プロフィール
生年月日 | 2014年5月12日 |
---|---|
欧字表記 | Win Bright |
香港表記 | 勝出光采 |
性別 | 牡 |
毛色 | 芦毛 |
父 | ステイゴールド |
母 | サマーエタニティ |
母の父 | アドマイヤコジーン |
主戦騎手 | 松岡正海 |
競走成績 | 24戦9勝 |
獲得賞金 | 2億9952万3000円 + 3580万香港ドル |
「ウイン」の冠名の通り、ウインクリューガー・ウインバリアシオンなどの出た一口馬主クラブ「ウインレーシングクラブ」所属の馬である。
父は種牡馬として中長距離を中心に多数の活躍馬を生んだステイゴールド、母父は2002年安田記念などマイル・短距離戦線で活躍したアドマイヤコジーン。芦毛は母父・母から受け継いだもの。
現役を終えて振り返ってみれば、得意距離はちょうど父と母父の中間である1800~2000mであった。
主戦は一部のテン乗りを除き松岡正海が務め、彼にとっては代表的騎乗馬の一頭である。
(世間一般的には松岡の騎乗馬というとギンシャリボーイが有名かもしれないが…。)
戦歴
2016年(2歳)、美浦トレーニングセンター畠山吉宏厩舎からデビュー。
1つ上の全姉ウインファビラスは2015年の阪神ジュベナイルフィリーズで2着に食い込んでおり、ウインブライトにも幼駒時から高い期待が寄せられていた。3戦目の未勝利戦で初勝利、2歳時はこの勝ち上がりのみの4戦1勝に終わった。
2017年(3歳)、始動戦の500万円下戦に勝利すると、皐月賞トライアルの3月スプリングステークス(GⅡ・中山競馬場)で重賞初制覇。しかしクラシック戦線では、皐月賞はアルアインの8着、日本ダービーはレイデオロの15着と惨敗(菊花賞は出走せず)。11月の福島記念(GⅢ)で重賞2勝目を挙げた。
2018年(4歳)には1月の中山金杯(GⅢ)2着・2月の中山記念(GⅡ)1着。さらに2019年に中山金杯・中山記念を獲ったことで「中山巧者」「中山の鬼」の異名が定着する。
最終的には中山競馬場においては10戦5勝(重賞勝ち4)・2着2回の成績を残した。
2019年(5歳)、中山記念ではラッキーライラックを差し切り連覇達成、父ステイゴールドにJRA史上5頭目の産駒重賞100勝目をもたらした。
この勢いを駆って4月に香港へ遠征。リスグラシュー、ディアドラとともにクイーンエリザベス2世カップに挑み、レースレコードで初GⅠ勝利を挙げた。
ついに強さが本格化、国内でもGⅠを……と思われたが、日本への帰国後はオールカマー・天皇賞秋といいところなく敗北。
しかし、再度香港へ遠征した12月の香港カップを制しGⅠ2勝目を挙げた。
2020年(6歳)、3連覇のかかった中山記念を前に、主戦騎手の松岡正海が別のレースで落馬骨折。フィリップ・ミナリクへの乗り替わりで挑んだ中山記念は7着敗退。休養を挟んだ天皇賞秋も10着と衰えは隠せず、この年限りの引退が決まった。
引退レースとして、2連覇のかかる香港カップを選択。ノームコア、ダノンプレミアムと共に挑んだ同レースでは、最終直線で末脚を発揮し先頭を捉えたかに見えたところで、ノームコアに差され2着に終わったが、前年覇者として意地を示した。
獲得賞金は日本で3億円弱に対し、香港で3580万香港ドル(約5億円)。引退に際しては、香港競馬の主催者からも「A super horse」とその活躍をねぎらわれた。
引退後は種牡馬入りした。
余談
例えばWikipediaのウインブライトの項目に載っている写真はまだ若い3歳の頃なので毛色が黒っぽいが、芦毛馬の性質として現役後半にかけて色が抜け、まだらに白っぽくなっていった。
ウインブライトの場合はそのまだら具合がちょうど「顔に太眉がある」ように見えたことで(馬に本来眉毛はない)、その愛嬌ある顔つきでも知られていた。