概要
岩手県競馬組合が施行する地方競馬の重賞競走である。
水沢競馬場ダート1400mで争われる。グレードは「M3」。
1989年に水沢競馬場のダート1600mのアングロアラブ系5歳(現4歳)以上の岩手所属馬限定[3]の特別競走「栗駒賞」として創設。創設当初は5月に開催され、1991年度からは施行時期が12月~1月に変更された。
2000年からはサラブレッド系の古馬の重賞競走に格上げされ、それを期にIBC岩手放送から優勝杯の提供を受け、名称が「IBC杯 栗駒賞」に変更された。また、この年から施行距離がダート1400mに、施行時期が7月に変更、並びに盛岡競馬場で行われるダートグレード競走「クラスターカップ」へのトライアル競走に指定され、1着馬にクラスターカップへの優先出走権が与えられた。なお、この年は東北地区交流競走として施行され、2001年では東日本地区交流競走、2002年からは東日本・九州地区交流競走、2005年からは地方競馬全国交流競走として施行された。
重賞競走として施行された2000年 - 2006年では、本競走へのトライアル競走・水沢競馬場のダート1400mのサラブレッド系3歳以上の岩手所属馬限定のオープン特別競走「姫神賞」が行われ、上位2着までに本競走への優先出走権が与えられた。
2007年からはオープン特別競走に格下げとなり、施行距離がダート1600mに、施行時期が4月に変更、更にシアンモア記念へのトライアル競走に指定され、上位2着までにシアンモア記念への優先出走権が与えられた。それに伴い、クラスターカップへのトライアル競走から除外され、クラスターカップへのトライアル競走は岩鷲賞に引き継がれた。また、IBC岩手放送の優勝杯の提供が青藍賞に移る。
2009年から施行距離がダート1400mに、施行時期が11月に変更されたことに伴い、シアンモア記念へのトライアル競走から除外され、シアンモア記念へのトライアル競走は毎年4月中旬に施行されるオープン特別競走「赤松杯」に引き継がれた。2010年から秋田テレビから優勝杯の提供を受け、「AKT秋田テレビ杯 栗駒賞」に変更され、2012年にはサラブレッド系の古馬の重賞競走に格上げされた。
2012年、2013年はスタリオンシリーズ競走に指定され、2012年は「スターリングローズ賞」、2013年は「サムライハート賞」として優勝馬の馬主に副賞として種牡馬の配合権利が贈られた。
2016年に岩手競馬で重賞格付け制度が開始され、M3に格付けされた。また同年施行時期が7月に戻り、岩鷲賞のトライアル競走となった。
レース名は2020年に「水沢信用金庫杯 栗駒賞」となるが、翌2021年「AKT秋田テレビ杯 栗駒賞」に戻されている。
競走条件
出走条件
サラブレッド系3歳以上、岩手所属。
負担重量
別定で、4歳以上A級57kg、同B1以下56kg、3歳55kg、牝馬2kg減(全馬がA級時は56kg、牝馬2kg減)。
優先出走権
このレースの優勝馬に岩鷲賞への優先出走権を与える。