概要
ケルト神話の『レンスターの書』に登場するアイルランドの女性。生まれる前に母の胎内で叫び声を上げ、不吉な予言と「災いと悲しみを招く者」を意味する名を与えられ、アルスター王の未来の妻として人目につかないよう育てられる。
予言通り金髪翠眼の美しい娘に育ったディアドラは、黒い髪に白い肌、赤い頬の勇士ノイシュに恋をする。ところが王の許婚だからと拒まれたため、ゲッシュ(誓約)をかけて駆け落ちを承諾させた。
スコットランドへの逃避行の果てにノイシュを彼の身内ごと謀殺され、アルスター王のもとに連れ戻されるも決して心を許さず、遂には業を煮やした王によって、1年間ノイシュの仇のものとなることが決定する。
その後、馬車の中で最も憎い男ふたりの間に座らされている姿を「雄羊に挟まれた雌羊」と王に嘲笑われた次の瞬間、馬車から飛び下りて岩に頭を打ちつけ、自害した。
ノイシュの死後に彼と同じ墓穴に飛び込んでそのまま息絶え、それを快く思わなかったアルスター王に別の場所へと埋葬されるが、離れたふたりの墓から生えた木の枝が絡み合い結びついたとも言われている。
関連タグ
ディアドラをモチーフにしたもの
- SRPG『ファイアーエムブレム 聖戦の系譜』の登場人物。→ディアドラ(FE)
- RPG『幻想水滸伝 ティアクライス』の登場人物。
- 『グランブルーファンタジー』の登場人物、モンスター。スカーサハへ。
- 『アナザーエデン』の登場人物。→ディアドラ(アナザーエデン)
- 日本の競走馬。→ディアドラ(競走馬)