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ファインモーションとは、日本の元競走馬

※本馬をモチーフとする「ウマ娘プリティーダービー」に登場するウマ娘についてはファインモーション(ウマ娘)を参照。

名馬の肖像編集

遅れてきた乗客


少し急ぎ足で来たんですよ

あふれるほどの才能を

詰め込んだバッグ抱えて


すぐに追いついたのだから

許してくださるでしょう

では先頭車両へと続く通路を

あけていただけるかしら


だってあの特等席は

この旅のヒロインのために

予約されたシートだもの


2022年秋華賞


プロフィール編集

性別
毛色鹿毛
誕生日1999年1月27日
Danehill
Cocotte
母の父Troy
5代内のインブリードPetition5×4 / Natalma4・4(父内)
生国アイルランド
管理調教師伊藤雄二(栗東)
生産者バロンズタウンスタッド&オーペンデール
馬主伏木田達男

概要編集

半兄がカルティエ賞に輝いたピルサドスキー。半姉の孫が熊本県産馬として初めて中央重賞を制したヨカヨカ

アイルランドで生まれ、当初はクールモアグループが購入して競走デビューする予定だったが、伊藤雄二調教師がクールモアと交渉して日本への輸入が決まった。


伊藤調教師は今迄の自厩舎の名牝達(マックスビューティ・シャダイカグラ・ダイイチルビー・エアグルーヴ)の良い所を全て合わせたような馬と絶賛しており、その期待に違わず2001年に新馬戦を4馬身差で圧勝デビュー。


しかし完成するのは古馬になってからという判断と骨折により、2002年には半年以上休養する。

その後古馬相手の条件戦と阿寒湖特別を5馬身差で連勝。

さらにローズSではほとんど手綱を動かさずに3馬身差の快勝、これで重賞初制覇である。


いよいよGIの舞台へ立つこととなり、ここまで無敗で秋華賞へ出走する。

オッズは1.1倍、単勝支持率72%の支持通り、秋華賞の最大着差である3馬身半差で圧勝する


近い間隔で出走したエリザベス女王杯でも、ダイヤモンドビコー・ローズバド・レディパステルら古馬に圧勝。

6戦目での古馬GI制覇は史上最短の記録だった。


年末の有馬記念ではファン投票3位に選ばれ1番人気となったが、シンボリクリスエスの5着に敗れ初黒星となる。

しかしGⅠを2勝した事などが評価され、この年の最優秀3歳牝馬には満票で受賞。


古馬になってからは気性の難しい所を見せる事が多くなり、3歳時ほどの活躍はできなかった。

それでもGⅡを2勝しマイルCSで2着と連対するなど、通算15戦8勝の戦績を残した。


その後は繁殖牝馬となり、最初はキングカメハメと何度か交配されるが不受胎が続いた。その後の、検査によって医学的に受胎できない体質(出所不明の眉唾物レベルの噂だが、染色体異常で遺伝子的には雄だったとも)であった事が判明した。

本来、仔馬を産めない繁殖馬は牧場に何の利益をもたらさないため、必要とされず追い出されるのは珍しいことではない。しかし、ファインモーションは競走馬時代のその成績ゆえに功労馬となることができ、現在も牧場で余生を送っている。

結果論ではあるが、当初の予定を曲げてレースで出走し、好成績を残したからこそ、血統表に名は残せなくても歴史に名を刻むことができたうえに、繁殖入りに失敗しても居場所を失わずに済んだと言えるだろう。


繁殖入りせず体を酷使していないからか、かなり若々しく、現役時代のあのたくましい体格と綺麗な毛艶、体力は健在の様。

お世話係兼親友として長年彼女を支え続けた馬ピッコロプレイヤー(牝馬)がいたが、そのピッコロプレイヤーも2021年の秋に24歳で往生している。

現在は現役を引退した上がり馬で、クリフジの末裔であるエンジェルパイロと行動を共にしている姿も見られ、Twitterではバケツに入った水を飲んでいるファインの周りをウロウロしながら、カメラに鼻息を吹きかけたり、ファインが水を飲み終え場を離れる時にエンジェル(流星や毛色から恐らく彼女)がまるでSPの様についていったりする様子が見られたり、上手くやっている様である。


競走戦績編集

S=ステークス

レース名グレード施行距離着順騎手1着馬(2着馬)
2歳新馬-芝2000m1着武豊(ネオマエストロ)
3歳上500万下-芝2000m1着松永幹夫(プリティジュエル)
阿寒湖特別OP芝2600m1着松永幹夫(メジロライデン)
ローズSGII芝2000m1着松永幹夫(サクラヴィクトリア)
秋華賞GI芝2000m1着武豊(サクラヴィクトリア)
エリザベス女王杯GI芝2200m1着武豊(ダイヤモンドビコー)
有馬記念GI芝2500m5着武豊シンボリクリスエス
クイーンSGIII芝1800m2着武豊オースミハルカ
毎日王冠GII芝1800m7着武豊バランスオブゲーム
マイルCSGI芝1600m2着武豊デュランダル
阪神牝馬SGII芝1600m1着武豊(ハッピーパス)
安田記念GI芝1600m13着武豊ツルマルボーイ
函館記念GIII芝2000m2着武豊クラフトワーク
札幌記念GII芝2000m1着武豊(バランスオブゲーム)
マイルCSGI芝1600m9着武豊デュランダル

関連タグ編集

競走馬 牝馬


関連馬編集

ピルサドスキー:半兄。1997年ジャパンカップなどGⅠ6勝。97年カルティエ賞最優秀古馬受賞。

ピッコロプレイヤー:繁殖を引退して功労馬となり、2021年に天寿を全うするまでファインモーション号のお世話役として過ごす。

タムロチェリー:同期の阪神JF勝馬。母系(ウマでいう一族)が同じ(ファインの曽祖母でチェリーの高祖母が一緒)

ヨカヨカ:九州大賞典勝馬。姉の孫にあたる。

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