リンデンリリー

りんでんりりー

日本の競走馬、繁殖牝馬。1991年のエリザベス女王杯を圧勝したが、故障し引退。

概要

おもな勝鞍はエリザベス女王杯（1991年）、ローズステークス（1991年）など。

1988年

3月16日、向別牧場（北海道浦河町）で誕生。「脚の長いミルジョージ産駒は走る」という評価から、脚の長い繁殖牝馬のラドンナリリーに種付けしたのであった。

1990年

栗東の野元昭厩舎に入る。生まれつき左前脚の状態が悪く、当初はそれほど期待されていなかった。

12月2日、須貝尚介騎手を鞍上に京都競馬場の新馬戦（ダート1400m）でデビューし1着。5馬身差の圧勝だった。

1991年

1月6日、KBS京都紅梅賞（オープン）に出走し、1位入線。しかし、最終直線で斜行し進路妨害で降着処分を受け、フレンチパッサーの13着に敗れる。レース後、左前脚を骨折しているのが分かり、春のクラシック・シーズンは全休となった。

7月27日、武豊騎手に乗り替わり日向特別（500万下）で復帰。スズカケンホウの4着に敗れた。

9月7日、中京競馬場の条件戦（500万下）に出走しスリーリゾームの2着に敗れた。

9月21日、馬籠特別（500万下）に出走し1着。

10月20日、岡潤一郎騎手に乗り替わりエリザベス女王杯トライアルのローズステークス（GⅡ）に出走し1着。重賞初制覇。

11月10日、エリザベス女王杯（GⅠ）に出走。最終直線9番手から末脚を発揮し1着。しかし、右前脚浅屈腱不全断裂を発症し引退。

1992年

岡田牧場（静内町）で繁殖牝馬となる。

1999年

福田牧場（浦河町）へ移籍。

2000年

阿部栄乃進牧場（厚真町）へ移籍。産駒のヤマカツリリー（主な勝ち鞍は2003年のフィリーズレビュー）が誕生。

2008年

5月5日、繋養先の阿部栄乃進牧場で死亡（20歳）。脚の状態が悪く、歩行困難になっていた。