概要
競走馬で2018年生まれ、2021年3歳の世代。現6歳世代。
国内芝牝馬
この世代は牝馬戦線の方が先に注目された。
シラユキヒメを祖先とする白毛一族出身のソダシが世界初の白毛GⅠ馬となりアイドルホースとなる。続いて、稀代の癖馬ゴールドシップ産駒初のGⅠ馬ユーバーレーベン、三冠馬と三冠牝馬という夢の配合からGⅠ馬になったアカイトリノムスメが、ソダシとそれぞれ牝馬三冠を分け合った。
また、阪神JFと桜花賞で2度ソダシに迫ったサトノレイナスは牝馬として7年ぶりのダービー参戦で5着に好走し話題を呼んだ。また菊花賞でもディヴァインラヴが3着(菊花賞で牝馬が3着以内に入ったのは1966年以来、グレード制導入以降では初)に入っており、クラシック戦線から牡馬と同じ土俵で戦った牝馬も目立つ。
短距離路線では、史上初の重賞勝ち熊本産馬のヨカヨカも九州熊本の星として話題を作った他、気性難に起因する破天荒なレースぶりで一躍有名になった「名古屋走り」の暴れん坊メイケイエール、安田記念連覇をはじめ重賞5勝、そしてキャリア7勝が全て左回りのきっての「左利き」ソングライン、葵ステークスで13番人気を覆してヨカヨカを、キーンランドカップでメイケイエールを下しスプリント戦で4連勝を上げたレイハリアもこの世代である。
しかし、ソダシ、ユーバーレーベン、アカイトリノムスメ、メイケイエールなどの有力馬が、秋に挑んだ古馬混合GⅠでともに馬券外に沈んでしまい、世代間の実力差が懸念されていた。ただ年が明けてからはメイケイエールが短距離重賞で年上馬を相手に存在感を見せ、ソダシもフェブラリーSで3着に粘走すると、当方得意の芝マイルの大舞台ヴィクトリアマイルで優勝し世代の女王に揺らぎなしと見せつけた。ここで敗れたソングライン(左回りマイルで唯一馬券圏内を外したレースだったり)も次走安田記念でNHKマイルで競り負けたシュネルマイスターを倒している。そして4歳秋、本格化を迎えたジェンティルドンナの仔ジェラルディーナがエリザベス女王杯を制し、牝馬の層をより厚くした。
アカイトリノムスメが早々に引退しユーバーレーベンも屈腱炎で引退した中、ソダシやソングラインは5歳になってからも奮戦を続け、ヴィクトリアマイルではアカイトリノムスメの主戦だった戸崎騎手に乗り替わったソングラインがソダシを差し切ると、次の安田記念は大外枠から外差しを決めセリフォス・シュネルマイスターらを下し連覇を達成した。ソダシはその後、脚部不安で休養していた間に一つ下の全妹ママコチャがスプリントで本格化しG1馬になったため、それを機に引退・繁殖入りとなりこの世代の牝馬クラシックホースが姿を消した。ソングラインも満を持してのBCマイル挑戦を果たしたが5着に終わり、これがラストランとなった。
更にはクラシック戦線にも名を連ねていたスルーセブンシーズが5歳で本格化。中山牝馬ステークスで重賞初制覇を果たすと、宝塚記念では10番人気ながら世界最強馬イクイノックスをクビ差まで追い詰める大激走。その後、凱旋門賞に出走し4着と健闘。日本勢としては2013年のオルフェーヴル&キズナ以来となる5着以内入着を果たした。
一方でここまでに触れてきた馬たちが5歳の年をもって引退し、世代の主力と言える牝馬たちがターフを去った。そして、世代は6歳を迎え、牡馬の方ではプログノーシスのように5歳で覚醒し始めた大器晩成型も登場する一方で、牝馬はそういった気配がなく、重賞で善戦するも、代表格は表れていなかった。だが、この年のヴィクトリアマイルでテンハッピーローズが大波乱を演出。タレント揃いと言われた『牝馬の世代』から現れた伏兵によって、改めて世代の厚さと実力を見せつける結果となった。
国内芝牡馬
19世代のように、牝馬が注目を集める世代は牡馬が小粒気味なのが例年だったが、この世代は牡馬のレベルも高い。クラシック路線では、日本ダービーにおいて、2017年皐月賞馬アルアインの全弟シャフリヤールが皐月賞馬エフフォーリアとの大接戦を制しダービーのレコードタイムを更新、またサトノレイナス含む3着から5着までが写真判定となり、掲示板全てが写真判定となる大激戦を繰り広けた。
一方菊花賞ではダービーで1着争いを繰り広げた2頭が回避し、GⅠ馬不在という状況で行われた。そんな中で前述のエフフォーリアの主戦を務める横山武史鞍上のタイトルホルダーが1998年の父横山典弘鞍上のセイウンスカイ以来の逃げ切り勝利を決めた。同年8月に急死したタイトルホルダーの父ドゥラメンテへの弔い星でもあり、馬、騎手ともにドラマのある一戦となった。これによりクラシック3冠は牝牡ともに3冠を分け合う形となった。
その後、古馬路線に行ったクラシックホース達が大舞台でさらなる真価を発揮。
エフフォーリアは天皇賞・秋で20世代の三冠馬コントレイル、19世代のマイル女王グランアレグリア等を相手に勝利、有馬記念でも19世代のグランプリ女王クロノジェネシスに勝利し、3歳ながら2021年度代表馬に選出された。
シャフリヤールはジャパンCでコントレイルの3着に入り3歳シーズンを終えると、4歳初戦のドバイシーマクラシックで後述のBCターフ馬ユビアーらを破り、海外GⅠ制覇を果たした(なお、三冠馬を含む日本ダービー馬による海外GI勝利は史上初)。その後も海外GⅠに挑み度々結果を残している。
タイトルホルダーは4歳シーズンに覚醒。天皇賞(春)でディープボンドらを圧逃し、有馬記念からコンビを組んできた横山和生騎手に初GⅠタイトルをもたらすと、宝塚記念でもエフフォーリアや一昨年の3冠牝馬デアリングタクトらを相手に2分9秒7のレースレコードで制し、現役最強の座についた。牡馬クラシック3冠を分け合った3頭がそれぞれ古馬混合GⅠを勝利するのはこの21世代の牡馬3頭が初めてである。
クラシックとは無縁だった馬たちでは、中距離路線でジャックドールが20世代のGⅠ馬レイパパレや、アカイイトらを相手に、4歳金鯱賞を従来のコースレコードを1秒1縮めるタイムで逃げ切り勝ちし台頭すると、札幌記念では後にサウジCも制するパンサラッサ相手の逃亡戦を制しGⅡ2勝目。そして5歳初戦で迎えた大阪杯では、武豊を背に前年の2冠牝馬スターズオンアースの追撃をきっちり振り切り逃げ切り勝ちを収め、晴れてGⅠホースの仲間入りを果たした。もう1頭、プログノーシスも5歳金鯱賞を制するとG1初出走のQE2で2着に入っており、帰国後に札幌記念を勝利。その後天皇賞(秋)でも3着に入った。6歳になってからも金鯱賞連覇、QE2C2着と活躍を続ける。ノースブリッジも4歳から力をつけ、6歳時には香港で3着から札幌記念を制した。長距離では4歳時に重賞勝ち→春天3着があったテーオーロイヤルが骨折離脱を経て5歳秋の戦線復帰後、重賞3連勝で天皇賞(春)を制覇。世代を代表する大器晩成型が路線の頂点を極めた。
マイル以下でも、GⅠ馬ではモーリス産駒で最初に台頭したピクシーナイト、NHKマイルカップを制した後古馬混合のマイル戦で華々しい戦果を挙げる外国産馬シュネルマイスター、2歳王者であり、古馬短距離重賞でも活躍している持込馬グレナディアガーズ、マイルGⅠの常連であり、24年マイルCSで悲願成就を果たしたソウルラッシュといった活躍馬がいる。
国内ダート・地方
一方ダート方面はどちらかというと地方勢に活躍馬が集まり気味。船橋のキャッスルトップがブービー人気からジャパンダートダービーを制覇し、サンデーサイレンスならびにノーザンダンサーを祖に持たず、逆に歴代の日本優駿の血が濃縮された血統が話題を呼んだ。古馬相手の交流重賞勝利一番乗りは、兵庫のイグナイターが黒船賞勝利で決め、その後も短距離~マイルの重賞路線で勝利を挙げ兵庫のエースとして存在感を示していた。そして5歳JBCスプリント、ついに悲願のGⅠ級初制覇。兵庫競馬の馬として初めてJpnⅠを制する快挙となった。
他にも、北海道・門別ではラッキードリームが三冠を達成。佐賀でも牝馬のトゥルスウィーが三冠達成している。尚、珍名から海外でも話題となったスモモモモモモモモもこの世代である。
中央勢は、テーオーケインズやカフェファラオをはじめとした上の世代の躍進に埋もれ気味になり、3,4歳と古馬のダートGⅠ級は勝利なしと苦しんだ。この時は先述したソダシのフェブラリーS3着がなんとか目立つ程度、海外遠征でバスラットレオンがゴドルフィンマイルを制してはいるものの、この2頭は本質が芝馬。
5歳になってようやっと米国産馬レモンポップが台頭し、フェブラリーS・南部杯・チャンピオンズCとGⅠ級3勝で一気に主役の座に。夏にダート転向したドゥラメンテ産駒アイコンテーラーは、3戦目でJBCレディスクラシックを完勝してみせた。さらに6歳になると、それまでOP級3勝とコツコツと積み上げてきていたペプチドナイルがフェブラリーSで波乱を演出。さらにダートグレードでコツコツ実績を積み上げていたシャマルが6歳になってかしわ記念を優勝し、徐々に顔ぶれが揃ってきた。
障害
高齢馬の活躍が目立つ近年にあって、この世代の障害馬は5歳から躍進を遂げた。
4歳秋に入障して順調に実績を重ねたジューンベロシティが、春の中山GJに出走したのち重賞を連勝。一方、先述のユーバーレーベンと同父の叔父にあたり、3歳冬に平地未勝利のまま入障したマイネルグロンも4歳秋から力を付け、不運な故障とも闘いながら5歳春になって才能を開花させた。秋にはジューンベロシティもふくめ実績馬の集った東京HJを制し、暮れの中山大障害でも連覇を狙ったニシノデイジーに10馬身差を付け圧勝。適性の異なる2レースを制し、今後のさらなる飛躍に期待を抱かせる1年となった。
海外
海外の方でも勢いが強く、主力を握った馬が次々と変わっている。
欧州
牡馬では、アダイヤーが20年ぶりにイギリスダービー、キングジョージ6世&クイーンエリザベスステークスの両方を制した。しかし、凱旋門賞で4着に敗れると長い休養に入った。
この年4戦4勝のフランス2冠馬セントマークスバシリカはカルティエ賞の年度代表馬に輝きながら、アイリッシュチャンピオンステークスを最後に、故障から現役引退となってしまい、種牡馬入り。
牝馬では、3国のオークス(正確にはイギリス、アイルランドの『オークス』と、イギリスで行われた古馬混合のオークスだが)を圧勝した日本生まれのディープインパクト産駒スノーフォールが特に注目されていたが、明け4歳すぐ、重度の故障により安楽死処分となってしまう。
かねてより話題を集めていた馬たちが急失速に陥った中、無敗で挑んだクイーンエリザベスSでパレスピアを下して世代交代を証明したバーイードが古馬では主力に立った。マイル路線で無敗を続け、夏には無敗を維持したまま中距離戦に進出、その初戦となるインターナショナルSで前年覇者ミシュリフを6馬身ちぎり倒し、フランケル以来の怪物ホースとして界隈をざわつかせていたが、そんなバーイードのラストランとなった英チャンピオンSでは対抗評価だったベイブリッジがバーイードを下した。また、休養明け2戦目のアダイヤーも2着に入り、この世代に厚みをかけている。
長距離戦線ではキプリオスがそれまでの王者ストラディバリウスに代わって一気に頭角を現し、凱旋門賞ウィークのカドラン賞では落鉄の影響で外にヨレながらも2着に20馬身差をつけるという強烈な勝ちっぷりを披露している。
他にも3歳秋に米豪遠征で現地馬を一蹴し、4歳時もシャフリヤール等を相手にGⅠ2勝を挙げたステートオブレストや、フランスでスノーフォールを下しBCターフ3着のティオーナ、アイルランド調教ながらアメリカでベルモントダービーを勝ったボリショイバレエ、大物相手にマイルで善戦を続けつつGⅠ2勝を挙げ日本で種牡馬入りしたポエティックフレアなどの活躍馬が出ている。
高い実力を持ちながらG1を勝ち切れず評価を落としていたモスターダフだが、ロイヤルアスコットのプリンスオブウェールズステークスで、人気を集めたアダイヤーやベイブリッジ・ルクセンブルクらを一蹴。アダイヤーはここで引退となり、日本へ輸入されて種牡馬入りとなった。これを機に10F路線に固定したモスターダフは次のインターナショナルSでも代打騎乗のデットーリが一発回答でパディントンを下して世代のエースへと上り詰め、レーティングでイクイノックスに次ぐ、エースインパクトと並ぶ世界2位を記録してターフを去り種牡馬入りした。
UAEダービー勝ち馬レベルスロマンスは芝替わり後ドイツで台頭、4歳時にBCターフを優勝し王道路線に台頭。5歳時のドバイシーマクラシックはイクイノックスのペースについていけず大敗したが、先行策に転換した6歳シーズンで鮮やかな復活。日本馬3頭が参戦していたアミールトロフィーを経由して、ここも日本馬4頭が揃ったシーマクラシックに再び挑み今度は快勝すると、香港に遠征してチャンピオンズ&チャターCを勝利。キングジョージ3着を挟んでオイロパ賞で2度目の勝利をあげると、再度の渡米となったBCターフでも日本馬2頭の猛追を振り切り、この年だけで4ヶ国のGⅠを制覇する屈指の国際派に成長を遂げた。文面からもお察しの通り、行く先々で日本馬と戦い退けていくその立ち回りは、改めて日本競馬に畏怖を与える馬としてその名を広めている。
アメリカ
米国では近親に日三冠馬コントレイルがいる芦毛馬エッセンシャルクオリティが2歳時にBC、3歳時にベルモントSを勝つなどG1を4勝して引退・種牡馬入りしている。この世代のケンタッキーダービーは薬物処分にまつわる大事によりその運命を大幅に狂わされたメディーナスピリットの優勝の行方が決まらず、同馬も12月に早世してしまったために困難を極めたが、翌年2月に失格処分が下され、同レース2位入線のマンダルーンが繰り上がってケンタッキーダービー馬となった。
その一方で3歳時にBCダートマイルを勝ったライフイズグッドが明け4歳のペガサスワールドカップでそれまでの最強馬ニックスゴーを下し世代交代を証明。次走のドバイWCは距離に対応しきれず4着となったが、帰国して復帰戦のG2を勝利するとホイットニーSでも勝利。マイル路線で存在感を示している。
ただ、この世代は3歳短距離G1・マリブSで、馬なりで、しかも鞍上が大きく体を置き上がらせて後方を確認する余裕を見せながら11馬身半差(日本の競馬であれば「大差」となる)を付けて大圧勝を飾ったフライトラインが古馬になってから主力を握った。翌年のメトロポリタンHでは、出走馬5頭中4頭がG1馬というメンバーの中またもや馬なりで6馬身差を付けて圧勝。更には、パシフィッククラシックSにて同年のドバイワールドカップ勝ち馬カントリーグラマー相手に直線100m以上流す余裕を見せつけながら19¼馬身という絶望的なまでの圧倒的着差を付けて勝利。現役世界最強ダートホースの地位を確固たるものにした。11月にはBCクラシックでライフイズグッドら最高のメンバーを相手にBCクラシック史上最大着差である8¼馬身を付け圧勝。まったく底を見せぬまま電撃引退して種牡馬入りを果たした。
また、4歳時にBCダートマイルを制したコディーズウィッシュ、BCスプリントを制したエリートパワー、BCフィリー&メアスプリントを制したグッドナイトオリーブは、翌年もそれぞれ連覇して種牡馬/繁殖入りとなった。
香港
香港では22年クラシックでしのぎを削った2頭が世代交代の旗頭になり、さらにそこから強力な後続が続々出現中。クラシックマイルとダービーの2冠を制したロマンチックウォリアーは香港カップとクイーンエリザベス2世カップを3連覇、さらには豪州中距離の最高峰であるコックスプレートも勝利して中距離路線を統一。6歳時には安田記念でマイルも制し3ヶ国でGⅠを制覇、日本馬の脅威として度々立ちはだかる存在となった。一方クラシックカップでロマンチックウォリアーを破り残り2冠でも激闘を繰り広げたカリフォルニアスパングルはマイル戦線で頭角を現し、香港マイルでそれまでの王者ゴールデンシックスティを3度目の対戦で撃破。その後マイル路線で不振となるも短距離路線へ転進し、ドバイのアルクォーツスプリントへ遠征して条件馬時代以来のスプリント戦かつ初の直線競馬に挑んで欧州の強豪を倒し2階級G1制覇を果たした。またスプリント路線でも4歳下半期になって頭角を現した南半球産馬ラッキースワイネスが23年に入って連勝を続け、チェアマンズスプリントプライズにかけての香港短距離三冠を達成。暮れの香港スプリントも2度目の挑戦で制し、国内短距離路線を極めた。また、センテナリースプリントカップを制したビクターザウィナーが高松宮記念に参戦し3着に逃げ粘っている。この他にも23年クラシックの二冠馬ヴォイッジバブルも、同年の香港マイルでゴールデンシックスティの2着に食い込んだ後、年明けのスチュワーズカップでG1初勝利し、こちらもドバイターフ・安田記念へ遠征。暮れの香港マイルを2度目の挑戦で制し、その実力を示した。
その他地域
2022年のサウジカップでは米国産の地元調教馬エンブレムロードが上述のマンダルーンら遠征組の大物を下したことがトピック。その後翌23年のドバイWCでも3着に入っている。ドバイ調教のユビアーは去勢後に本格化してBCターフで驚異的な瞬発力で世代交代を示し、翌年のドバイシーマクラシックでも追い込みで同世代シャフリヤールの2着に入った。ドバイ勢ではそれまでマイルあたりでしか使われていなかったローレルリバーが6歳になってドバイワールドカップで初10Fをものともせずハイペース逃げで8馬身半差圧勝。それまでマイル前後で良績を重ねてはいたが前評判以上のインパクトを残した。
オーストラリアではモーリス産駒ヒトツがヴィクトリアダービーからGIを3連勝して世代の主役に躍り出、日本でも話題になった。モーリス産駒はマズも短距離路線でG1馬になり、他にディープインパクト産駒からも現地生産馬プロフォンドや日本産馬かつ日本人オーナー所有のグリントオブホープがG1を勝っている。両馬はともに故障などで引退して種牡馬入りとなった。
勝利したGⅠ・JpnⅠ
2~3歳GⅠ(中央)
レース名 | 2020年(2歳) | 2021年(3歳) |
---|---|---|
阪神JF | ソダシ | |
朝日杯FS | グレナディアガーズ | |
ホープフルS | ダノンザキッド | |
皐月賞 | エフフォーリア | |
日本ダービー | シャフリヤール | |
菊花賞 | タイトルホルダー | |
桜花賞 | ソダシ | |
オークス | ユーバーレーベン | |
秋華賞 | アカイトリノムスメ | |
NHKマイルC | シュネルマイスター(GER) |
2~3歳JpnⅠ(地方)
レース名 | 2020年(2歳) | 2021年(3歳) |
---|---|---|
全日本2歳優駿 | アランバローズ | |
ジャパンダートダービー | キャッスルトップ |
古馬GⅠ(中央)
レース分類 | レース名 | 2021年(3歳) | 2022年(4歳) | 2023年(5歳) | 2024年(6歳) |
---|---|---|---|---|---|
芝短距離 | 高松宮記念 | ||||
スプリンターズS | ピクシーナイト | ||||
芝マイル | 安田記念 | ソングライン | ソングライン | ロマンチックウォリアー(HKG) | |
マイルCS | ソウルラッシュ | ||||
芝中距離 | 大阪杯 | ジャックドール | |||
天皇賞(秋) | エフフォーリア | ||||
芝長距離 | 天皇賞(春) | タイトルホルダー | テーオーロイヤル | ||
ジャパンC | |||||
牝馬限定 | ヴィクトリアマイル | ソダシ | ソングライン | テンハッピーローズ | |
エリザベス女王杯 | ジェラルディーナ | ||||
グランプリ | 宝塚記念 | タイトルホルダー | |||
有馬記念 | エフフォーリア | ||||
ダート | フェブラリーS | レモンポップ | ペプチドナイル | ||
チャンピオンズC | レモンポップ | レモンポップ | |||
障害 | 中山グランドジャンプ | ||||
中山大障害 | マイネルグロン |
古馬GⅠ・JpnⅠ(地方)
レース名 | 2021年(3歳) | 2022年(4歳) | 2023年(5歳) | 2024年(6歳) |
---|---|---|---|---|
川崎記念 | ||||
かしわ記念 | シャマル | |||
さきたま杯 | レモンポップ | |||
帝王賞 | ||||
マイルCS南部杯 | レモンポップ | レモンポップ | ||
JBCレディスクラシック | アイコンテーラー | |||
JBCスプリント | イグナイター | |||
JBCクラシック | ||||
東京大賞典 |
海外GⅠ
レース名 | 2022年(4歳) |
---|---|
ドバイSC | シャフリヤール |
主な活躍馬
勝鞍のグレードの高い順に記載。
勝鞍の太字はGⅠ及びJpnⅠ、斜体はGⅡ及びJpnⅡ、普通はGⅢ及びJpnⅢを表す。
※2023年12月時点
国内馬
GⅠ/JpnⅠ馬
GⅡ/JpnⅡ馬
馬名 | 性別 | 在籍 | 主な勝利レース | 備考 |
---|---|---|---|---|
メイケイエール | 牝 | 引退 | '21チューリップ賞/'22京王杯スプリングカップ/'22セントウルステークス/'20小倉2歳ステークス/'20ファンタジーステークス/'22シルクロードステークス | ミッキーアイル産駒初の重賞勝ち |
エリザベスタワー(GB) | 牝 | 引退 | '21チューリップ賞 | 英国産 |
ヴィクティファルス | セ | 栗東 | '21スプリングステークス | 叔父にシルバーステート |
ステラヴェローチェ | 牡 | 引退 | '21神戸新聞杯/'20サウジアラビアRC | |
シゲルピンクルビー | 牝 | 引退 | '21フィリーズレビュー | 姉シゲルピンクダイヤ |
クールキャット | 牝 | 引退 | '21フローラステークス | |
アンドヴァラナウト | 牝 | 引退 | '21ローズステークス | 秋華賞3着/母グルヴェイグ |
アサマノイタズラ | 牡 | 引退 | '21セントライト記念 | |
ヨーホーレイク | 牡 | 栗東 | '22日経新春杯/'24鳴尾記念 | |
バスラットレオン | 牡 | 引退 | '21ニュージーランドT/'22ゴドルフィンマイル/'231351ターフスプリント | キズナ産駒初の国際規格ダート重賞勝利 |
ノースブリッジ | 牡 | 美浦 | '23アメリカジョッキークラブカップ/'24札幌記念/'22エプソムカップ | |
リプレーザ | 牡 | 栗東 | '21兵庫チャンピオンシップ | |
ブレークアップ | 牡 | 栗東 | '22アルゼンチン共和国杯 | |
クリノドラゴン | 牡 | 栗東 | '22浦和記念 | |
プログノーシス | 牡 | 栗東 | '23'24金鯱賞/'23札幌記念 | |
グロリアムンディ | 牡 | 栗東 | '23ダイオライト記念/'23平安ステークス | |
ディヴィーナ | 牝 | 引退 | '23府中牝馬ステークス | 母ヴィルシーナ/半兄ブラヴァス |
ディクテオン | セ | 栗東 | '23浦和記念/'23名古屋グランプリ/'24白山大賞典 | 母メーデイア |
ウィリアムバローズ | 牡 | 栗東 | '24東海ステークス/'24日本テレビ盃 | ミッキーアイル産駒初の重賞牡馬かつJRAダート重賞馬 |
チャックネイト | セ | 美浦 | '24アメリカジョッキークラブカップ | 鞍上のR.キング騎手はJRA重賞初勝利 |
サンデイビス | 牡 | 美浦 | '24京都ハイジャンプ | 村田一誠調教師は中央重賞初勝利 |
シュヴァリエローズ | 牡 | 栗東 | '24京都大賞典/'24ステイヤーズステークス |
GⅢ/JpnⅢ馬
馬名 | 性別 | 在籍 | 主な勝利レース | 備考 |
---|---|---|---|---|
ファインルージュ | 牝 | 引退 | '21フェアリーステークス/'21紫苑ステークス | 秋華賞2着 |
スマッシャー | 牡 | 栗東 | '21ユニコーンステークス | |
ヴァイスメテオール | 牡 | 抹消 | '21ラジオNIKKEI賞 | 母シャトーブランシュ/半弟イクイノックス/22年予後不良 |
オールアットワンス | 牝 | 引退 | '21・'23アイビスサマーダッシュ | マクフィ産駒初の国内重賞勝利 |
ヨカヨカ | 牝 | 引退 | '21北九州記念 | 非SS系/熊本県産馬初の重賞勝利/近親にファインモーション |
レイハリア | 牝 | 引退 | '21キーンランドカップ | |
ソーヴァリアント | 牡 | 引退 | '21チャレンジカップ | |
イルーシヴパンサー | 牡 | 引退 | '22東京新聞杯/'23京都金杯 | |
アリーヴォ | 牡 | 引退 | '22小倉大賞典 | |
タイムトゥヘヴン | 牡 | 美浦 | '22ダービー卿CT | 母キストゥヘヴン |
ラッキードリーム | 牡 | 大井 | '20JBC2歳優駿/'20サッポロクラシックカップ/'21北斗盃/'21北海優駿/'21王冠賞/'22'23姫山菊花賞/'22園田金盃/'23兵庫大賞典/'23イヌワシ賞/'24白鷺賞/'24六甲盃 | 2021年道営三冠馬 |
アナザーリリック | 牝 | 引退 | '22福島牝馬ステークス | |
バーデンヴァイラー | 牡 | 川崎 | '22マーキュリーC/'23佐賀記念 | 半姉マルシュロレーヌ |
マリアエレーナ | 牝 | 引退 | '22小倉記念 | |
ララクリスティーヌ | 牝 | 引退 | '23京都牝馬ステークス | |
スルーセブンシーズ | 牝 | 引退 | '23中山牝馬ステークス | ドリームジャーニー産駒の初重賞牝馬/半姉パッシングスルー/'23凱旋門賞4着 |
ステラリア | 牝 | 引退 | '23福島牝馬ステークス | 2021年エリザベス女王杯2着 |
ジャスティンカフェ | 牡 | 引退 | '23エプソムカップ | |
ビッグリボン | 牝 | 引退 | '23マーメイドステークス | 全兄キセキ |
ジューンベロシティ | 牡 | 栗東 | '23'24東京ジャンプステークス/'23阪神ジャンプステークス | 史上初の東京ジャンプステークス連覇 |
レディバグ | 牝 | 引退 | '23スパーキングレディーカップ | ホッコータルマエ産駒の初重賞牝馬 |
アヴェラーレ | 牝 | 引退 | '23関屋記念 | 母アルビアーノ |
テイエムトッキュウ | 牡 | 栗東 | '23カペラステークス | |
フィアスプライド | 牝 | 美浦 | '23ターコイズステークス | |
ミッキーヌチバナ | 牡 | 栗東 | '24アンタレスステークス | |
リフレーミング | 牡 | 栗東 | '24小倉記念 | |
ロスコフ | 牡 | 美浦 | '24小倉サマージャンプ |
その他
海外馬
馬名(生産国/調教国) | 性別 | 在籍 | 主な勝利レース | 備考 |
---|---|---|---|---|
スノーフォール(JPN/IRE) | 牝 | 抹消 | 英オークス/アイルランドオークス | 死亡により抹消 |
セントマークスバシリカ(FR/IRE) | 牡 | 引退 | 仏2000ギニー/エクリプスS/愛チャンピオンSなど | 種牡馬入り |
アダイヤー(IRE/GB) | 牡 | 引退 | '21英ダービー/'21キングジョージ | 日本へ輸入、種牡馬入り |
ハリケーンレーン(IRE/GB) | 牡 | 引退 | '21愛ダービー/'21パリ大賞典/'21セントレジャーS | '21凱旋門賞3着 |
ユビアー(GB/GB) | セ | 抹消? | '21BCターフ | '22ドバイシーマクラシック2着 |
ティオーナ(IRE/GB) | 牝 | 引退 | '21ヴェルメイユ賞 | '21BCターフ3着 |
エッセンシャルクオリティ(USA/USA) | 牡 | 引退 | '20BCジュベナイル/'21ベルモントS/'21トラヴァーズS | 種牡馬入り |
ライフイズグッド(USA/USA) | 牡 | 引退 | '21BCダートマイル/'22ペガサスワールドカップ/ホイットニーS | 種牡馬入り |
マックスウィニー(IRE/IRE) | 牡 | 引退 | '21愛2000ギニー | |
ボリショイバレエ(IRE/IRE) | 牡 | 引退 | '21ベルモントダービー | |
ポエティックフレア(IRE/IRE) | 牡 | 引退 | '21英2000ギニー/'21セントジェームズパレスS | 日本へ輸入、種牡馬入り |
エンブレムロード(USA/KSA) | 牡 | 現役 | '22サウジカップ | |
ヒトツ(AUS/AUS) | 牡 | 引退 | '22ヴィクトリアダービー/豪ダービーなど | 種牡馬入り |
マンダルーン(USA/USA) | 牡 | 引退 | '21ケンタッキーダービー/'21ハスケルステークス | GⅠ2勝はいずれも繰り上がりでのもの |
プロフォンド(AUS/AUS) | 牡 | 引退 | スプリングチャンピオンS(豪) | 種牡馬入り |
グリントオブホープ(JPN/AUS) | 牝 | 引退 | オーストララシアンオークス | |
バーイード(GB/GB) | 牡 | 引退 | '21クイーンエリザベス2世S(英)/'22サセックスS/'22インターナショナルS/'22クイーンアンSなど | 種牡馬入り |
マズ(AUS/AUS) | セ | 現役 | ドゥームベン10000 | |
ゴールデンパル(USA/USA) | 牡 | 引退 | '21BCターフスプリント | 種牡馬入り |
ステートオブレスト(IRE/IRE) | 牡 | 引退 | '21コックスプレート/'22プリンスオブウェールズSなど | 種牡馬入り |
フライトライン(USA/USA) | 牡 | 引退 | マリブS/'22メトロポリタンH/'22パシフィッククラシック/'22BCクラシック | 種牡馬入り |
ホットロッドチャーリー(USA/USA) | 牡 | 引退 | '21ペンシルベニアダービー | 日本へ輸入、種牡馬入り |
キプリオス(IRE/IRE) | 牡 | 現役 | グッドウッドカップ/アスコットゴールドカップ愛セントレジャー/カドラン賞 | |
メンドシーノ(GER/GER) | 牡 | 引退 | '22バーデン大賞 | |
ベイブリッジ(GB/GB) | 牡 | 引退 | '22チャンピオンS | |
ネイヴァルクラウン(GB/GB) | 牡 | 現役 | '22プラチナジュビリーS | |
カリフォルニアスパングル(IRE/HK) | セ | 現役 | '22香港マイル/'24クイーンズシルバージュビリーカップ/'24アルクォーツスプリント | |
ロマンチックウォリアー(IRE/HK) | セ | 現役 | '22~24香港カップ(3連覇)/'22~24クイーンエリザベス2世カップ(3連覇)/'23コックスプレート/'24安田記念 | 賞金王 |
ラッキースワイネス(NZ/HK) | セ | 現役 | '23香港スプリント/'23チェアマンズスプリントプライズ | 香港短距離3冠馬 |
ドバイオナー(IRE/GB) | セ | 現役 | '22クイーンエリザベスステークス/'24サンクルー大賞 | |
レベルスロマンス(IRE/GB) | セ | 現役 | '22'24BCターフ/'22ベルリン大賞/'24ドバイシーマクラシック | |
モスターダフ(IRE/GB) | 牡 | 引退 | '23プリンスオブウェールズS/'23インターナショナルS | |
ヴォイッジバブル(AUS/HK) | セ | 現役 | '24香港スチュワーズC/'24香港マイル | |
ビクターザウィナー(AUS/HK) | セ | 現役 | '24センテナリーズスプリント | |
セニョールバスカドール(USA/USA) | 牡 | 現役 | '24サウジカップ | |
ローレルリバー(USA/UAE) | 牡 | 現役 | '24ドバイワールドカップ | |
ビューティーエターナル(AUS/HK) | セ | 現役 | '24チャンピオンズマイル |
国内で種牡馬入りした馬
種牡馬 | 供用開始 | 繋養先 |
---|---|---|
ポエティックフレア(IRE) | 2022 | 社台SS |
ハイパーホーネット | 2022 | T・H・Tステーブル |
ヴァンゴッホ(USA) | 2022 | イーストスタッド |
アスクピーターパン | 2022 | アロースタッド |
ホットロッドチャーリー(USA) | 2023 | 社台SS |
エフフォーリア | 2023 | 社台SS |
アダイヤー | 2024 | ダーレーJSC |
シュネルマイスター(GER) | 2024 | 社台SS |
タイトルホルダー | 2024 | レックススタッド |
グレナディアガーズ | 2024 | 社台SS |
ピクシーナイト | 2024 | ブリーダーズSS |