プロフィール
生年月日 | 2015年4月5日 |
---|---|
欧字表記 | Lucky Lilac |
香港表記 | 旺紫丁 |
性別 | 牝 |
毛色 | 栗毛 |
父 | オルフェーヴル |
母 | ライラックスアンドレース(USA) |
母の父 | Flower Alley(USA) |
生産 | ノーザンファーム(北海道安平町) |
馬主 | 有限会社サンデーレーシング |
調教師 | 松永幹夫(栗東) |
調教助手 | 丸内永舟 |
生涯成績 | 19戦7勝(中央18戦7勝, 海外1戦0勝) |
獲得賞金 | 7億9920万8700円(中央7億3746万7000円, 海外6174万1700円) |
父のオルフェーヴルは2011年のクラシック三冠馬で、ラッキーライラックはその初年度産駒に当たる。
母のライラックスアンドレースはアッシュランドステークス(米国GⅠ)の勝ち馬。
母の父のFlower Alleyはトラヴァーズステークス(米国GⅠ)の勝ち馬で、主な産駒にアイルハヴアナザー(米国クラシック二冠)がいる。
経歴
2017年(2歳)
2017年8月20日、新潟競馬場の新馬戦で石橋脩を背にデビュー初勝利。
10月28日のアルテミスステークス(GⅢ)を勝利し重賞初勝利。
12月10日の阪神ジュベナイルフィリーズ(GⅠ)を勝利し無傷の3連勝。父オルフェーヴルに産駒GⅠ初勝利をプレゼントし、JRA賞最優秀2歳牝馬に輝いた。
2018年(3歳)
牝馬三冠戦線に臨むラッキーライラックは初戦のチューリップ賞(GⅡ)を勝利し、無傷の4連勝で桜花賞に駒を進めた。
そして桜花賞。ここで最大のライバルが立ちはだかった。アーモンドアイである。
単勝はラッキーライラックが1番人気、アーモンドアイが2番人気だったが、ゴール寸前でアーモンドアイに差され初黒星を喫する。
続く優駿牝馬は、桜花賞と逆にアーモンドアイが1番人気、ラッキーライラックが2番人気となった。レースは再びアーモンドアイが勝利。さらに阪神JFとチューリップ賞で破ったリリーノーブルも捉えられず3着に終わった。
秋初戦はローズステークス(GⅡ)を予定していたが、脚部不安により回避し秋華賞へ直行。主戦騎手の石橋が負傷したため秋華賞は北村友一が騎乗したが、アーモンドアイが牝馬三冠を達成した陰で9着に終わった。
こうして、3歳シーズンはアーモンドアイの前に連敗を重ねることとなった。
2019年(4歳)
古馬としての初戦は中山記念(GⅡ)だったが、ウインブライトの2着に敗れる。
続く阪神牝馬ステークス(GⅡ)は1番人気に推されるも8着と惨敗。
ヴィクトリアマイル(GⅠ)も1番人気に推されたが伸びを欠いて4着。
秋シーズンは府中牝馬ステークス(GⅡ)から始動するも3着。この競走を最後にデビューから秋華賞を除いて主戦を務めた石橋が降板する。
新たにクリストフ・スミヨンを鞍上に迎えたエリザベス女王杯では、逃げるクロコスミアを差し切ってチューリップ賞以来1年8ヶ月ぶりの勝利、阪神JF以来のGⅠ2勝目を飾った。
阪神JF勝ち馬がエリザベス女王杯を制するのは1998年のメジロドーベル以来。
残り200mで空いたインコースを躊躇なく突くスミヨンの好騎乗と、オルフェーヴル譲りの切れる脚が光る一戦だった。
なお、スミヨンは以前オルフェーヴルと共に凱旋門賞を2着に惜敗しており、その娘ラッキーライラックでGIを勝ったことについて「本当に良かった」と感慨深げであった。
引き続きスミヨンとコンビを組んだ香港ヴァーズ(G1)は同期グローリーヴェイズの2着。
2020年(5歳)
5歳の初戦は前年と同じく中山記念で、鞍上は初コンビとなるミルコ・デムーロ。しかし、ダノンキングリーを捉えられず2年連続の2着となった。
そして、再びデムーロと組んだ大阪杯ではブラストワンピースやクロノジェネシスなどの有力馬が集まる中で、クロノジェネシスをかわして1着でゴール。GⅠ3勝目を飾った。
連覇を狙ったエリザベス女王杯(例年行われる京都競馬場が改修工事に入ったため、阪神競馬場で開催)は、アーモンドアイの主戦騎手であるクリストフ・ルメールを迎えた。
相手は前走の札幌記念を勝ったノームコア、前年のオークス馬ラヴズオンリーユーなど17頭が顔を揃えた。
ラッキーライラックは大外18番という不利な枠からスタートとなったが、前列の好位に付けて最後の直線に入ると馬群から一気に抜け出し、サラキアの猛追を凌いでスノーフェアリー(2010年・2011年)以来9年ぶり史上4頭目のエリザベス女王杯連覇を達成した。
ラストランとなった有馬記念4着を最後に現役を引退。
今後は北海道にて繁殖牝馬となる。
2022年に初子(父・レイデオロ)を出産。