「戦いから逃げるヒーローを 子供達は ヒーローとは呼ばんのだよ」
プロフィール
身長 | 188cm |
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体重 | 71kg |
誕生日 | 3月23日 |
星座 | 牡羊座 |
血液型 | BO型 |
好物 | ゴルゴンゾーラのニョッキ |
CV | 千葉繁 |
概要
強烈な個性を持つ霊能力者で芸能人。
本名は観音寺 美幸雄(かんおんじ みさお)(黒崎一護曰く「どっちにしろ変な名前」)。
毎週視聴率25%を超える超人気TV番組「ぶらり霊場 突撃の旅」を持ち(しかし、アニメ版では視聴率低下の問題で打ち切られたらしく、黒崎夏梨曰く「あんまり数字取れてないらしいし」)、「ボハハハハーッ!」と熊の手のようにした手をクロスさせ笑い叫ぶ等、独特のスタイルでそこらのアイドルよりもカリスマ的人気を集めており、黒崎遊子は夏梨と真逆で彼の大ファン。
とある事件から一護と知り合い、死神や虚の存在を知る。それまで魂魄の胸の孔を広げる行為(虚化)を除霊と信じていた。
実際虚化の際魂魄は一瞬その場から消えるし、主に対処している地縛霊(彼の専門は心霊スポットの浄化なので)は虚化するとその場から居なくなり放浪し始めるので勘違いしても無理はない。
一護と出会った当初は虚との戦闘の最中、一護を「戦友(とも)」と呼んでいたが、事態の収束後一護を「マイ一番弟子」と何故か格下げした。
また、以降過ちの清算の為にも除霊自体は続けており、その方法も「成仏するまで対話する」に転換している(余程強烈に印象に残るのか、これで尸魂界に行った霊は殆どが彼を覚えており、向こうでも観音寺ファンクラブが結成されている)
その後は一護をドライブに誘いに黒崎家を訪問したり(彼のファンである遊子は感激していた)、同じ派手な服を着るもの同士で黒崎一心とも意気投合していた。後に夏梨や雨、ジン太を誘って空座防衛隊(ポジションはゴールド)を結成し、芸能活動の傍ら空座町で虚退治をしている等、意外に重要人物。少なくとも一般人としては中々の戦闘力を持つ。
転送された空座町内で藍染惣右介に狙われる有沢たつきを救出に駆けつけるが、松本乱菊によって逃がされ、浅野啓吾らと行動を共にする(この際に藍染は、彼の精神性を高く評価するようになる)。
アニメではCV担当があの千葉繁氏なのもあり、アドリブと思われる台詞が多数。
派手な衣装は「子供達が遠くからでも自分に気づいてもらうため」の気遣い。
彼の決め台詞「スメルズ・ライク・バッド・スピリッツ」は作者が好きなバンド・ニルヴァーナの楽曲のタイトルが元ネタ。
出番自体は多くはない非戦闘員だが、単なるギャグ要員・ネタキャラには留まらないレベルで濃すぎるキャラクター性の持ち主である。
小説版では
成田良悟の公式スピンオフ小説『Spirits Are Forever With You』では何と主役(小説が書かれた理由の1つに “全ての力を使えるはずの一護がドン・観音寺の力を使えない矛盾があった” 為)。
空座町で「髑髏面の女」として話題になっていた破面のロカと出会い、感情に乏しかった彼女を“記憶喪失の浮遊霊”と思い込み、彼女の記憶を取り戻そうと空座町に連れ回す。
本人は全く意図していなかったが、それらの行動が結果としてロカに人並みの感情を育ませる要因になり、彼女が自らの意思でシエンに立ち向かう最大の理由を生み出している。
ロカの力を求める痣城剣八、ロカを破壊しようとするシエン、ロカを探せば痣城に会えると考えた更木剣八のいる事態の中心に位置し、そんな状況に陥ってもヒーローであり続ける。
一連の出来事の末に「一護の師匠を名乗り、破面と友好関係を築いた人間」として尸魂界からマークされるようになる(観音寺について何か記録した書物は黒塗りにされ検閲されるなどヤバい扱いを受けている)のだが、本人はそれを知らない。また、上述通り尸魂界でドン・観音寺のファンが増えてきている=影響力が大きくなってきているのも理由の一つ
また破面の内、十刃落ちNO.102のピカロという個にして群、全員がピカロという性質を持つ子供の破面(元は子供の魂魄が素の中級大虚だったが、子供故に寂しいからと見かけた子供の魂に魂を分け与え破面化させまくった結果、全員が独立した個を持つ同じ破面となった。破面落ちしたのはその性質こそ凶悪だが幼すぎて規律を守らず言うことを聞かないから)と親交を深め、カラクラホワイトとして仲良く除霊ごっこではしゃぎ回っている。(観音寺の言うことなら多少聞いてくれる)
なお、本来子供故全員が単一の目的のために動くと言うことはほぼ無いが、仮にピカロ全員が一つの目的のために協力した際の破壊力は卍解、それも千本桜景厳に匹敵するレベルになるという現世の虚相手にはオーバーキル甚だしい戦力を保有していることになるため、警戒されるのも宜なるかなというモノである。(逆に言えばピカロ一人一人は最低限千本桜の花びら数枚程度の戦力は保有している事になる)
なお、カラクラプラチナムのロカは無月モドキが実質ノーコストで連射できる。
なにと戦う気だお前は
能力
戦闘力は低いが、石田雨竜が撒き餌を使って虚を呼び寄せた際に、空座町(東京)から30キロ離れた横浜市に居たにもかかわらず、虚の大量発生を感じ取ると、並の死神や滅却師を遥かに超える霊圧感知能力を有している。上記の通り藍染惣右介ですら彼を評価している様な節がある。
これは勝ち目がないと分かった(=実力差がわからない馬鹿ではない)上で、それでも見ず知らずの(=知り合いを助けるのはある種当然であるため、そうでない)自分より弱い者の為(=自分のプライドの為ではない)に恐怖を押し殺して(=怖いもの知らずの蛮勇ではない)自分に挑みかかろうとした為とされる。
藍染が霊王関連の事情で世界に失望して尚も、今の世界に多少なり存在価値を見出している理由の7〜8割方を観音寺(と一護"のような人々")が占めている(そもそも藍染にとって「彼らのようなものを使い潰して、ただ維持されるだけの世界は変わらなければならない、力があるのなら世界をより良くしようとしなければならない」と思った故の行動が作中の事件)。
後に藍染自身が「ああいうのがたまに現れるから世界は面白いんだ」とも発言している。
また、作中世界に存在する霊能力は大まかに分けて「死神由来」「虚由来」「滅却師由来」「霊王由来(完現術はここ)」の四つのどれかで、アニオリも含めると「バウント由来」も併せ5つ(但しバウントは発生理由を考えると死神由来の力と言える)であり、一護はアニオリのバウント以外全てを宿しているその上で「人間」である為、能力数によって瞳孔が増える描写の際、一護は五つの瞳孔が映る(因みに霊王は虚ではないので瞳孔が4つ=十字模様の部分が白目で四隅の黒が黒目、最終戦時のユーハバッハは霊王を取り込んでいるが、虚に加えて死神でもないので3つになっている)
観音寺の能力もこのどれかの筈……なのだが観音寺の能力はどの能力の特徴ともまるで一致していないので、結局ドン・観音寺の能力の由来は正体不明扱いになる。
世界観が明かされれば明かされるだけ「じゃあコイツはなんなんだ」となる変な奴である。
考察界隈でも、この既存の理屈では説明がつかない観音寺の能力に関しては「バグ」「突然変異」に類する、一種の規格外として扱われている節がある。
彼の能力は死神の鬼道に近く、ステッキを媒介にそれを放っている為、もしかすると、死神(と完現術)の素質はあるのかもしれないが。
無理矢理理屈を付けるなら「有り余る霊的素養・能力を用いたゴリ押し」になるのだろうか?……(彼が死後に死神か虚になったら、とんでもない存在になるのでは……?)。
技
- 観音寺弾(キャノンボール)
霊力によるピンポン玉並の大きさの弾を、非常ぉぉぉぉにスローな速度で放つ(多分、蝿とか蚊の方が速い)。
『観音寺流最終奥義』と銘打っているが、その名は(一応)伊達ではなく、病院の天井くらいなら(一応)破壊でき、当たりさえすれば弱い虚くらいは(一応)倒せる。
空座防衛隊結成後は二連観音寺弾(ゴールデンキャノンボール)で夏梨、雨、ジン太と共に虚を倒している。
アニメの「死神図鑑ゴールデン」ではその『二連観音寺弾』も虚に破壊されていた。
ちなみにこの技の命名法則からすると、観音寺の能力は完現術扱いになる(死神なら日本語読み「かんおんじだん」、虚ならスペイン語「bala de cañón=バラ デ カノン=砲弾」、滅却師ならドイツ語「Kanon en kugel=カノン エン クーゲル=砲弾」、完現術なら英語「Canon ball=キャノンボール=砲弾」)のだが、媒介になるものが無い(必ずしもステッキからは出しておらず、なんなら初出は手から出している、チャドの肌の様に自身の身体が媒介ならば、今度は逆にステッキの先と遠過ぎる場所から出している説明が付かない)為、完現術の原理では技が出せない(仮に完現術師なら、何もしていなくても虚が寄ってくるので孔を抉って除霊などやって近辺に虚を作っていたら命がないどころの話ではない)筈であり、結局「なんなんだコイツ」に帰ってきてしまう。
名言
- 「ボハハハハーーーーッ!」
- 「スメルズ・ライク・バッド・スピリッツ」
- 悪霊の気配がする的な意味らしい
- 「スピリッツ・アー・オールウェイズ・ウィズ・ユー!」
- ※「霊はいつもあなたと共に」と注釈されている。
- 「戦いから逃げるヒーローを子供達はヒーローと呼ばんのだよ」
- 崩玉と一体化した藍染のあまりに凶悪な霊圧を感じ取り(差があり過ぎると感知できなくなる為、隊長格でもそれに陥っている時点で、彼が格上だと把握できるのは本来おかしいが観音寺だから仕方ない)、自分では敵わない現実を悟った上で、本来なら人に向けて撃たない(上述通り威力はかなりあるので、人が当たればタダでは済まない)観音寺弾をヘッドショットで決め、それでもノーダメージの藍染を見ても尚、恐怖を押し殺しながら後ろにいるガールを守る為に、ガールから「逃げろ!」と言われながらも挑むのを決めた時のセリフ。
- この姿勢に藍染は痛く感激したらしく、どうでもいい木端であるはずの彼に「止すんだ、君如きが私に触れれば跡形も残らないぞ」と割とガチ目に止めている(しかし、それで止まるなら『藍染の〈理想のヒーロー像〉』と合致しないので「止まらないで欲しい」とする気持ちもありつつ「かといって自分が退く訳もいかない」「それでもやはり死んでほしくない」 等々、かなり複雑な心境であった模様)。尚、この際ガールに「観音寺!!」と呼ばれていたのを聞いていたので、藍染は観音寺の名前を覚えた。
- 「嘘と涙と裏切りと寝顔とうなじは、女性の美しさを彩るハーモニーだ」
- 小説版にて、観音寺を巻き込んでしまったのを謝罪するロカに、励ましの一言(若干フェチっ気を感じるが)
- 「ユーが希望を抱くためならば、私やそこのボーイをいくらでも踏み台にするといい。だが、諦める事の言い訳にする必要はない。たとえユーが諦めようとも、我々空座防衛隊は、決してユーの命を諦めたりはしない!」
- 同じく小説版、巻き込んでしまった観音寺を逃す為に、自らの消滅を選ぼうとしたロカを止めようとして
- 「あとは私に全て任せるのだッ! あの悪辣なバッド・スピリッツ達を蹴散らし、ロカ嬢が安心して成仏できる手助けをするとしよう!」
- 同じく小説版、霊であろうが悪霊(虚=破面)であろうが、子供達や泣いているレディの為にならば立ち上がるのがドン・観音寺という男である
- 「君がやりたいことをやりたまえ、レディ。そして、私に恩を返してくれると言うのなら、その寂しげな顔を笑顔に変えてくれれば、それで十分だ」
- 同じく小説版、「散々助けられた恩にどう報いればいいか分からない」と溢すロカに「笑ってくれれば十分」と返す男前な観音寺
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