メイン画像は2019年優勝のクロノジェネシス。
基本データ
概要
JRA東京競馬場で2月中旬に行われる3歳牝馬限定の重賞で、格付は(GⅢ)。
1966年に創設された4歳(現3歳)牝馬限定のレースで、春の牝馬クラシック(桜花賞・優駿牝馬(オークス))へとつながる3歳牝馬重賞路線のひとつとして位置づけられている。
第1回は中山競馬場の芝1,800mコースで4月に行われたが、1998年以降に2月開催が定着するまで1月から6月まで幅広く行われた事もある。
その後しばらくは改修工事等を除いて基本的に中山競馬場で開催され、距離は幾度かの変遷を経て1971年に芝1,600mで定着。
1981年以降は原則東京競馬場開催となった。
1969年よりデイリースポーツ(神戸新聞発行のスポーツ紙)からの寄贈賞提供を関東で唯一受けており、正式名称は「デイリー杯クイーンカップ」である。
春の牝馬クラシックへの登竜門的レースのひとつだが、長らくこのレースを勝つと桜花賞では勝てないといわれる節もあった。
しかしながら、むしろこのレースは同じく東京競馬場で行われる優駿牝馬で多く勝利、好走する有力馬を多く輩出しており、優駿牝馬を見据え、東京競馬場の馬場適性を図るために出走するケースが多い(同時期に行われる共同通信杯も、東京優駿を見据えて出走するのとよく似ている)。
歴代優勝馬では、
- テイタニヤが桜花賞・優駿牝馬の2冠、
- ウメノファイバーとダイワエルシエーロが優駿牝馬、
- ビクトリアクラウンとヒシアマゾンがエリザベス女王杯(3歳牝馬限定時代)、
- クロノジェネシスとアカイトリノムスメが秋華賞、
- メジャーエンブレムがNHKマイルカップ
を本レース後に勝利しており、出世レースのひとつとも言える。
関連項目
ほぼ同時期開催の3歳馬限定の重賞。
名称が似ている事からよく間違えられやすい。
こちらも牝馬限定の重賞で、2000年までは3歳牝馬限定戦だった。
(デイリースポーツ・神戸新聞提供の重賞競走)