概要
現在船橋競馬場のダート1,800mコースで開催される、地方競馬の重賞競走(ダートグレード競走)。
国内での格付けはJpnⅡで、国際的な格付けはリステッド(LR)。
競走名から分かる通り、日本テレビがスポンサー提供をしている。
現在は開催時期や距離がJBC競走の前哨戦として適切な重賞レースとして指定されているため、「Road to JBC 日本テレビ盃」の表記がされることもある。
1953年、日本テレビが国内の民放テレビ局として初めて地方競馬の中継を船橋競馬場で行った事を記念して、1954年に「NTV盃」として創設された。
1998年、他地区の地方馬やJRA馬も出走可能の指定交流戦となり、統一GⅢに昇格。
1999年、現在の名称に変更。
2002年、統一GⅡに格上げされ、2008年JpnⅡに表記変更となっている。
秋に開催される唯一の中距離ダートJpnⅡである。
時期的にもJBC競走だけでなくJRAのチャンピオンズカップなどにもつながるレースであることから、ある意味で「ダート版毎日王冠」とも形容できるような豪華なメンバーがそろうレースになりやすいとされる。
優勝馬にもGⅠ級の名前が並んでいる。
出走条件
- サラブレッド系3歳以上
- 南関東公営競馬所属馬7頭
- 南関東以外の地方競馬所属馬3頭
- JRA所属馬4頭
南関東所属馬のうち、マイルグランプリの上位2着内とスパーキングサマーカップ、フリオーソレジェンドカップに優勝していると優先出走権が与えられる。
優先出走権付与
優勝馬にはJBCクラシックの優先出走権が、上位5着内の南関東所属上位2頭に埼玉新聞栄冠賞の優先出走権が付与される。
交流重賞になってからの歴代優勝馬
年 | 回次 | 馬名 |
---|---|---|
1998年 | 第45回 | アブクマポーロ(船橋) |
1999年 | 第46回 | スノーエンデバー |
2000年 | 第47回 | サプライズパワー(船橋) |
2001年 | 第48回 | アグネスデジタル |
2002年 | 第49回 | マキバスナイパー(船橋) |
2003年 | 第50回 | スターキングマン |
2004年 | 第51回 | ナイキアディライト(船橋) |
2005年 | 第52回 | サカラート |
2006年 | 第53回 | シーキングザダイヤ |
2007年 | 第54回 | ナイキアディライト(船橋) |
2008年 | 第55回 | ボンネビルレコード |
2009年 | 第56回 | マコトスパルビエロ |
2010年 | 第57回 | フリオーソ(船橋) |
2011年 | 第58回 | スマートファルコン |
2012年 | 第59回 | ソリタリーキング |
2013年 | 第60回 | ワンダーアキュート |
2014年 | 第61回 | クリソライト |
2015年 | 第62回 | サウンドトゥルー |
2016年 | 第63回 | アウォーディー |
2017年 | 第64回 | アポロケンタッキー |
2018年 | 第65回 | ケイティブレイブ |
2019年 | 第66回 | クリソベリル |
2020年 | 第67回 | ロードブレス |
2021年 | 第68回 | サルサディオーネ(大井) |
2022年 | 第69回 | フィールドセンス(船橋) |
2023年 | 第70回 | ウシュバテソーロ |
2024年 | 第71回 | ウィリアムバローズ |
余談
競馬と実在競走馬をモデルにして作られたアプリゲーム『ウマ娘プリティーダービー』において、2022年8月のアップデートで一部の地方重賞を参考にしたレースが実装。
理由は不明であるが当レースはそのままの名称で登場せず、「さざんかテレビ杯」というオリジナル名となっている。
なお、競走名が日本テレビ盃になって以降、日本テレビが当競走を生中継したことは残念ながら一度もない。