概要
映画の原作である、『魔法使いハウルと火の悪魔』での王室付き魔法使いは、男性のベン・サリヴァンであり全くの別人である。
ハウルの師匠で、魔法学校の校長であり、宮廷に仕える王室付き魔法使いでもある、豊かな銀髪をシニヨンにした車椅子の老婦人。ヒンという老犬を使い犬としている。ハウルからは「マダム・サリマン」と呼ばれている。ハウルに対し、国に協力するように王宮へと呼び寄せたが、国に協力しなかったため彼を襲い、その後も狙い続けた。また、荒地の魔女の魔力を奪い、実年齢の老婆の姿へと戻らせた。
聡明で温厚な女性ながら、ハウル以上に強大な魔力を持つ魔女。また、国王の背後ですべてを操る黒幕的人物でもあるようだが、戦争に完全に賛成している訳ではなく、手元にある水晶玉にはヒンからの映像で戦争終結を決意する。なお、戦争終結の決意をする際の「総理大臣と参謀長を呼びなさい」という台詞から、国王の下に仕えつつも総理大臣に命令を出す事が出来る人物であることも示唆されている(好戦的であったのは彼女ではなく国王などであったと思われる)。
声優は加藤治子。英語吹き替え版はブライス・ダナー。
小姓たちについて
王宮にて、ソフィーらを案内するなどした小姓たちはサリマンに仕えており、4人以上いるが、いずれも同じ金髪おかっぱ頭の美少年である。しかも、少年時代のハウルと同じ顔をしている。
これは、魔法学校時代のハウルのことがお気に入りだったために、愛弟子そっくりの少年を作り出して侍らせているものと思われる。その様子をサリマンハーレムと形容しているpixivユーザーも見られる。
余談
声を演じた加藤治子女史は、魔女の宅急便で「ニシンと南瓜の包み焼き」の届けを依頼した老婦人を演じており、本作は2度目のジブリ出演となった。