プロフィール
全兄(父母とも同じ兄。競走馬の世界では母系を一族として扱うため父親だけが同じでは兄弟扱いされない)には阪神3歳ステークス・マイルチャンピオンシップ勝利、函館記念レコード保持のサッカーボーイがいる。
ロイヤルサッシュ一族と言われる牝系の一頭。
1988年生まれで父や兄と同じ栗毛(栗毛の中でも特に、たてがみや尾が金色に輝いて見える尾花栗毛)。同時に兄や父と同じく激しい気性で、繁殖に入ったあとも当て馬に攻撃を仕掛けようとするほどだったという。
ゴールデンサッシュの名前は母や祖母(ロイヤルサッシュ)からきており、金のリボンの意。
競走においては5回出走したが未勝利に終わった。
その後、兄が活躍したのもあって繁殖入り。
繁殖
初の子はミスタープロスペクター系のジェイドロバリーとの間に牝馬が誕生。
二頭目の子はサンデーサイレンスとの間にステイゴールドが生まれた。
その後も亡くなる年までに合計19頭を生み、これは確認可能な限り日本のサラブレッド牝馬の最多出産タイ記録である。
そのうち上記のステイゴールドとステイゴールドの全妹レクレドールが活躍した(ステイゴールドは日本生まれ初の海外GⅠ勝利、レクレドールはGⅡローズステークス勝利)。また、19頭中13頭が牝馬であり、その後も娘たちの子孫から複数の重賞馬が出ている。一方、種牡馬入りした産駒はステイゴールドのみ。
2012年10月10日、前年に亡くなった兄サッカーボーイと同時期に死亡。数日後の菊花賞では孫のゴールドシップが勝利している。
主な子孫
産駒
- ステイゴールド…父サンデーサイレンス。日本厩舎所属の日本出生馬として初の海外国際GⅠ勝利(香港ヴァーズ)を達成。その他の勝ち鞍は目黒記念、ドバイシーマクラシック(GⅡ時代)等。種牡馬としても優秀であり、ゴールデンサッシュの名前を見る活躍馬は大抵ステイゴールドの子孫。
- レクレドール…父サンデーサイレンス。GⅡローズステークス勝利。子には京成杯勝利のベルーフがいる。
- キューティゴールド…父フレンチデピュティ(ノーザンダンサー系)。後述するショウナンパンドラの母。
ステイゴールド産駒
- ドリームジャーニー…父ステイゴールド。ステマ配合(父ステイゴールド、母父メジロマックイーン)の先駆けで、朝日杯FSにグランプリ春秋制覇とGⅠを3勝。産駒は東海三冠を制したドリームズライン等。
- ナカヤマフェスタ…父ステイゴールド。宝塚記念に勝利。凱旋門賞では日本生まれとして最高の2着入賞。ステゴ産駒で一番気性が荒い。
- オルフェーヴル…父ステイゴールド。栗毛のクラシック三冠馬で、顕彰馬に選ばれている。他に有馬記念2勝と宝塚記念、フランスGⅡフォワ賞を制覇し、凱旋門賞も2着2回。産駒にラッキーライラック、マルシュロレーヌ、ロックディスタウン、メロディーレーン等。
- フェノーメノ…父ステイゴールド。天皇賞春2連覇。同期のゴールドシップとしのぎを削った。
- ゴールドシップ…父ステイゴールド。菊花賞・宝塚記念2連覇・天皇賞春・有馬記念制覇でGⅠ6勝。「金」の名を祖母より継いだ名馬にして迷馬。芦毛馬だが当歳時は栗毛で、見た目も祖母に似ていた。産駒にユーバーレーベン、ブラックホール等。