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「俺と来い

藍染様には報告しておく 貴方が目をつけた死神もどきは 殺すに足りぬ塵でしたとな」



巻頭ポエム編集

我等の世界に意味など無く

そこに生きる我等にも 意味など無い

無意味な我等は 世界を想う

そこに意味は無いと知ることにすら

意味など無いというのに(22巻)


心在るが故に妬み

心在るが故に喰らい

心在るが故に奪い

心在るが故に傲り

心在るが故に惰り

心在るが故に怒り

心在るが故に

お前のすべてを欲する(40巻)


暴いたものは 欲望と虚無

失うものは 何もない(オフィシャルキャラクターブック3)


プロフィール編集

階級破面No.4(アランカル・クアトロ)/第4十刃(クアトロ・エスパーダ)
司る死の形虚無
身長169cm
体重55kg
誕生日12月1日
テーマ曲In Flames"Moonshield"(The Jester Race)
帰刃『黒翼大魔』(ムルシエラゴ)
解号「鎖せ『黒翼大魔』(とざせ『ムルシエラゴ』)」
CV浪川大輔
演(ブリミュ)百名ヒロキ

概要編集

作中で最初に登場した成体の破面

角が生えた仮面の名残を左頭部に被った、黒髪に白い肌を持つ痩身の男。


作中で黒崎一護が一番最初に出会った破面にして、十刃の一人。


司る死の形「虚無」を体現したかのような性格で、感情の起伏がなく常に無表情で冷静沈着。

人間がたびたび口にする「心」というものの存在を図りかねている。


藍染惣右介からの信頼も厚く、命令の意を汲み着実に任務を遂行する。

井上織姫の能力に目をつけた藍染の命令で彼女を虚圏へと連行し、監視と教育を兼ねた世話役になる。


虚化を身につけた卍解一護帰刃せずとも圧倒する力を持つ。一護の完全虚化に敗北するまでは、終始その強さによって一護(と読者)に絶望を味わわせた


第6十刃のグリムジョー曰く「気に入った獲物には、自分と同じ場所に穴をあける」癖がある。


能力編集

帰刃【黒翼大魔】(ムルシエラゴ)編集

帰刃

解号は【鎖せ】(とざせ)。

詳細はリンク先を参照。


編集

色は青緑色。破道の四・白雷のように指先から放つ。



劇中の活躍編集

初登場は破面篇で、一護が自身の内なる虚に悩んでいる中、藍染の命令で空座町に第10十刃のヤミーと共に現れた。

最初は一護を殺すように言われたが、その潜在能力の高さから『利用価値あり』と判断して一護を見逃す。

その後、藍染の命令で織姫を攫い、監視兼世話役となる。

世話役をしている間、織姫のことは「女」と呼び思いやるそぶりは見せなかったが、敵地に連行されながらも冷静を貫く気丈さや、仲間を想って感情を露わにする姿に思うところはあったようである。


一護が虚夜宮に来た際には、織姫救出を優先して彼との戦いを避けようとする一護を織姫連行の真相を伝えることで激怒させ、初めて対戦する。

虚化・卍解した一護の月牙天衝を喰らいながらも軽傷程度しか負わない耐久力の高さを見せつけ、虚化が解けた一護を終始圧倒して彼の胸を手刀で貫いて戦闘不能にする。

しかし、グリムジョーが織姫を連れ出して一護を治療させた為、一護の復活を阻止することと織姫を一護から離し再び監視下に置くためにグリムジョーと交戦する。

当然グリムジョーを圧倒するが、隙をつかれて反膜の匪を使用され、数時間ほど閉次元に幽閉される。

その後、藍染が空座町侵攻を行う際に反膜の匪を破って現れ、虚夜宮の留守を任される。

第1十刃のスタークに拐われ再び自身の監視下になった織姫に「恐ろしいか」と問うが、自分の心は皆と同じ処にあるからこわくないと答える織姫に、心の在処について問う。


一護が再び虚夜宮に乗り込み、戦闘になる。グリムジョーとの戦いの結果、さらに力をつけた一護と実力が拮抗していたが、此処で初めて帰刃し、圧倒的な力で一護を捩じ伏せる。

力の差を見せつけても心を折られない一護に苛立ち、遂に刀剣解放第二階層(レスレクシオン・セグンダエターパ)を発動し、力を解放。


ウルキオラ・シファー

一護に防御すらさせない一方的な力で追い詰め、石田雨竜と織姫が駆けつけてきたところで、織姫に見せつける形で胸に大穴を開けて殺害。直後、石田と連戦し石田の左腕を捥ぐなど圧倒するが、その間に一護の内なる虚が完全に覚醒し、一護は完全虚化を果たす。


一護vsウルキオラ

今度は完全虚化一護の段違いな力によって逆に追い詰められ、「石田の左腕をやったのはテメエか?」と言わんばかりに左腕を軽々と斬られ、その左腕は再生できたものの、以降も翻弄され続け、遂に自分の攻撃を素手で完封され、止めを刺され敗北する。

そして敗北後も虚閃で、再生ができないほど肉体を損傷させられる。


その後、完全虚化一護が暴走を始め、再起不能になったにも拘わらず更に自身を痛めつけようとしてきた他、それを制止した仲間まで手に掛けるが、その瞬間、肉体を僅かながら再生させ、不意打ちで一護の仮面の一部を切断し破壊することで一護の暴走を止める。


これで遂に一護を倒せたと思いきや実はまだ倒せてはおらず、完全虚化が解けただけであり(その際に一護は傷も自動で全回復し無傷になった)、自我を取り戻した一護と最後の決着を付けようとするが、臓器を破壊された肉体はすでに限界を迎えており、やがて少しずつ灰と化していく。


一護にトドメを刺すよう促すが、「こんな勝ち方があるかよ!」と不甲斐ない結末に悔しさを抱いた彼からは拒否され、人間にようやく興味が出てきた矢先に死ぬことに僅かながら悔いを見せる。

織姫にもう一度自分が恐ろしいかを問いかける。「こわくないよ」と返す織姫。


そうか


これがそうか


この掌にあるものが


心か


そんな彼女の答えを聞き、『心』という物を理解したのちに消滅したのだった。



過去編集

ウルキオラは作中でも屈指の人気キャラである反面、本編中ではその過去が語られなかったキャラクターである。

その後、ファンブックではその過去が初めて語られた。

破面になる前の彼は、光の射さない穴の底で白い姿をして生まれ、常に何かを食べていた黒い姿の仲間から追放され、虚圏を孤独に彷徨い歩いていた。

その時から眼に映るものに意味あるものなどひとつもなく、眼に映らないものは存在すらしていないという持論を持っており、半透明な木の群生林に身を沈めることだけに幸福を感じるようになる。

「もしこの世界に幸福というものがあるならばそれは限りなく虚無に似たもののはずだ」と語っている。

その後、どうやって藍染に出会ったのか、何故藍染に忠誠を誓ったのかまでは語られなかったが、恐らくはこの時の虚無感が、藍染に忠誠を誓うまでの動機になった可能性は高い。


個を持たない最下級大虚を例外として、虚は個々によって姿が異なるにもかかわらず、ウルキオラは体色と顔の造詣以外は極めて特徴が類似した種族の出自であった事が仄めかされている。この種族の詳細は一切語られておらず、虚へと堕ちた魂が個体毎に進化が分かたれていく中で、何故こうした種族が生まれたのかは不明。

『刀剣解放・第二階層』は一族としては異形であったウルキオラが、一族本来の姿に回帰した姿なのかもしれない。


余談編集

  • 完全虚化後の卍解一護は完全虚化の影響か、死覇装が半分しか残ってない状態であってもウルキオラ戦の虚化一護より強い節がある。そして戦後、ウルキオラより間違いなく硬いであろう鋼皮硬度ランキング2位のヤミーに黒い月牙で普通に傷をつけている描写がある。故に、もし仮に戦闘を続行していた場合は、普通に一護はウルキオラに傷をつけられるようになっていた可能性が考えられる(月牙でかもしれないが)。ウルキオラの「殺せ」発言は少なくとも一護が自分を斬れるようになっていないと言えない発言であり、ウルキオラはそれを見抜いていたと、とることも出来る。
  • 獄頤鳴鳴篇隊長格の死神や隊長格クラスの破面であるザエルアポロ地獄に落ちていたことから、ウルキオラも地獄にいて獄頤鳴鳴篇で再登場するのではと期待しているファンもいるのだとか。
  • フルネームからか、ウルキオラがファーストネームと思われがちだが、スターク同様(スペルが若干違うことを除けば)ラストネームとして用いられていることが多い名前であり、シファーというラストネームも存在しているが、ウルキオラのものとスペルが大幅に違う(ファミリーネームとしてのスペルはSchifferだが、ウルキオラの場合はCiferである。)ため、シファーがファーストネームであることが推測される。ちなみに、ウルキオラのようなフルネームの形式はイタリアの公式書面などでよく見られる。
  • ちなみに後の作者の発言によれば、破面にファーストネーム、ミドルネーム、ラストネームの概念はないとのことで、ウルキオラのフルネームがラストネームで用いる名前で構成されていたのにも説明がつく(ちなみにスタークもフルネームがラストネームで用いる名前で構成されているが、別の漫画コヨーテというラストネームをファーストネームのように使用した人物がいるという前例がある)。
  • バラエティー番組『ぐるナイ』のコーナーではある人物が彼のコスプレで登場。足つぼマッサージをされるウルキオラという笑撃の姿を披露しTwitterのトレンド入りを果たした。
  • また、有名な会議シーンでは作者曰く「本当はポケットに手を入れて座っているのだが角度的にそれが見えなくてウルキオラお行儀よく座ってるみたいになっちゃった」らしい。

関連タグ編集

BLEACH 破面 十刃 虚無

藍染惣右介 ヤミー・リヤルゴ 黒崎一護 井上織姫 ウル織

悪の美学 ダークヒーロー 美形悪役 冷血漢 無感情


帰刃のその先へ……ゲームのオリジナル形態。

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