「部下が敗れたから何だと言うのです。」
「仮にも藍染様の御側付きであった貴女方が醜態を晒すものではありません」
概要
破面の処刑部隊「破面葬討部隊(エクセキアス)」の隊長。
虚の仮面と思われるヤギの頭蓋骨のようなものがそのままついているという、破面にしては珍しいタイプ。
同じ服装だが頭が人間の頭蓋骨の形をした部下を多数引き連れている。
任務に忠実な性格をしており藍染惣右介への忠誠心もかなり高い。十刃などの目上にも敬意を払う。
作中で仲間である破面(十刃落ち)を処刑していることから、一見任務に忠実なロボットで仲間をどうとも思わない冷酷な性格に見えるが、実のところを言うと本質的には仲間思いな性格であり、滅却師のキルゲ・オピーに敗北したロリとメノリを自分の部下にしたり、ハリベルやグリムジョーなどの十刃に敬意を払ったりしている(ゾマリと似ているとロリから指摘された際には喜んでいた)。
※この一件を擁護するとするなら、十刃落ちの処刑はザエルアポロ・グランツの命令であるため、十刃に敬意を払っている彼の性格的に逆らえず従うしかなかったのかもしれない。
ウルキオラの下に向かう黒崎一護に戦闘を仕掛けるなど攻撃的な部分がある反面、卯ノ花烈が目の前に現れた際に、彼女が戦う意思がないことを告げると、自ら手を引いたりなど無益な戦闘を好まないような描写もある。
帰刃
能力名は【髑髏樹】(アルボラ)。
解号は【生い上れ】(おいあがれ)。
解放すると、下半身が巨大なスカートのようになり、地面に根を張ったようになる他、背中から羽のように骨の枝が伸び、その実から部下の兵士を無限に生み出すことができる。その能力は『髑髏兵団(ガラべラス)』という。生み出された兵士たちはルドボーンの矛となって戦い、無数に集まって壁となり、主を守る盾にもなる。
弱点としては、凍結などによって兵士の素を実らせることができなくなってしまうと、身動きできない格好の的となってしまう点である。
小説版『Can't_Fear_Your_Own_World』によると、藍染捕縛後に修行していたらしく、かつて朽木ルキアに倒された時の反省で、より強力なものに改良しており、地面に地下茎を張ることで凍らせられにくくしたとのこと。結果的に部下の大量生産の速度も規模も上がり、戦力も上がった。
作中の動向
一護に敗北した十刃落ちのドルドーニ・アレッサンドロ・デル・ソカッチオを処刑しに初登場。続いて石田雨竜に敗北した同じく十刃落ちのチルッチ・サンダーウィッチを処刑した。ドルドーニから誰の差し金なのか聞かれるが答えなかった。後にザエルアポロの差し金であったことが判明。
その後は暫く出てこなかったが、チャドとガンテンバインを処刑しようとするも、黒腔を通じて虚圏に入ってきた卯ノ花と対峙、しかし彼女が治療のために来ただけで戦うつもりはないことを告げると、おとなしく立ち去った。
その後、一護がウルキオラのもとに行く最中に割って入り、一護と戦闘。圧倒的な兵力で一護を追い詰めるも、助太刀に現れた恋次らの妨害に遭い一護を取り逃す。
一護との戦いに割って入った恋次、ルキア、チャドを相手にするため、帰刃して戦闘を開始。最初は押していたが、3人のコンビネーション攻撃を囮にしたルキアの攻撃を見抜けず、枝を凍らされてしまう。その直後、現れたヤミー・リヤルゴにより粉々に粉砕されフェードアウトした。
最終章・千年血戦篇には登場しなかったため生死不明だったが、小説『Can't Fear Your Own World』第三章で再登場を果たし生存が確認された。
作中に登場しなかっただけで千年血戦篇で別の場所に現れた滅却師の侵攻を食い止めるために交戦していた他、キルゲに敗北したロリとメノリをロカ・パラミアの治療後、部下に迎えた。部下に迎えた理由は藍染への敬意が本物だったからとのこと。
同作において、虚圏に来ていた滅却師のバンビエッタ、ジジ、リルトットと交戦。
パワーアップした髑髏樹の能力で、元星十字騎士団であるこの3人相手に善戦した。
戦闘中、虚圏に帰還したハリベルに救出されるが、直後に産絹彦禰に遭遇した。
同じく帰還したグリムジョー、ネリエルと共闘し彦禰を退けた後、ロカの治療を受けた。
その後、生き残った他の破面や十刃、滅却師と行動を共にするようになった。