「悪いな 俺が#1(プリメーラ)だ」
プロフィール
概要
下顎骨のような仮面の名残を首飾りのように着けた黒髪の中年の男。
手袋のような物をはめている左手の甲に「1」の刻印があり、胸部に虚の孔がある。
常に気だるげで寝起きが悪く、戦闘や非常時においても消極的な態度を見せる。怠慢な性格で争いを好まない。
過去
過去に何度も仲間の虚達が自身を残して消滅し最後に自分しか生き残らない境遇だったため、孤独を癒す為に破面化し、自分と一緒にいても滅びない存在である強い仲間を求めていた。仲間を作るだけに自分の魂を二つに分け、二人になった。
スタークとリリネットのどちらが本体なのかは自分でもよく分かっておらず、どちらも本体ではない可能性すらあるとのこと。
帰刃:群狼(ロス・ロボス)
解号は【蹴散らせ『群狼』】。
他の十刃たちとは違い、帰刃の時に斬魄刀を必要とせず、代わりにリリネットを必要とする。
帰刃をすると上記画像のように左目に眼帯をはめ、首の周りや腕、足に毛皮を巻いたような姿となる。この時、リリネットは彼の持つ二丁の拳銃へと姿を変える。また、リリネットの方は狼の形をした魂の塊(虚閃ではない自爆)に変身することも可能(これを行うと拳銃はなくなる)。その場合は二振りの青白い剣を用いて戦う。
技
- 無限装弾虚閃(セロ・メトラジェッタ)
二丁拳銃(リリネット)から一度に最大千発以上の虚閃を連射する技。攻撃範囲が極めて広いことに加えて、攻撃速度も虚弾(バラ)を上回る為、京楽春水や飛び道具を反射できる浮竹十四郎でも全てを回避・迎撃することは不可能。
作中の動向
虚圏でのグリムジョー・ジャガージャックとノイトラ・ジルガとの対決後の黒崎一護の前に現れ、井上織姫を藍染惣右介の下へ拉致した。
そして空座町決戦において、八番隊隊長の京楽と一対一で戦闘していたが、帰刃した後は十三番隊隊長の浮竹も参戦し2対1の戦闘を強いられた。京楽との戦いではお互いまったく本気を出さずにいたが、帰刃後は二人を始解させるまでに至っている。
その最中、巨大な黒腔(ガルガンタ)からワンダーワイスと大虚を内包した化け物・フーラーが出てきたのを機に、「藍染がもう待てなくなった」ことを悟り、ワンダーワイスによって重傷を負わされた浮竹を目の当たりにして動揺した京楽を撃ち落とした。
その後、外部から駆け付けた愛川羅武と鳳橋楼十郎の2人と対峙、最初の内は彼らのコンビネーションに圧倒されていたが、リリネットを狼型に変化させ、自爆させることで戦況を反転させ、彼らに重傷を負わせた。
しかしその直後、一瞬の隙を突いた京楽に影鬼を放たれ、お互い手負いの状態で再び京楽と戦闘。京楽の斬魄刀・花天狂骨の「子供の遊びを現実にする力」を早いうちに飲み込むも、リリネットへの対処法を掴んでいた京楽によってリリネットを消滅させられ、動揺した隙に艶鬼・黒で胸の穴を貫かれ、藍染に借りを返せなかったことを悔やみながら死亡した。(破面篇時点では生死不明だが、最終章・千年血戦篇でペッシェ・ガティーシェが言及したことで確定した)
千年血戦篇、小説では名前のみ登場。
強さについて
十刃の強さの序列において、彼は非常に過小評価されがちである。
理由としては、明らかに異質な強さで描かれたウルキオラが本気の姿を藍染に見せていないことや、虚圏の王たる強さを見せつけたバラガンに比べて、始解の京楽に負けたという点がある。
ただし、冷静に読み込めば、それは間違いだとわかる。
隊長格の中でも特に優れた京楽と浮竹や、仮面の軍勢の二人と渡り合い、本気でないにもかかわらず終始優位に立っていた。また京楽に追い詰められたのも京楽の特殊な奇襲と、自らの片割れである最愛のリリネットを喪い戦闘意欲を失った点が大きい。
むしろ、後に総隊長になる京楽を一度は戦闘不能に追い込んだ点は再評価されるべき点である。
もし彼が最初から本気で黒虚閃や王虚の閃光を無限装弾虚閃にして撃っていれば、その瞬間勝負が決まっていた可能性すらある。
十刃のナンバー1の強さを持つのは伊達ではないのだ。
余談
- 最後の瞬間、スタークは「行くぜ、スターク」と呟いている。この事から、実は「本当の#1はリリネットで、力の大半を分けた分身としてスタークを生み出し、自身は"スターク"を辞め斬魄刀として"リリネット"となった」という説が存在する。
- それを裏付けるように「自分自身の魂そのものを分かち、引き裂き、同胞のように連れ従え、それそのものを武器とする。その狼の弾頭はスタークであり、リリネット。それが俺達第1十刃(プリメーラ・エスパーダ)コヨーテ・スターク・リリネット・ジンジャーバックの能力」と語っている。
- 個人主義の傾向が強い十刃の中では仲間意識が強い方で、アーロニーロが戦死した報を受けた際には、かなり落ち込んでいた。空座町決戦で大きな活躍ができなかったのは、藍染達が4番以下の十刃を虚夜宮へ置き去りにして現世へ侵攻したため、戦う前から戦意喪失していたことが原因である可能性がある。(現世侵攻の時点でアーロニーロ、ゾマリ、ザエルアポロ、グリムジョー、ノイトラの敗北を知っていた場合は、スタークの視点だと藍染が役立たずを捨て駒にしたようにしか見えない。)
- 偶然なのかは不明だが、破面になるまでの境遇や女性の好みが藍染と非常に似ている。
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帰刃のその先へ…ゲームのオリジナル形態