概要
1996年に行われた牝馬競走体系の整備に伴って新設された。創設以来、京都競馬場芝1400m(外回り)で行われ、阪神3歳牝馬ステークス→阪神ジュベナイルフィリーズの関西における前哨戦として知られている。また、KBS京都より創設以来寄贈賞の提供が行われており、正式名称は『KBS京都賞 ファンタジーステークス』である。
施行時期は11月初旬に行われ、阪神ジュベナイルフィリーズの前哨戦として長らく唯一の牝馬限定戦だったが、2012年に東京競馬場にて同じく関東における前哨戦としてアルテミスステークスが創設され、アルテミスステークスは10月末、本ファンタジーステークスは11月初旬と棲み分けが行われている。
このレースは2歳重賞でも屈指の出世レースの一つと称されており、このレースを勝ち、本番の阪神ジュベナイルフィリーズを勝利した馬のほか、翌年の牝馬クラシック、そして古馬混合戦に勝った活躍馬を輩出している。
2021年~2022年は京都競馬場大改修工事のため、阪神競馬場芝1400mで施行された。
競走条件
出走資格:サラ系2歳牝馬
JRA所属馬
地方競馬所属馬(後述)
外国調教馬(優先出走)
負担重量:馬齢(54kg)
優先出走権付与
阪神ジュベナイルフィリーズのステップ競走に指定されており、地方競馬所属馬は阪神ジュベナイルフィリーズの出走候補馬(3頭まで)に優先出走が認められている。また、地方競馬所属馬は本競走で2着以内の成績を収めた馬に阪神ジュベナイルフィリーズの優先出走権が与えられる。
主な歴代勝利馬でその後のGⅠ(級)勝ち
年度 | 馬名 | その後のGⅠ(級)勝利 | 備考 |
---|---|---|---|
1998年 | プリモディーネ | 桜花賞、 | |
2002年 | ピースオブワールド | 阪神ジュベナイルフィリーズ | |
2003年 | スイープトウショウ | 秋華賞、宝塚記念、エリザベス女王杯 | |
2004年 | ラインクラフト | 桜花賞、NHKマイルカップ | |
2006年 | アストンマーチャン | スプリンターズステークス | レコードタイム勝ち |
2018年 | ダノンファンタジー | 阪神ジュベナイルフィリーズ | |
2019年 | レシステンシア | 阪神ジュベナイルフィリーズ |
このほか、1997年優勝のロンドンブリッジは翌1998年の桜花賞でファレノプシスの2着となり、繁殖牝馬としても2004年オークス馬ダイワエルシエーロを産んだ。
また、2020年優勝のメイケイエールも本レースで2歳芝1400mのレコードタイムをたたき出している。