概要
原作では、重傷を負った第10十刃ヤミー・リヤルゴの腕を治療した無名の女性破面として登場しているが、その直後にヤミーに頭を叩き潰され退場する(但し、アニメ版では頭を潰されてはおらず、壁に体ごと叩き付けられた程度となっている)。初登場から僅か3ページで退場。
原作で回道とよく似た技を使用しており虚圏における四番隊のようなキャラと思われるが詳細は不明。
正体
小説『Spirits are forever with you』ではキーパーソンとして登場。
実は第8十刃ザエルアポロ・グランツの従属官で「治癒師」を名乗っている。
彼女の治療方法は四番隊の回道よりも、十二番隊の涅マユリの改造や、浦原喜助の卍解・観音開紅姫改メに近いのかもしれない(ただし、特に身体をいじったりはしていないので、ただのヒーラーであるのには変わりないが)。
元はザエルアポロの「人工的に大虚を生み出す」実験の結果で生まれた純白の蜘蛛型中級大虚で、250年前に「使えない」という理由で破棄されかけるも、偶然に痣城剣八の斬魄刀「雨露柘榴」の能力を目撃してその実験のために利用され、 破面になった後も道具として生き延びてきた。
実はヤミーに倒された後も、後述する帰刃能力のお陰で生き延びており、何とか身体を再生させ再起するが、再起した頃には破面篇が終わっていた。そしてドン・観音寺と出会う。
そして小説『Can't_Fear_Your_Own_World』にも登場しメインヒロイン格として活躍、ドン・観音寺に「美味しい」「楽しい」「嬉しい」等様々な事を教わり、人間の様に成長していき、彼を慕う様になる。
全てが終わった後もたまに観音寺の近くに現れて彼を眺めているらしい。
「Spirits Are Always With You("私"はいつでも貴方のそばにいる)」
原作の最終章・千年血戦篇本編でキルゲ・オピーに倒されたロリ・アイヴァーンとメノリ・マリアを治療していた事実が判明。その後も産絹彦禰の攻撃で負傷したルドボーン・チェルートなどに対しても、同じように治療を行った。
帰刃
能力名は【絡新妖婦】(ティルレニア)。
解号は【踊り狂え『絡新妖婦』】。
反膜の糸で斬魄刀を形成した後に帰刃する。背中から蜘蛛の足状の腕が4本生え、仮面が消える代わりに糸が包帯の様に顔の右半分を覆っている。
反膜の糸でコピーした情報を反膜の糸で再現するが、完璧には再現できない。オリジナルの戦闘経験すらもコピー可能。
ロカが自らのために力を行使し自分の敵になる事態を防ぐため、ザエルアポロにより力の使い方を教えられていなかったが、彼女に興味を示していたネリエルとの修行で会得していた。
そんな絡新妖婦だが何とこの帰刃、あの無月ですらコピーする事が可能である。
元の技が超高負荷な技である故に、使えば力を失うことは無いものの代わりに瀕死の重傷を負う諸刃の剣である。
然し反膜の糸を治療に全集中して使えば再生可能。
つまり無月を連射する事ができるのである。
仮に一護が見たら吃驚せざるを得ないだろう。
- 反膜(ネガシオン)の糸
ザエルアポロが痣城の持つ雨露柘榴の能力を参考に研究を重ね、植えつけられた能力。
反膜を極細の糸状にしたもので、あらゆる物質と繋がり、霊力や情報を共有する特性を持つ(ロカ自身が頭を吹っ飛ばされる程の致命傷を負っても再生できたのは、この能力で外部に彼女自身の情報が蓄積されていたため。これらが零番離殿のような役割を果たしていて、それで復活出来たのかもしれない)。
元はロカの中にザエルアポロが自分の情報をバックアップして、再生を可能とするために造ったものだったが『受胎告知』が完成してからは特に必要とされなくなっていた。
また、反膜の糸で現世の物質と魂を共有させ、霊力のない相手にも自分をある程度の視認が可能となるが、糸自体は無意識の内に周囲の物質と繋がる性質があるため、それが原因で浮幽霊騒動を引き起こしていたりもした。
治療する時は恐らくこの能力を使っているものと思われ、作中では血管や神経などを繋げる外科的な方法で治療している。