概要
水沢競馬場で施行されている重賞。2024年よりJpnⅡに格付けされる。ダート2000mで争われる。
岩手三冠の最終戦。
競走名となっている『不来方』とは、盛岡市を指す言葉として古くから伝わっている。
1969年創設。岩手競馬のダービーとして位置付けられていた、岩手競馬で最も歴史ある競走のひとつである。
ダービーグランプリ創設直後は11月に開催されていたため、ダービーグランプリのステップレースとして10月に開催されていたが、1996年より7月中旬~8月上旬に開催されるようになった。上位2着馬までにはダービーグランプリの優先出走権が与えられていたが、ダービーグランプリは2007年限りで休止された。2009年は11月開催に、そして2010年からは10月開催となった(ただし、2014年は11月開催)。2019年より開催時期を9月に繰り上げることになった。
元は岩手競馬所属による競走であったが、2001年から東北地区交流、2002年から東日本九州地区交流、2004年からは地方競馬全国交流として行われた。2010年にダービーグランプリが地方競馬全国交流競走として復活したため、本競走は岩手所属3歳馬限定の上位2着馬までにダービーグランプリ優先出走権が与えられる競走に戻された。2014年からダービーグランプリの優先出走権付与対象が上位3着馬までに拡大されている。
2016年に岩手競馬で重賞格付け制度が開始され、M2に格付けされた。
2017年からはM1に格上げされるとともに、同年から「3歳秋のチャンピオンシップ」シリーズが始まり、そのカテゴリーB競走に指定された。本競走とダービーグランプリの双方に優勝した馬の馬主にはボーナス賞金800万円が贈られる(2018年までは同500万円)。
2024年からは全日本的なダート競走の体系整備に伴いダービーグランプリと統合され、ダートグレード競走(JpnII)に昇格し「ジャパンダートクラシック」の前哨戦として施行される予定。
競走条件
出走条件
サラブレッド系3歳、岩手所属。
やまびこ賞で3着以内の馬に本競走への優先出走権がある。
負担重量
定量。56kg(牝馬2kg減)。
優先出走権付与
上位3着までに入った馬にダービーグランプリの優先出走権が付与される。