概要
JRA京都競馬場にて行われる2歳馬限定の重賞(GⅡ)。2歳重賞のGⅡは関東の京王杯2歳ステークス、東京スポーツ杯2歳ステークスと本競走の3つである(なお2014年から2016年まではホープフルステークスもGⅡだった。)
1966年に3歳(現2歳)馬による重賞競走として創設。デイリースポーツより寄贈賞の提供を受け、「デイリー杯3歳ステークス(デイリーはい3さいステークス)」の名称だった。
第1回は京都競馬場・芝1600mで施行され、施行場は1967年から1977年までは阪神競馬場で行われ、その後基本的に京都競馬場で行われるが、馬場の改修工事などで京都、阪神のほか、中京競馬場で施行されている。2020年から2022年の間は京都競馬場の大改修工事のため、阪神競馬場で行われる。
距離は創設された1966年は芝1600mだったが、翌1967年から1973年は芝1400m、1974年から1977年は芝1200m、1978年から1996年までは再び芝1400mと幾度かの変遷を経ている。
1997年からは京都競馬場・芝1600mで定着、阪神ジュベナイルフィリーズや朝日杯フューチュリティステークス、ホープフルステークスの関西における前哨戦の一つである。
2001年に馬齢改正を受け、現レース名である『デイリー杯2歳ステークス』に改称された。
歴代優勝馬もその後GⅠウィナーとなった活躍馬も多く輩出している。
主な歴代勝利馬でその後のGⅠ(級)勝ち
年度 | 馬名 | その後のGⅠ(級)勝利 | 備考 |
---|---|---|---|
1966年 | ヤマピット | 優駿牝馬、大阪杯 | 牝馬 |
1967年 | コウユウ | 桜花賞 | 牝馬 |
1969年 | タニノムーティエ | 阪神3歳ステークス、皐月賞、日本ダービー | |
1972年 | キシュウローレル | 阪神3歳ステークス | 牝馬 |
1973年 | キタノカチドキ | 阪神3歳ステークス、皐月賞、菊花賞 | |
1977年 | バンブトンコート | 阪神3歳ステークス | |
1979年 | ラフオンテース | 阪神3歳ステークス | 牝馬 |
1982年 | ニホンピロウイナー | マイルCS2回、安田記念 | |
1991年 | ニシノフラワー | 阪神3歳牝馬ステークス、桜花賞、スプリンターズステークス | 牝馬 |
1992年 | ビワハヤヒデ | 菊花賞、天皇賞(春)、宝塚記念 | |
1996年 | シーキングザパール | NHKマイルカップ、モーリス・ド・ギース賞 | 牝馬 |
2003年 | メイショウボーラー | フェブラリーステークス | |
2007年 | キャプテントゥーレ | 皐月賞 | |
2010年 | レーヴディソール | 阪神ジュベナイルフィリーズ | 牝馬 |
2018年 | アドマイヤマーズ | 朝日杯フューチュリティステークス、NHKマイルカップ、香港マイル |
競走条件
出走資格:サラ系2歳
JRA所属馬(外国産馬含む、未出走馬及び未勝利馬は除く)
地方競馬所属馬(後述)
外国調教馬(優先出走)
負担重量:馬齢(牡馬・セン馬55kg、牝馬54kg)
朝日杯フューチュリティステークスのステップ競走に指定されており、地方競馬所属馬は朝日杯フューチュリティステークスの出走候補馬(3頭まで)に優先出走が認められている。また、本競走で2着以内の成績を収めた地方競馬所属馬には朝日杯フューチュリティステークスの優先出走権が与えられる。
関連タグ
JRA GⅡ 阪神ジュベナイルフィリーズ 朝日杯フューチュリティステークス ホープフルステークス デイリースポーツ
同時期に行われるJRA2歳重賞
アルテミスステークス ファンタジーステークス 京都2歳ステークス - GⅢ