概要
『BLEACH』の主人公・黒崎一護の持ち技。彼の父親・黒崎一心も使用可能。
彼の保有する斬魄刀「斬月」及び、卍解形態の「天鎖斬月」、一心の保有する斬魄刀「剡月」の能力である。
「斬撃の瞬間に持ち主の霊力を喰らい、刃先から高密度の霊圧を放出することで斬撃そのものを巨大化して飛ばす」ことを最大限に利用している。
詳細
基本的には、一護が使える唯一の技と言って良く、作品終盤でこの技の発展形である『月牙十字衝』が出現するまでは、月牙天衝のみを使って一護は戦っていた。
始解状態ですら一撃で地面を数百mに渡って切り裂くほどの威力を持ち、相手に当たりさえすれば卍解修得前とは言え、護廷十三隊の副隊長を務めていた阿散井恋次を一撃で倒せるほどの火力を持った技。
一応、この技自体は一護が死神の力に目覚めた時から使えていたが、技を出す原理を理解していなかった一護が自分の意思で自由に使えるようになったのは、卍解修得後。
始解時と卍解時では微妙に技そのものが変化しており、始解時には青白く光るような描写だが、卍解時には漆黒の三日月状の斬撃となり、遠方の相手を切り裂く。また、卍解の場合は始解に比べてその5倍以上の威力を持つ。
利用法として、複数放つことで敵から逃げ場を奪い、敵の動きを止めることが可能。そして、(敵が一護の剣術を防御するなどで)鍔迫り合いしているタイミングで月牙を、月牙を敵が受け止めている時に(敵が月牙と鍔迫り合いしているタイミングで)別の月牙を、敵に直接刀を刺した状態で月牙を放ち、敵にぶつけることで敵は無防備の状態で月牙を受ける形になるため、確実にダメージを与えられる(いずれの戦法も初披露は白一護であり、一護はそれを真似して習得した)。
敢えて放たず剣に纏わせたままにしておくことで剣術としての威力を増すことが可能。作中では朽木白哉戦とウルキオラ戦の2回のみ使用。前者は卍解・千本桜景厳 終景・白帝剣を破り、後者は虚化状態で斬魄刀・黒翼大魔にヒビをいれた。
アニメ版では死神代行消失篇までは青白く輝く色だったが、千年血戦篇からは原作同様、黄色く輝く色になっている。
また、卍解時の月牙も赤フチに黒だったが、千年血戦篇からは原作同様真っ黒になっている。
必殺技の様に扱われているが、実際のところはその性質上「通常攻撃」である(『ドラゴンボール』でいう何の変哲もない気弾に名前をつけて撃っているようなもの。本作で言えば山じいの炎や日番谷隊長の氷、雛森桃の飛梅のようなもの。)。
一護はそこのところを理解していない為、戦法がインファイト気味で、必殺技の様に使用するが、白一護及び虚暴走状態では理解している為、これを多用する傾向がある。
後に一護も破面篇で多用するようになるが、死神代行消失篇でまた必殺技扱いに戻ってしまった(とはいえ、それでも使用頻度自体は尸魂界篇よりは多いが)。
派生技
自身と天鎖斬月が完全に融合した状態であり、本人曰く「俺自身が月牙になる」こと。
詳細はリンク先を参照。
- 月牙十字衝
千年血戦篇で登場した新技。
生まれ変わった2本の斬月から放つ月牙天衝であり、文字通り十字型で放つ。
原作ではキャンディス・キャットニップの必殺技「電滅刑(エレクトロキュージョン)」に対し放った1回しか出番が無かったが、アニメではユーハバッハ本人が発動した極大防御呪法の聖域礼賛(ザンクト・ツヴィンガー)に対しても放たれ、それを容易く打ち破る程の絶大な威力を持つ事が判明した。
- 月牙天衝と王虚の閃光(グラン・レイ・セロ)の融合
本来ならば十刃クラスの破面しか使うことの出来ない王虚の閃光と月牙を融合させた三日月型の斬撃。完全虚化を克服した一護がユーハバッハとの最終決戦にて使用。
技名は「BLEACH Brave Souls」から。斬撃の色は(ブレソル時点では)紫色。