プロフィール
概要
第6十刃・グリムジョー・ジャガージャックの従属官の一人で、アジューカス級(藍染惣右介は何故かギリアンと発言していたが、後に石田雨竜に訂正された)。
金の長髪をした美青年であり、敵を見下して高笑いをするのが特徴。一方で、敵の事を「兄弟」と呼んで強さを認めた相手には敬意を持って挑む等、戦士としての気質が強い性格。藍染を様付けして呼んでいるあたり、忠誠心はある様子。
苗字が同じである事からも分かるが、第8十刃のザエルアポロ・グランツの実の兄である(虚なのに兄弟であるという点については後述する)。ちなみに顔立ちが酷似している事に加え、身長・体重が同じなので双子だと思われるが、イールフォルトが金髪なのに対して、ザエルアポロは鮮やかなピンクの髪なので、受ける印象は全く違う。
しかし、ザエルアポロからは「カス」と見下されており、治療の際に秘かに身体に戦闘データを記録する為の録霊蟲(ろくれいちゅう)を仕込まれ、以降は「録霊蟲を運ぶ為の箱」として無自覚に利用されていた。逆にイールフォルトはザエルアポロの事をどう思っていたのかは不明。
本編では然程重要なキャラではなく、やられ役の一人に過ぎないが、グリムジョーの部下の中で唯一の美形キャラだった事やザエルアポロの兄という設定から、一部に根強いファンがいるようで、pixiv内に投稿されたイラスト数もそこそこ多い。
ちなみに彼は原作本編だと味方になった後の阿散井恋次が初勝利を収めたネームドキャラクターである。
帰刃
能力名は【蒼角王子】(デルトロ)
解号は【突き砕け】。
解放すると、上半身が闘牛のような巨大な姿(牛のような顔の内部にはイールフォルトの顔がある)に変化する。頑丈な外皮と重量、巨大な角を利用した突きを繰り出す攻撃を得意とし、いかにもなパワーファイターである。
作中の動向
グリムジョーと共に現世に侵攻した際に、阿散井恋次と交戦。卍解した彼を終始圧倒するが、途中で破面の霊圧の影響で殺戮状態となった紬屋雨が割り込み重傷を負わされ、その事に激昂して帰刃して雨を串刺しにする(アニメでは放送時間帯的にも少女の串刺しを流すのはマズかった為か、角で突き上げただけと大分マイルドな描写になっている)。
その後入ってきた花刈ジン太の棍棒を防ぐなど圧倒的な実力差を見せつけるが、恋次が限定解除した事で形勢を逆転され逃亡を図るが、恋次の放った狒骨大砲をまともに食らって戦死した。
しかし、彼は前述通り弟であるザエルアポロに情報収集の為の録霊蟲を仕込まれており、これによってザエルアポロに恋次の卍解のデータを抜かれ、対恋次戦の対策をされてしまう事になる。
過去(小説版ネタバレ)
遠い昔、敵を叩き潰す事に喜びを感じていた将軍の兄と、動けぬ者を刻んで微笑む錬金術士の弟がいた。この兄弟は立場や性格は全く似ていなかったが、人を蔑む目だけはよく似ていたらしく、兄は戦場で斃した敗残兵を連れ帰っては弟の工房に提供していた。
ある日、工房の地下が死体で埋め尽くされかけた時、彼等が殺した何百何千という人間の魂が虚と化し、彼等を工房ごと押し潰して殺害する。兄弟は共に魂魄と化すが、兄は事態を瞬時に理解して狂喜した弟に、喉を噛み切られて魂を啜られ、そのまま取り込まれてしまい、さらに弟は自分達を殺した虚をも取り込んで、自らが虚と化した。
それから長い時を経てさらに虚を喰らい、ヴァストローデ級の虚となったその弟こそがザエルアポロであり、彼はさらに藍染によって破面になり、第0十刃(セロ・エスパーダ)へと上り詰める程の戦闘力を手に入れた。
しかし、ザエルアポロが求めていたのは最初から戦闘力ではなく「完璧な生命」であり、彼は現状では自身の目指す「完璧な生命」にはなれない事を悟り、もう一度進化を一からやり直すべく、最初に喰らった兄の魂を基礎に自分の中の「戦士」としての素質を集め、自身の中から締め出す形で分離した。その結果、生まれたのが現在のイールフォルト・グランツである。
分離後、イールフォルトはアジューカス級の虚となって各地を放浪するが、あるアジューカスの集団に加わり、後に豹の姿をしたアジューカスが加わり、彼に引き連れられる形で藍染の下に戻った。
ちなみに分離後は、藍染の下で再会するまで特にザエルアポロとの繋がりや関わりは無かった模様(そもそもイールフォルト自身がこの過去を覚えていたのかは不明)。
関連イラスト
関連タグ
シャウロン・クーファン エドラド・リオネス ナキーム・グリンディーナ ディ・ロイ・リンカー
テスラ・リンドクルツ、ジオ=ヴェガ…人気の高い美形な従属官たち。他にもやられ役であったり、帰刃すると何故かゴツくなるという共通点もある。