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バビット

ばびっと

バビットは、日本の競走馬である。主な勝鞍は2020年のラジオNIKKEI賞、セントライト記念。
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概要編集

JRA所属の日本の競走馬(現役)。

馬名は軸受合金バビット・メタル)を発明したアイザック・バビットから。

主な勝鞍はラジオNIKKEI賞(2020年)、セントライト記念(2020年)など。


プロフィール編集

生年月日2017年5月1日
欧字表記Babbitt
性別
毛色栗毛
ナカヤマフェスタ
アートリョウコ
母父タイキシャトル
生産者大北牧場
馬主宮田直也
管理調教師浜田多実雄栗東トレーニングセンター

経歴編集

当歳(2017年)

5月1日、北海道浦河町の大北牧場で誕生。

父のナカヤマフェスタは現役時代に凱旋門賞で頭差の2着となるなど活躍したが、種牡馬としてはバビットの他にはガンコしか重賞馬を出していない。母のアートリョウコは門別競馬場の未勝利戦での1勝のみという成績だが、母父は日本競馬史上屈指のマイラー、タイキシャトルである。

アートリョウコは聖心台牧場新ひだか町)の繁殖牝馬だったが、バビットを胎内に宿したまま大典牧場、大北牧場と移籍していた。


当歳(2018年)

10月1日、日高軽種馬農業協同組合オータムセールに出品され、グランデファーム育成牧場)に150万円で落札され、育成調教が行われる。


1歳(2019年)

5月21日、北海道トレーニングセールで宮田直也により500万円で落札された。


2歳(2019年)

宮田直也所有のバイオスパークを管理していた栗東の浜田多実雄厩舎に入厩。

11月24日、京都競馬場新馬戦(芝1800m)でデビュー。11番人気と人気薄ながら、逃げてレッドフラヴィアの2着。

12月14日、阪神競馬場の未勝利戦(芝2000m)に出走。2、3番手からレースを進めたが逃げるディープハーモニーを捕らえられず僅差の2着。休養に入った。


3歳(2020年)

4月26日、福島競馬場の未勝利戦(芝2000m)に出走。ハナを切って逃げ切り、2着に2馬身半の着差を付けて初勝利。

5月23日、早苗賞(1勝クラス)に出走。ロータスランドをクビ差制して逃げ切った。

7月5日、ラジオNIKKEI賞GⅢ)に出走。騎乗予定の団野大成騎手が第7レースで落馬・負傷し、急遽内田博幸騎手に乗り替わった。逃げながら上がり最速の末脚で2着パンサラッサに5馬身を付け、重賞初勝利となった。

9月21日、菊花賞GⅠ)トライアルのセントライト記念(GⅡ)に出走。サトノフラッグガロアクリークの追撃を振り切り逃げ切る。

10月25日、3番人気で菊花賞に出走。大逃げを打ったキメラヴェリテから離れた2番手でレースを進め、4コーナーで先頭に立つが直線で失速しコントレイルの10着に敗れる。折り合いを欠く場面も見られた。

12月27日、10番人気で有馬記念(GⅠ)に出走。前走の結果もあり、初の古馬との対戦で人気を大きく落とした。逃げを打ったがクロノジェネシスの13着(最下位)に敗れる。休養に入った。


4歳(2021年)

2月28日、中山記念GⅡ)で始動。実績のある1800mに戻り2番人気に支持される。逃げを打ったが4コーナーに入る前に捕らえられ、ヒシイグアスの14着。大きく離されたしんがり負けとなった。

5月19日、右前脚の浅屈腱炎で9か月以上の休養を要すると発表された。JRA競走馬リハビリテーションセンターいわき市)で療養する。


5歳(2022年)

6月、調教を再開したが、調教中のアクシデントで一旦トゥモローファームに戻り再調整を行った。

9月25日、横山典弘に乗り替わり、オールカマー(GⅡ)で1年4ヶ月ぶりに復帰。ジェラルディーナの4着に敗れた。

10月30日、天皇賞(秋)(GⅠ)に出走。イクイノックスの15着(最下位)に敗れるが、走破タイムは1着から1.2秒と悪いものではなかった。


6歳(2023年)

1月22日、アメリカジョッキークラブカップ(GⅡ)で始動。ノースブリッジの8着に敗れる。夏競馬に向け休養に入るが、復帰は遅れて毎日王冠(GⅡ)。ウインカーネリアンにハナを取られ逃げることすらかなわず10着。福島記念(GⅢ)でも逃げることすらまともにできずに14着に沈む。


7歳(2024年)


東海ステークス(GⅡ)で始動するが、ダートは合わなかったか15位にも大差離された最下位16着に沈む。とはいえ、ハナを主張する力も戻ったようだ。京都記念(GⅡ)で芝に戻し、プラダリアの3着に好走する。福島民報杯(L)は逃げる以前の問題で16着に撃沈。鳴尾記念(GⅢ)は7着、七夕賞(GⅢ)では11着と沈んでいるが、逃げること自体はできている。


余談編集

  • 美しい尾花栗毛と綺麗に伸びる流星鼻梁鼻白が特徴。パドックではメンコを付けている。
  • ナカヤマフェスタ産駒による重賞勝利は、2018年の日経賞を勝ったガンコ以来2頭目。
  • 普段は素直な気性ではあるが、ときどき父譲りの気の強さを見せることもある。
  • 非常に馬っ気が強く、浜田師曰く「気に入った子がいたら男女問わず飛んでいく」とのこと。前の馬気になってしまうため、パドックではあえて離れた1番後ろを歩かせているという。1枠1番で最初にパドックに入ったラジオNIKKEI賞でも興奮気味だったが、担当の竹下厩務員によると「誘導馬を見て興奮した」からだそう。
  • 天皇賞(秋)直前のnetkeibaによる特集記事によると、竹下厩務員からは「バ」(一文字)と呼ばれているという。
  • 天皇賞(秋)出走記念にチロルチョコを特別製作したり、天皇賞(秋)終了後に横山騎手と浜田師が次走予定について意見が一致したことで握手を交わしたり、自身よりも陣営の珍妙な動きが話題を呼んだ。

関連タグ編集

競走馬 JRA 20世代

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