概要
JRA阪神競馬場で行われる3歳牝馬限定重賞。秋華賞のトライアルレースである。グレードはGⅡ。阪神・芝1800m(外回り)で施行される。
4歳(現3歳)牝馬による重賞競走として、1983年に京都競馬場芝2000m(外回り)で創設。当初は牝馬三冠最終戦である「エリザベス女王杯トライアル」の副称がつけられ、10月中旬に行われていた。
1984年のグレード制導入で本競走はGⅡに格付けされ、9月に行われるサファイヤステークスとともにエリザベス女王杯トライアルレースとなった。また、同年より関西テレビ放送から寄贈賞の提供をスワンステークスから本競走に変更され、現在も『関西テレビ放送賞ローズステークス』が正式名称である。
1996年に牝馬三冠最終戦が秋華賞に変更・創設されること(しかも時期はローズステークスが行われていた10月中旬)に伴い、本競走は秋華賞トライアルに改められ、時期を9月中旬の阪神競馬場芝2000mに変更され、サファイヤステークスを廃止・統合した。なお、これ以前でも京都競馬場の改修工事が行われた1994年も阪神競馬場で本競走を施行している。
2007年からは阪神競馬場芝1800m(外回り)に距離が変更されている。2021年と2022年は京都競馬場改修工事のため、中京競馬場芝2000mで行われる。
前述の通り牝馬三冠の最終戦トライアルで、このレースを勝ってエリザベス女王杯・秋華賞を制した馬は多く、メジロラモーヌやジェンティルドンナは三冠牝馬を、ファレノプシスとダイワスカーレットが二冠牝馬を達成している。また春は無冠ないしは出走権がなかった馬がこのレースを勝ってエリザベス女王杯や秋華賞を勝った馬としてはロンググレイス、リンデンリリー、ヒシアマゾン、ファインモーション、エアメサイアがいる。
競走条件
出走資格:サラ系3歳牝馬
JRA所属馬
地方競馬所属馬(後述)
外国調教馬(優先出走)
負担重量:馬齢重量(54kg)
優先出走権付与
秋華賞のステップ競走に指定されており、地方競馬所属馬は秋華賞の出走候補馬(3頭まで)に優先出走が認められているほか、3歳春のクラシック競走・NHKマイルカップで2着以内の成績を収めた馬にも出走資格が与えられる。
JRA所属馬は、3着までの馬に秋華賞の優先出走権が与えられる。