末に施行されている重賞(GⅡ)。メイン画像は2009年・2010年本レースを連覇したキンシャサノキセキ。また、アメリカのアーリントン競馬場でかつて開催されていた同名のGⅢ競走もあるが、後に少し触れる。
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データ編集

コース阪神・芝1400m
出走条件サラ系3歳以上
負担重量定量
最大出走数18(うちカク外8まで、カク地2まで)

優先出走権付与編集

2021年より、本競走の優勝馬にはサウジアラビアの国際招待競走1351ターフスプリントへの優先出走権が与えられることになっている。

概要編集

JRAが年末に施行する重賞。

馬ごとの個々の適性をはっきりさせる観点から、短距離路線整備の一環として2006年阪神競馬場に新設されたGⅡ重賞。マイル路線と短距離路線の両方の馬が出走することを想定して、短距離根幹距離の1200mとマイルの中間の芝1400mで実施されている。

年末に実施され短距離路線の総決算のような位置づけ(あるいは後述の香港スプリント香港マイルに招待されなかった馬の目標)であり、GⅡながら定量戦で実力馬が参戦しやすいようになる。

歴代優勝馬にフサイチリシャールスズカフェニックスキンシャサノキセキリアルインパクトイスラボニータグランアレグリア、ダノンファンタジー、グレナディアガーズなど、GⅠレースを制した馬を中心とした錚々たるメンバーが揃っている。このようなことから、短距離競走としては数少ない「スーパーGⅡ」とされている。


新設の経緯編集

短距離王決定戦であるスプリンターズステークスがこれまでの12月開催だと同時期に行われる海外の国際GⅠ香港スプリントと被り、出走メンバーの流出が起きることを懸念し、2000年に10月に移設されてからは、年末の短距離戦は国内であれば中京のCBC賞が短距離GⅡとして実施されていた。年末・年始のマイル競走に関しては阪神牝馬ステークス(GⅡ)と2001年に距離を1600mに変更された京都金杯(GⅢ)があったが、前者は牝馬限定、後者はハンデ戦のため特に牡馬セン馬に不利な体系であった。

そこでこの時期の短距離路線の改善が急務となり、これら3レースに代わってマイルと短距離の両方を想定する1400mの定量戦GⅡとして当レースが新設されることになった。


その後阪神牝馬ステークスは春開催に変更(ヴィクトリアマイルのトライアルレース)、CBC賞は夏開催に変更されてサマースプリントシリーズに組み入れられGⅢに降格となっている。

アメリカの同名の競走編集

アメリカアーリントンパーク競馬場にも「Hanshin Cup」という同名のGⅢ競走が存在した。

「アメリカで『阪神』ってどういうことなの…?」と思うかも知れないが、実は阪神競馬場はアーリントンパーク競馬場と姉妹提携を結んでおり、それを記念しての交換競走として阪神競馬場ではアーリントンカップ、アーリントンパーク競馬場ではHanshin Cupが行われていたのである。

アーリントンパーク競馬場は2021年で閉鎖されたが、名残として交換競走は残っており、現在はチャーチルダウンズ競馬場リステッド競走Hanshin Stakes(阪神ステークス)』としてその名が残っている。


関連項目編集

JRA GⅡ 香港スプリント


スーパーGⅡと見られる傾向があるJRA・GⅡ競走編集

デイリー杯2歳ステークス 東京スポーツ杯2歳ステークス -2歳限定戦

チューリップ賞 弥生賞ディープインパクト記念 ローズステークス 神戸新聞杯 -3歳限定戦

アメリカジョッキークラブカップ 東海ステークス 金鯱賞 中山記念 阪神大賞典 阪神牝馬ステークス 京王杯スプリングカップ 札幌記念 セントウルステークス 毎日王冠 京都大賞典 府中牝馬ステークス スワンステークス 富士ステークス-古馬混合戦

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